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天才女優の亡霊〜ある学園で起きた怪異  作者: 浅川
第三章「Re: 乃戯高学園の怪談」

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インタビュー②

 どうも、よろしくお願いします。



 はい、僕がご提供する怪談はですね……多分、僕しか知らないんじゃないかなー。



 卒業までの三年間、噂の一つも耳にしなかったので。



 その、見ちゃったんですよ。たまたま……。



 入学してまだ間もない、五月頃だったかなー。



 お昼休みになったらお手洗いに走ったのですよ。十五分前くらいから我慢していたので。



 それで用を済ませてトイレから出てくると、うちの代で一番の美女とされる人気者が一人でトイレの前を通り過ぎて行って……僕、なぜだか分からないですけど尾行してしまったんですよ。



 そうしたくなる理由に、僕も彼女のファンだったのでしょうねー。



 クラスもずっと別で、同じ学年でも接する機会がまるでなかったので彼女の学校生活というものを垣間、追跡してみたくなったというか……。



 曲がり角を過ぎるとそこからは長い一本道の廊下が続くのですけど、右側に幾つかの教室があったんですよ。



 その教室のどれかのドアをこっそり開けるように入っていたのですけど、閉めることはなかったんですね。



 半開きのままで……あっ、少し慌てて入っていた様子だったからそれで閉めるまで気が回らなかったのかなー。



 そのおかげで僕はあんなものを見れてしまったのですけど。



 ……通行人を装ってその教室の前まで僕も行ったんです。



 そしたら……。



 彼女のお尻が目に入ってきて……うわってなってしまいました。



 お尻というのは……しゃがんで前屈みな体勢になっていたので、お尻が目立っていたってことです、はい。



 今、思い返してみてもあれでスカートが短かったら……いえ、すみません。



 でも彼女、四月は細い足を自慢するかのようにわりとスカート短くしていたんですよ。スタイル良い女性は肩であったり、足を夏場であればよく露出させていますよね。



 彼女もそういうファッションをする女性だと思ったのですが……あの日からなのか肌を露出させるなんてとんでもないってお嬢様みたいな着こなしだったんですよね。



 はい、それは卒業までずっと崩さず。



 話が脱線してしまいましたね。



 で、その後はそんな体勢で何をしているの? ってつい興奮ぎみに凝視してしまったのですけど……どうやら下に覆い被されている人がいるみたいで……これは、まさか……と思いました。



 辛うじて右目から上、おでこと髪の生え際くらいまで見えたのですけど……あれ、あの目つき、あの髪型……僕と同じクラスの男子じゃん! って分かってもう失神しそうになりましたね、あまりにものショックで。



 ……僕にとってこれは怪談、いえ怪奇なんですよ!



 なぜかというと……その男子と学年で最高の美女が付き合っているなんて天変地異のようなものですから。



 はっきり言ってあの両者は釣り合っていません。



 あの二人が腕を組んでいたり、手を繋いで歩いていたら……仲睦まじい姉と弟なのかな? と思いたくなるくらいですね。



 そうですね、雰囲気的には可愛いくはあると思いますよ。



 あっその雰囲気、誰かに似ているなって思ったらファイナルファンタジーのビビってキャラクターにそっくりです。



 知っていますよね! テレビゲームの名作ですし幅広い世代で遊ばれています。



 おっ、それなら! その美人の子はライトニングさんですね。



 どうです、そう例えたらこの二人が付き合うなんて似合わないですよね? それぞれの世界観からして相容れないじゃないですか。



 ……卒業アルバムの写真なんて入手しているのですか。



 コピーで。なるほど。



 えっと……この子ですね。●●●さん。これぞ美女ですよね。



 男子の方が、こいつです。●●●●。



 ……スラッとしていて普通にかっこいいですか?



 うーん、写真ですからね。上手い角度で写っただけですよ。

 上手い角度って皆んな正面から撮っている……そうですね。



 ……まぁ、一年生の●●と比べたら痩せましたよね。



 髪型も本人なりに一年目の夏休み終わってからキメるようになっていったと思います。



 眼鏡をかけるといかにも内気な子になるんですけど、卒業写真では眼鏡を外すとはねー。



 身なりにこだわるようになったってことで、本人なりに努力をして男前になっていたのは認めましょう。



 だからって●●さんと付き合えると思います?



 ……●●さんと●●の接点はクラスは別でしたけど、部活が同じでした。演劇部です。



 あぁー●●が演技上手くて惚れたか。



 けど、あいつは……。




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