表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/47

氷海さん家のお酒事情4

ちょっと土日と言えるのか、わからない時間になってしまいました。申し訳ありません!

澄香さんの視点で、短めです。

そして、まだ終わりそうにないです。どんどん間延びしていっていてすいません。

少しでも楽しんでいただければ幸いです。

(ど、どうかしら……?)

 ゆっくりと顔を離しながら、さっきから固まったままの夫を見る。

 表面上は余裕のあるように取り繕っているが、内心は緊張で冷汗が止まらない。

(やってみるとこれ、すっごく恥ずかしい……!)

 いつもはこんなこと、想像しただけで顔から火が出そうになるが、お酒とはすごいものだ。多少抵抗はあったものの、勢いで行けた。

 碧人さんは、何も言わない。……もしかして、気に入らなかったのだろうか。

(……やっぱり、他のことにしたほうが良かったかしら?)

 けれど、これが”旦那様が喜ぶこと”なのだそうだ。言われたこと思い出し、気持ちを立て直す。

 ___話は数日前にさかのぼる

                      *

 それは、ある日の夜のことだった。その日彼は、いつもより遅い時間に帰ってきた。

「ただいま。」

「おかえりなさい、碧人さん!」

「すまない、遅くなってしまった。今日は、澄歌のは得意料理だと言っていたのに…。」

「いえ!…それより、この匂い……。」

 彼は珍しく、スーツからお酒の香りを漂わせていた。いままでそんなことはなかったのに。

「ああ、取引先の社長が酒好きでな。それに付き合っていたら、移ってしまったようだ。……そんなわけで、悪いんだが先に休んでもいいだろうか。酒臭いし、今日は自室で休んでくれ。」

「はい…。」

「ほんとにすまん。」

 残念に思ったのが伝わったのか、彼が頭を下げる。

「い、いえ!疲れたのなら、早く横になってください!……では、おやすみなさいませ。」

「ああ、おやすみ。」

 部屋に入っていく彼の後ろ姿が消えたのを見てから、小さくため息をついた。

「私…まだまだ全然、碧人さんのことを知らないな……。」

 やっと普通の夫婦のように心が通い合うようになってきたが、プライベートなことに関してはまだそれほど詳しくない。

 もちろん、趣味など釣書に書くようなことは知っている。…けれど例えば、どんな風な食べ物が好きなのか、どんな風に時間を過ごすのがといったような、そういったことが、知りたいのだ。

(いままで、お酒を飲まれてるところを見たことがなかったから、てっきりお好きじゃないんだと思ってた。……けれど、本当は家で飲まないようにされていたのかもしれない。)

 家でくらいリラックスしてほしいのに、気を使われていたかもしれないと思うと、少し落ち込んだ。

(…明日、屋敷のみなさんに聞いてみよう。)

 そう思い、ふらふらと自分の自室へと私は戻った。

お読み頂きありがとうございました!話がなかなか進まないですね……。


追記:総合評価が200を突破しました!信じられないです!!

他の方に比べれば小さな数字ですが、嬉しくてたまらないです( ⸝⸝・໐・⸝⸝ )

読んでいただいている方、本当にありがとうございます…!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ