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第3話ステータス公開

 

「勇者の召喚に成功したぞ!!」


 なんだ?本日2回目の騒がしさを感じながらら目を開けてみると。The魔法使いというような、ローブに杖を持った男の人達が、僕を含めたクラスメイトの周りを取り囲んでいる。


 ここが、女神が言っていた転移先の国なのか?と僕が考えていると僕らの周りを囲っていた魔法使いっぽい人達の中から、黒のドレスを着た女性が出てきた。


 切れ長の大きな瞳、金色の髪と真っ白な肌大きな胸を強調するかのように開いたドレスの胸元。それらの1つ1つに僕は眼を奪われた。


 僕らのいた世界では見たことのないような、美少女。


「勇者の皆さん、召喚に応じてくださりありがとうございます。私は第1王女のクレア・ローレンです。色々戸惑っていると思いますが今からこの国の王様にあっていただきます。ついてきてください」


 うわ、声も綺麗だな。


「なぁ、歩あの王女さんスゲェ可愛くねぇか?」


「うん、モデルみたいだよね」


「あの、胸を見ろよ。Gはあるな」


「聖……聖って意外とスケベだよね」


「何言ってんだ? この世の男はおっぱいが好きだろうが」


「おっと、みんなに置いていかれるからとりあえず今は付いて行こうぜ」


 うん、言い切る君の心はどうなってるの?かっこよすぎて泣けてくるよ。


「皆さん、今から王様が待っている部屋に入っていただきます。粗相の無いようにしてくださいね」


「お父様、勇者の皆様を連れて参りました」


「うむ、ご苦労であった。我がこのローレン王国の王ルイス・ローレンだ、いきなりだが、そなた達勇者には我が国を救ってほしい」


「我が国は、今いつ魔王が力を取り戻し魔物達を引く連れて来るのだろうと国の民達が不安に思っているのだ」


「そこで、そなた達には不安の元である魔王を倒して貰いたい。魔王を倒してくれさいすればそなた達には好きな報酬を与え、元の世界に返すことを約束しよう」


 おーー、女神様が言った通り僕らが勇者で魔王と戦うんだ……。


「そなた達には、急で悪いのだがどうか我が国を救ってほしい」


 まぁ、女神様がスキルくれるって言ってたし何とかなるよね。

 それに、好きなものを何でもか。考えようによっては、とてつもないことが出来るぞ。


「お前たち、一国の王様がここまでお願いしてるんだ、それに元の世界に帰るには魔王を倒すしか無いんだから、この国を救ってやろうぜ!!」


「あぁ、そうだな大輝がそこまで言うなら俺らもこの国を救おう」


「そうね、大輝くんがいるならきっとできるわ」


「みんな、ありがとう!! 王様。僕たちがこの国を救ってみせます」


 僕たちって、上手いこと誘導しただけだろ、まぁ僕が大輝に今反抗なんかしたら後が怖いから言えないけど……。


 絶対大輝には何か裏があるはずだ、じゃないとこんな即決で引き受けるはずがない。


「うむ、皆の意見がまとまったようだな勇者達よ協力感謝する」


 この王様口癖なのかうむうむ、うるさいなぁ。

 まぁ厳つい王様にこんなこと言ったら絶対に殺されるだろうから言わないけど。


「では、これからそなた達のステータスを教えてほしいのだが……」


「あの、どうやって見るんですか?」


 大輝が王様にステータスの見方を聞くと、王様はそんなことも知らないのかと言うような顔をしステータスの見方を教えてくれた。


「分からないのか? 簡単だ口でステータスと発するか、心の中でステータと念じるのだ」


 ステータスか、ゲームのRPGみたいでワクワクするな!


 僕と同じ思いの子は多かったのか、みんな異世界に来て不安に揺れていた瞳が、ワクワクと幼い無邪気な子供のような瞳になっていた。


「「「「「ステータス」」」」」


 各々が、タイミングや声量は違っていたが期待を胸に『ステータス』と叫んでいた。


 ステータスとと叫ぶと、目の前に透明な画面のような物が現れた。

 その画面を見てみると、僕の名前やスキルといったステータスが書かれている。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ・アサヒ アユムLv1

  ・種族 人間

  ・職業 魔物使い

  ・攻撃力G

  ・防御力G

  ・敏捷力G

  ・魔力A

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  スキル

  ・火魔法Lv1

  ・闇魔法Lv1

  ・隠蔽Lv1

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ユニークスキル

  ・使役

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  固有スキル

  ・???

  ・???

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 え、何このハテナマーク。スキルがまだ発現してないってことなのかな?

 てか、俺職業魔物使いじゃん!?


 この世界って魔物を嫌ってるんじゃ……。


「おーい、歩お前職業なんだった? 俺は格闘家だったぞ!!」


「あ、あぁ。聖は運動神経抜群だから格闘家は良かったんじゃないかな?」


 聖には話してみようか。


「なぁ、聖俺職業魔物使いだったんだけど」


「魔物使い? 女神から説明された話ではみんな、自分のモンスター貰うんだから、魔物使いなんじゃないのか?」


「いや、それだとみんな魔物使いになるんじゃ……そして、俺の職業無いってことじゃん。それに、僕らが貰うのは魔物じゃなくてモンスターだからね」


「それも、そうだなまぁ王女様達に聞いたらわかるんじゃないか?」


「うん、そうだね」


 聞けそうだったら聴いてみるよ。


「うむ、皆ステータスの確認が出来たようだな。早速で悪いのだがそなた達のステータスを見せて欲しいのだが構わないか?」


 え、僕のステータスおかしいところ隠したら弱すぎない?

 てか、魔物使いって大丈夫か?この国たしか魔物を恐れていたんじゃ……。

 これ、最悪パニックとかもあるかもしれないから隠さなくちゃ。


「あの、どうやって見せればいいんですか?」


「なに、簡単だそこにある水晶に手をかざせばよいだけだ。そなたの名前はなんと申す?」


「僕の名前は、星宮大輝です」


「そうか、大輝か。ならそなたから水晶に手をかざし、ステータスを私に公開してくれ」


 大輝張り切ってるな、何となく察しはつくけどね。


 ちょうどいいや、大輝のステータスを参考にして隠蔽しよう。


  ーーーーーーーーーーーーーーーー

  ・ホシミヤ ダイキ Lv1

  ・種族 人間

  ・職業 勇者

  ・攻撃力S

  ・防御力B

  ・敏捷力B

  ・魔力S

  ーーーーーーーーーーーーーーーー

  スキル

  ・火魔法Lv3 ・魅了Lv3

  ・水魔法Lv3 ・剣術Lv5

  ・風魔法Lv3 ・身体強化Lv1

  ・土魔法Lv3 ・心眼Lv1

  ・光魔法Lv5 ・指揮Lv1

  ・魔法耐性Lv1

  ・体術Lv2

  ーーーーーーーーーーーーーーーー

  ユニークスキル

  ・取得経験値10倍

  ・魔力消費量半減

  ・魔力自動回復

  ーーーーーーーーーーーーーーーー

  固有スキル

  ・光の導き手

  ・光神の加護

  ・カリスマ

  ・神技『エクスカリバー』

  ーーーーーーーーーーーーーーーー


 大輝が勇者、何となくそんな気はしてた。ステータスSなんてあるんだな。

 女神様……。このスキルの差はどうなってるんですか。


「おぉ!! そなたは勇者であったかさらに光魔法Lv5とはこの世界では光魔法と闇魔法は10万人に1人の割合でしか発言しない希少な魔法であるぞ」


「それだけではなく、基本4属性全てを使えるとは。さらに、スキルだけでも10種類を超えているとは」


「さすが大輝だ、大輝なら勇者だと思っていたぜ」

「大輝くん凄い、私達大輝くんについていくよ」


 大輝が勇者なのが、分かると周囲はざわめきだし。大輝を褒め称えた。


「ありがとう、みんな僕と一緒に魔王を倒そう!!」


「「「「「おー、やるぞ!!」」」」」


 うわー何か完璧主人公だな。てか、みんな魔王を甘く見過ぎだと思うな。


 そのまま突っ込んで死んでくれればいいのにね。


 とりあえず、今のうちにユニークスキルを無しにして職業はシーフにしとこうかな?


 魔力が高いから魔法使いとかがいいと思うけど、今は逆に苦手な所を伸ばしたいからね。

 他の人もこんなステータスなのかな?


「おー、俺は魔力Aの火魔法使いだって」


「おれは、防御力Aの盾士だって」


「私は剣術Lv5の剣士だ。剣道部だったからかな?」


 みんなの、こっそり聞いてると普通な職業ばかりだやはり、魔物使いなんて俺だけ……。

 ましてや、勇者みたいな職業はそうそう無いみたいだ。


 お?日向がステータスを見せるみたいだな、どんな感じだろう。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ・キサラギ ヒナタLv1

  ・種族 人間

  ・職業 聖女

  ・攻撃力D

  ・防御力D

  ・敏捷力D

  ・魔力S

  ーーーーーーーーーーーーーーーーー

  スキル

  ・聖魔法Lv5 ・瞑想Lv1

  ・光魔法Lv3

  ・鑑定Lv1

  ・高速詠唱Lv1

  ・並行詠唱Lv1

  ・杖術Lv1

  ーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ユニークスキル

  ・魔力使用10分の1

  ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 日向の職業は聖女?

 勇者の大輝ほどではないけどスキルも多い、それに聖魔法ってのがある。

 てか、魔力勇者と同レベルじゃないか!!


「そなたは聖女か! 勇者と同じくらい珍しく偉大な職業であるぞ。聖魔法は聖女にしか使えない回復魔法である」


「勇者と一緒に、魔王討伐に力を貸してはくれないだろうか?」


「私が、聖女ですか!? 私に出来ることなら、みんなの為にも頑張ります!」


「うむ、協力感謝する頼んだぞ」


 元の世界でも凄かったけどこの世界に来ても聖女で重要役職。

 ますます、他の奴に嫉妬されそうだなぁ。僕が刺される日も遠くはないかな。


 そろそろ、僕の番か隠蔽するとかなり弱いけど、仕方ないか。


「うむ、今回の勇者たちは皆優秀なようだな、最後はそなただステータスを見せてくれ」


「はい、ステータス」


  ーーーーーーーーーーーーーーーー

  ・アサヒ アユムLv1

  ・種族 人間

  ・職業 シーフ

  ・攻撃力G

  ・防御力G

  ・敏捷力G

  ・魔力A

  ーーーーーーーーーーーーーーーー

  スキル

  ・火魔法Lv1

  ・闇魔法Lv1

  ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ん? 全体的にステータスが少し低いようだが。まぁ問題はない、それにそなたは闇魔法保持者だ。期待しているぞ」


 良かったステータスしょぼいのはほっといて欲しいけどバレなくて良かった。


「皆の者、ステータスを見せてくれたのは感謝する、これからはそなた達には魔王と戦う為の力をつけてもらう、訓練は明日からだ。今日はゆっくり休むといい」


「そこの、メイド達について行くがよい。部屋の案内をしてくれるだろう。1人につきメイドも1人ついておる。困ったら頼るがいい」


 初日から訓練じゃなくて良かった、問題は僕のステータスだよな。謎のスキルに、モンスター使いではなく魔物使い。

 この違いは大きいはずだ。


「おい、行くぞ歩、考え事か?」


「うん? まぁね、僕のステータスについてね」


「あー、魔物なんちゃらな

 そういえば歩ステータスオープンしたとき、職業シーフになってなかったか?」


「うん、バレるのはまずいと思ってね。僕は隠蔽のスキルがあるんだよ」


「なるほど。まぁ、気にしても仕方ないだろみんなはもう行ったようだから行くぞ」


 聖の言う通り、今考えても仕方ないか

 それにしても、ここすごいなぁどんな城かな?


「勇者様、お部屋はこちらになります

 何か用があればおよびください」


「うん、ありがとう」


 あくまで事務的な対応をするメイドが見えなくなると僕に用意されている部屋に入った。


 ドアを開けると、畳6畳ほどの洋室にベットと机があるだけだった。


 広い、僕が住んでいた部屋よりは狭いけど。かなり、手入れがいきとどいているのか。

 ホコリひとつ落ちていない。


 こんなとこに住めるなんて、結構異世界ってのもいいのかもな。


 今日は疲れた、王様の言う通りゆっくり休むとしようか。


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