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三話

 集合場所ではすでに野球の山村が待っていて、一人でスマホをいじっている。

「おはよー」

 と声をかけ、テストだったり体育祭だったりと他愛のない会話が始まる。集合時間になる頃にサッカー部の清信が歩いてくる。二、三分遅れてライチが慌ててやってくる、いつも通りの光景。俺とライチが前で清信と山村が後ろの二列で歩き出す。

「課題やってきたか?」

「化学分からん過ぎてググったわ」

 なんて、ありきたりな会話をしながら高校へ向かう。しばらくしてライチが、あ!と口を開く。

「そういえば俺別れた。お前ら相談乗ってくれてありがとな。」

 昨日とは打って変わってけろっとした様子で、打ち明ける。二人はやっぱりなと言わんばかりの表情で知ってたと口を開く。

「次は続くといいな」

「どうせ昨日キヒロに泣きついたんだろ」

 と、揶揄うように受け返す。

「はぁ?泣いてないが!ラーメン食いに行っただけだが」

 と強がりを返すライチ。

 小動物みたいで可愛いなんて思いつつ、ヒートアップする前にまぁまぁと間に割って入る。

 そんなことをしてるうちに俺たちは、校門をまたいでいた。学校では体育際に向けて委員と教員の人たちが、校庭で式の時の立ち位置だったり、使用する備品に不備がないかを確認している。

 週末に開催を控えた体育祭に学校全体の空気はやや浮かれ気味で、最後の体育祭で絶対に優勝して良い思い出を作ろうとどのクラスも気合が入っているように見えた。

 教室に入ると、机が若干前に寄せられていて後ろにできたスペースで、美術部の人達を筆頭に何人かでクラスの立て看板を作っていた。

 ホームルームが始まで、前に寄せられていて席に座れない人たちが輪になって床に座りスマホゲーにいそしんでいた。

 今日は五、六限目に体育祭の練習が入っている以外は普通の時間割だから、いつも通りに時間が過ぎ昼食の時間になっていた。

 昼食の時間はいつもの四人で集まって食べている。大体食べ終わった後に、弁当だけでは物足りなかったライチが購買に行こ、なんて言って全員で購買まで足を運ぶ。

 そんなこんなで体育祭の練習が始まった。今日は当日の一日の流れを確認する様で、開会式から始まって、当日通りの流れで競技の動きだけをなぞった。全校生徒が集まっているということもあり、すべてが時間通りに進んだわけじゃなかったが、それなりの時間でその日の練習が終わった。

 その後は流れるように進みライチたちは部活へ、俺は家へと別れていった。

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