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天才女優の亡霊〜ある学園で起きた怪異  作者: 浅川
Extra②「あの会話のつづき・・・」

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乃戯高学園 もう一つの怪談

 新一年生に背が高くてすんごい美人いるじゃん。

 ステージに立ってマイクでもギターでも持たされば絶対に映えるって思って早速、軽音部に入りたいってやって来た一年生が同じクラスだったからその子に入る部活、聞いてみてどこも決まっていなければ誘ってよって頼んだんだけど演劇部作りたいんだってさぁ。音楽じゃなくて演劇だったかーってもう……。



 えっ、演劇部を作りたいの……!



 どうしたの? そんな驚いて……。



 いやー演劇部かー。演劇部ねー……。



 なに、演劇部がどうしたの?



 いやね、女子バスケ部と女子バレー部の間ではちょっと怖い話が代々、継承されていまして……。



 そんなのあったの? なんでバスケ部とバレー部だけなの。



 体育館を使っているから。部活で体育館を使っているのはバスケ部とバレー部だけでしょ。



 体育館にまつわる怖い話ってこと? それと演劇部に何の関係が?



 それがね……かなり昔の話らしいんだけど、ある日、部活が終わって体育館内の最終チェックと戸締まりを任されたバスケ部とバレー部の部員、二人が鍵をかけようとしたら……無人であるはずの消灯された体育館から若い男性らしき歌声みたいな音が聴こえてきたんだって。



 歌声が?



 そのへんは歌なのか、あとは口上っていうの? とにかくなんだったのかはっきりしないんだけど、なんかリズミカルな声が聴こえてきたのは確かだそうで。



 それで?



 それで怖くなって次の日に他の部員達にそれを話したのよ。


 そしたら、三年生の部員が三年前までこの学校では文化祭で演劇をやっていたんだけど、出演予定の生徒が事故死して中止になってから行われなくなったらしくて……その声は亡くなった生徒の幽霊なんじゃないかって言い出したのよ。



 えーそんなことあったの、この学校。



 だから文化祭では体育館のステージを使ってやっていたんだろうから、それから体育館を使用するバスケ部とバレー部は成仏してくださいってことで毎年、新入部員が入部してくると五月にステージにお供え物をして供養しているの。小さな花束だけなんだけど。

 そのせいでたまに五月になると体育館の隅に花があるけど、あれ何? って別の怪談が一部で囁かれているけど。


 で、結果的にはそれが効いたのかその声が聴こえてきたのはその一度だけみたいで……でも、その供養は未だに続いている。

 もはや供養というか今年も怪我なく部活動ができますようにお守りくださいみたいになっているかもだけど。

 これ、顧問の先生にも知られていない部員達だけの神聖な儀式になっているんだ。



 それは、すごいね。

 ……まさか、花の由来が分かっていないってことはその怪談はここまでバレー部とバスケ部の人以外には広まってなかったりするの?



 口外しないようにって禁じられているわけではないけど、そうだね。生徒が亡くなっている事案だし、ふざけて広めるようなことはしていないみたいだね。うちの学校、男子バスケとバレー部はないから男子がいないのも大きいかも。



 男子だと大声でクラス中に話しちゃいそうだよね……あれ、でも軽音部の私に今、話しちゃったじゃん……。



 あっ……。まっ、そういうことだからこれ以上は誰かに話さないでね。



 わかった、約束する。

 ……でも、演劇部が出来ちゃったらどうなるんだろうね? いつか体育館のステージ使って劇をやりますってなったら……出てきたりする?



 その時は……演劇部にもこの事を知らせるべきかもしれない。



 待って、やめた方がよくない? それで怖がってやりにくくなったらどうするの? なんなら文化祭で同じく体育館のステージ使う軽音部の私も怖くなったわ!



 そっか、ごめん!




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