表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ゾンビと魔女(仮)

作者: 天川 奏
掲載日:2016/08/22

 背後から、酷く掠れた声が聞こえる。


 「ア"ー、ア"、」


 ア"ーア"ーア"ーア"ー、うるさいわねぇ。

 これだから困るのよ、ゾンビは。


 「私に襲いかかろうとしているのは、誰?」


 魔女に生まれた私は、まぁいわゆる魔女で。

 後ろを振り向いて、ゾンビを溶かすために今まで頑張って作ってきた薬を掲げる。

 ゾンビにしか効かない、効果抜群に作ったはず。


 「ア"、ア"ア"、」


 「襲いに来たら、すぐにこれをぶっかける。」


 外では雨が降っているのか、ザアザアと屋根を打ち付ける音がしていた。


 「ア"……」


 「それでも良いの? 溶けるのよ?」


 そう言ったとき自分の近いところで、ポチャンと、一滴、二滴、水と水がぶつかる音がした。

 それと同時に薬の色が変わったのは、気のせいかな?

 

 あぁ、雨漏りか。


 「………」


 え、ちょっと!

 何で近づいてくるの!?


 「ぶ、ぶっかけるって言ったじゃない!」


 「ア"ア"……」


 もうやだ、無理‼


 _______ブシャッ


 「ア"……」


 床に崩れるゾンビ。

 だけど、何で!?

 溶けるどころか、薄皮が剥がれたみたいに、それが光って空に上っていく。

 実験と違う‼


 「え、何で?」


 まさか、さっき雨が入ったから、薬の種類が変わって……!?

 そうすると、薬の色が変わった気がするのも……


 「え……」


 目の前には、薄皮の剥がれきった気持ち悪いゾンビ……ではなく、普通の男性が倒れていた。


 「あ………」


 「えと……」


 男性が起き上がると、視線があう。


 「あの、助けてくれたのは、貴女ですか?」


 意外にも、広い肩と低音の優しい声にドキリとしてしまう。


 「っ……えっ、あ、」


 「有難うございます。」


 そう言って、フッと笑う。


 「………………じゃあ……。」


 どこか名残惜しそうに帰っていく背中に、気がつけば声を出していた。


 「あのっ!」


 「……呼び止めてくれて、良かったです。」



 ____________


 振り返った彼は、とても嬉しそうな顔だった。

 ゾンビと恋をするお話を書こうと思ったのですが、男性に変身してしまったので、次回はしっかりゾンビと恋をさせたいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 失礼かとも思いましたが、ゾンビが出ているので、感想を書かせていただきます。 あらすじに全て書いてありますが、それでも本文を読んで驚きました。 すごいです。 あと、男の感想として、たったこ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ