2話 なんだか世界が壊れてる???
何やら異世界が融合したらしいが、むこうの自分は死んだらしく生きたこちらの自分と特殊な融合???を果たした。自分の幽霊に憑かれた私は、幽霊と融合し新な力に目覚め、助けを呼ぶ声に応じ、救難活動をする。明日に控える期末試験の前準備も無しに苦難に挑む!!!
片倉 吾郎の明日はどっちだ!!!
2話 なんか世界が壊れてる???
ニュースの時間です・・・。ブラジルで日本から派遣されていた生物学者の加賀博士が、現地のクルーと一緒に行方不明になっていることがわかりました。現地には超大型生物がいることから襲われていないか心配ですね~。では次のニュース・・・・
・・・・え?・・・思わずテレビを見て固まってしまった。
それだけではない、ニューヨークでは、地下鉄事故の大事故が、超人のおかげで大惨事を未然に防げた事を報道されていた。
だが、家にいる誰もがそのニュースに違和感無く普通に見ながら朝食を食べていた。何となく妹にテレビの話題を振ってみた・・・結果・・・。
「別に、興味ないし」味もそっけもない返事だった。
しかし、これで解った事がある。違和感は私しか感じていないらしい。みんなどうしてしまったんだろう?
「おい、ちょっといいか?」と背後上から私が話してきた。
なんだ?何かわかったのか?
「多分なのだけど、みんなが・・・いやこの世界におかしいのではなく、俺たちが違うんじゃね?俺のいた世界とも
若干違いがあるし・・・お前が思っていることも考えに入れてみると・・・」
そう、私たち2人の両方の世界に言えることなのだが、超常パワーを持ったヒーローは存在しないのだ。現在の自分を否定する様なのだが、それが各々の世界の常識だった。
だがこの世界には、存在する!!
どうしようかと考える内に、登校時間がきて母親に追い出されてしまった。
さてこれからどうしよう・・・。
「何をどうするっていうんだい?」
いやさ~、別世界で暮らしていけるんかな~?と思ってさ。
「ん~それは、考えても無駄じゃん、実際こうやって普通に生活を営んでいるわけだろ?たしかにお前には、力がある・・・だけどそれだけだ、何も変わらんと思う。実際に
この間のテストもギリギリな成績(俺も手伝ったが・・・)だったし・・・。人間個体としては優れているかもしれないが、社会(学校的には)的には、平均でしかない。」
はあ、けどまあ最悪の事態(夏休み返上の補修)は無くなっただけで良しとしよう。
あれこれ考えているうちに、学校にバスが着き他の学生と一緒に降りて、校舎に向かった。
2年C組・・・これが私のいるクラス。AとBは、進学部門、CとDは、普通部門、Eは公務員部門、FからHは運動部優待クラスとなっている。
おはよ~・・・と眠そうに挨拶をかわし自分の席にカバンを置く。
おはよう、片倉君。眠そうだね・・・昨日何してたの?
と隣の席から、イギリスからきたハーフの留学生の藤原エリザベス。俺たちはエリさんと呼んでいる・・・以前、赤エリザと呼んで本人が???と不思議がっていたが、とあるゲームのザコキャラと教えて上げたら本気で怒っていた。
うちの学校は基本暗めな服の様な感じの服装を好んで着ている・・・結構美人です。
“ドキ”と一瞬心が躍ったがすぐに思い直し、ネットゲーやっていたらいつの間にか、3時回っていた。と嘘をつき誤魔化した。
ふーん・・・そう、といって視線を外に向けて溜息をつかれてしまった・・・。なんか悪いことしたか???自分・・・
考えているうちに始業のベルが鳴り、先生が来て授業を始めてしまった。
1時間目 古文
暇だ・・・相変わらず先生の声は呟きにしか聞こえん??
念仏かお経をそらんじても誰も気付かないだろう。
周りを見ると早速睡眠学習を始めた者や、次の時間の数学の宿題をやっている者もいる・・・。
こんなんで先生をやれるなんてどうなっているんだ?
テストもなぜか販売されている教科書の参考書?の注意点をそのまま載せたりするので、全体的に点数が良い。
しかし、全国模試とかではすぐに化けの皮が剥がれて
全体的に数字が落ち込む。まあ上位陣は殆ど変らないが・・・。
まあいいや、こちとら幽霊みたいのに憑りつかれて疲れているんだ・・・精神的に!・・・っとそういえば・・・あの時はなんであんな宇宙人みたいになっていたんだろう?
「ああ、それはお前と俺が融合したからだな、その所為で、
内気功が増幅し、輝くオーラを纏えたわけだ」
じゃあ・・・いまの状態は?
「いまは俺が融合していない、お前に紛れ込んでいるだけだし、すこしの時間なら離れる事もできるようだ」
そうなのか・・・
「ところで・・・お前気付いているか?隣からガン見されとるぞ」
知っている・・・。気付かないフリをしている。エリさんに睨まれるなんて・・・知らないうちに何かしてしまったのだろうか?・・・。
前に赤エリザさんと言ってクラスの男子に大うけさせた事か?・・・いや、あれはもう時効?のはずだ!多分・・・
そうこう考えているうちに時間がすぎ、彼女の視線が無くなり、ほっとした時、目の前を人の形をした何かが通りすぎた!いや・・・訂正しよう。明らかに妖精だ。その妖精は、私の鼻を蹴飛ばし、バーカと言いながらアッカンベーをしながら、隣の席へ行ってエリさんの肩に腰かけた。
私は唖然としながら妖精を目で追い続け、エリさんの方を見続けてしまった。妖精がエリさんの耳に何かしゃべりかけると彼女はすぐさまこちらを見、してやったりの顔をして、メモ紙を渡してきた。“昼休みに北校舎の屋上にて・・・話したい事があります。追伸・・・告白とか脅迫じゃないので安心してください。”という残念な内容だった。
続く・・・
読んで頂いてありがとうございます。
ヒロイン???の登場です・・・多分