氷海さん家のお酒事情2
少し短いです。
これから少し忙しいので、さらに更新滞るかもしれないです。すいません!m(_ _)m
楽しんでいただければ嬉しいです。
「どれから飲みましょうか、碧人さん!こちらのビールが飲みやすい方らしいですけど、やっぱり頂いたものからにしましょうか?」
楽しそうに酒を選びながら、澄歌は俺の隣の椅子に座った。
(…どうしてこうなった…?)
内心は焦りがピークに達している。机の上にある酒の量は、 元々飲むはずだったものの、ゆうに三倍はあるだろう。
はしゃぎながら飲む順番を考えている彼女に、恐る恐る尋ねる。
「…澄歌?まさか、これを全部今日飲むつもりではないよね?」
「あ、はい。さすがに多いので。…でもみなさん、最初は限界まで飲んで、自分の酒量を知った方が良いっておっしゃっでたんです。だから、今日はホントに飲めなくなるまで頑張りたいです!」
小さくガッツポーズをしながら、やる気を漲らせている彼女はとても可愛らしい。…だが、内容に自分の血がどんどんひいているのが分かる。
(…つまり、彼女が諦めるか寝るかするまで、俺も飲み続けなければいけないのか…。)
「そういえば、家族はどうだったんだ?強かった、とか聞いたことがあるか?」
「そうですね…確か、お父様は結構弱いみたいです。お母様は…よく知らないのですが、特に強いという話を聞いたことはありませんね。」
「そうか…。」
彼女自身、小柄なので強いようには見えない。内心ほっとする。これで両親ともザルでした!などといわれたら、絶望していた。
「じゃあ、飲もうか。」
「はい!やっぱり、これが美味しそうなので、これからにします!」
「ああ、それはうちと提供して作ったやつだな。評判も良くて…」
(…ん?よく見たら、この机にある銘柄…)
「…?碧人さん?どうかされましたか?」
「いや。…口当たりもいいし、それから始めるのがいいと思う。」
「そうですか!…じゃあ、かんぱーい!」
そう言うと、澄歌はグラスを合わせて、クイッと飲み始めた。
お読み頂きありがとうございました!