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天才女優の亡霊〜ある学園で起きた怪異  作者: 浅川
第三章「Re: 乃戯高学園の怪談」

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インタビュー④

 はい、俺は卒業生でもここで働いていた教職員でもないんですけど……その学校の怪談について調査をしていると聞きつけて、あれしかないじゃんと思い立ちご連絡した次第でございます。



 これは今年、五月の出来事なんですけど……俺、その学校の周辺にあるコンビニでアルバイトをしているんですよ、夜勤で。



 それで、いつもアルバイト先へ出勤する時はその学校の裏門を通るんですけど、その日はうぅーってうめき声がどこからか聴こえてきて、もうビビりましたね。



 犬とか猫とか動物の鳴き声ではなく、明らかに人間が苦しんでいるような声だったんでもう。



 えっ、どっから聴こえてくるの? って耳を澄ますと……柵の向こう、学校のグランドからで……。



 学校なんで侵入されないように高い柵とか網が張り巡らされているしグランドだと木々が囲んでいるように生えていたのでよくは見えなかったのですけど、そのあいだから目を凝らしてみると三、四人くらいの人物がグランドの中央に丸くなって座り込んでいてお墓にお参りするみたいなポーズをしてたんですよ。



 火の点いた蝋燭みたいなのも何本か立っていて。



 これはぜってーヤンキーよりヤバい集団だって思って警察に通報しようか迷ったんですけど、それやるとバイトに遅刻しちゃいそうだったんで……通報はしなかったんです。



 どんな見た目だった?



 暗くてよくは見えなかったんですけど、なんか白い服を着てたんですかね。頭まで白ぽかったのでフード付きで被っていたのかな。



 あっ、なんかあれみたいでしたね。防護服って言うんですか?



 コロナ禍でそれを着て街を消毒している人がテレビで映ったりしたじゃないですか、あんな服装みたいでした。



 その後は……そろそろ行かないとバイトに遅れるって思っていたところに、空が光ってゲリラ豪雨の前兆がありまして……これはもうやもなしと猛ダッシュでバイト先へ行きました。



 それでも、間に合わずバイト先に着く前にザーザー雨が降ってきちゃったんですけどね。折りたたみ傘はあったんですけど、ズボンはずぶ濡れで電車も運転見合わせになるくらい降ったのでもう災難でしたね。



 こうして話すくらいなら、もうちょっとそいつらのことを見張っていたらよかったのですけどねー……でもこれだけでも怖くありません?



 深夜の学校、グランドに防護服みたいな格好をした集団が、蝋燭を灯して居座っていたんですよ。



 ネタとしてはどうです?



 これまで集めた怪談とは出処が異なっていそう? そうなんですか。



 どんな怪談なんです?



 ……それは教えられませんか、残念。



 ……取材を申し込みたい卒業生は何人かいるけど、どなたも消息がつかめず行き詰まっているんですか。



 だったら! これも何かの縁ですし、このネタをもっと追っかけてみたらどうです?



 いやねこのネタ、次の日SNSに投稿してみたんですよ。



 そしたら、それは東北地方に伝承されている()()()()()()()を模倣したものかもしれないってメッセージを送ってきた人がいたんですよ。



 どうです? これで一つのコンテンツが作れたりするんじゃないですか。



 その儀式の形態っていうのは各地の目撃情報によってまばらなんですけど、共通しているのは野外で行っているってことなんですって。



 だから野外で行われていて、数人の人物がお祈りしているようなポーズをしていたら、その死者復活の儀式かもしれないっていうのがつうの間では常識みたいです。



 そうなってくると、あのグランドにも人影で隠れていただけで人の死体があったのかと思うと吐き気がしてきましたね。



 もっと詳しく聞きたいですよね?



 これ以上は貰うもの貰わないといけませんかね。




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