4話 部員不足でも冒険者倶楽部(仮)?
屋上で待っていたのは、キャッキャウフフのラブコメではなく、正義の味方の勧誘だった!女王の熱い説得にうながされ部活にはいる事を確約した片倉吾郎!さあ明日からする為には、強大な壁たちが存在する、さあ、この無茶苦茶な申請書をいかに通すのか?がんばれ片倉吾郎!明日の部活動はお前にかかっている!
いつの間にか、私は入部していた・・・記憶はないが、確かに書面の字は私の筆跡だ。うーん書いた記憶が全然ないぞ?いつ書いたんだ!!!と悩んでいると、上から「いや、お前昨日の昼間の屋上で納得しながら書いていたぞって、ああお前、やられたな術にかけられたんだよ。たぶん催眠術かマインドコントロール的なやつをエリザにかけられたんだな。」とうんうんと頷いている俺がいた。
まあ、なんかイマイチ納得出来ないがなってしまったのはしょうがない!面白そうなので参加するにした。
「でも、これってどうよ部員数2名って、相棒とエリしかいねーじゃねーか!でも顧問はいるのな・・・北倉礼子・・・ってたしか新任の教師で英語の先生だっけ?まあ、美人でも少し冷たく感じるイメージの人だったかな?」良く見ているなこいつ、覗きとかしてないだろうな?してたら後で教えてもらおう・・・映像付きで!
1人と1霊は屋上で昼食を取りながら、会話(よそから見ると独り言をブツブツ言っている怪しい人に見える)をしていると、扉から女王様降臨!
「申請が通ったわよ、今日から活動開始できるわね!」とおっしゃいやがった・・・当然、私達は、
「 はあ??? 」とステレオでハモった。
だって申請にサインしたの昨日だぞ、早すぎだぞおかしいだろどんな手を使った・・・あーやりやがったなコイツ、昨日の私にした事をそのままやったんだな。と白い眼で見てやった。
「何かしら、なにか嫌疑の目付きを貴方から感じるわ、別にやましいことなんかしてないわよ、まあちょっとだけつてを使ったけどね。昼食食べ終わった?」いやちょっとお待ちください、女王様話についていけません。
「つてってなんだよ、生徒会長とかか?先生とかか?それでもこんな無茶苦茶な申請通るわけないだろ!」ホント何しやがった!!
女王様はおっしゃいました。「外務省通して教育委員会まで話をつけてありますわ、部費もそこから支給されますから安心してください。ああ経費は領収書がないと駄目だそうですよ、気をつけてくださいね。」って国家機関がキター!うちの部は国家公認らしい?マジ???
「えと、あれ・・・何でそんなつてが一学生に?だめだわまるでついていけません、女王様はなぜそんなつてを・・・ホントに女王様何ですか貴女は!」何だか自分まで混乱してしゃべってしまった。
突然、女王様の背後に赤鬼のシルエットが見えた様な気がした!寒気も感じるぞ!ヤバい!またやっちまった。赤エルザ以来の失言だ!
「ナアニ、貴方そんな風に私を見ていたの?フーンこれはきつーく教育しなければならないようね」とおっしゃいました。
「サクラ、やってしまいなさい」と言って杖の先を私達にむけて、眼をつむり何かつぶやき始めた!
「身体が動かない!あれ!声もだ!・・・おいサクラお前何を持っている!鳥の羽なんかナニに使う気だ!近づくな!ヤメロー・・・アアアッヒヒヒヒックッいっそ殺せー!」でも男の黄色い声は発せられなかった。
しばらくすると真っ白くなった私達がいた・・・
合掌。
次回予告、部活動開始!まずは、現地調査から?
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