二十五話
あけましておめでとうございます。
まずは、私の作品を読んでいただきありがとうございます。
投稿に時間が空いてしまって申し訳ないです。
これからもまばらな投稿頻度になるかと思われますが、読んでいただけますと幸いです。
あっという間に夏休みも終わり、学年の雰囲気は一部を除いて本格的に受験シーズンとなった。そう、一部を除いて。その一部と言うのはすでに指定校推薦等で大学が決まっている奴か、そもそも受験に対する熱量が低い変わったやつらだ。そこの例外にはライチと山根が入っていた。あとはまぁ他人を蹴落とすことの優先順位が高い、高橋とかのそこらの奴らだ。
夏休みが終わってから気が付くと山根に対するいじめはかなりひどくなっているようで、今までは物を隠すや暴言だったものが、物を壊す、実際に手が出る、などとかなり実害が出るようなものに変化していってるようだが、双方の「ライチにばれないようにする」という努力が奏しているのか、受験シーズンで他人にかまけている余裕のない人が多いせいか、ライチを含めその事実を知っている人は少なかった。
ライチもいじめの件に関しては無いものだと思ってるし、俺がこの件に関わる理由はなくなった。いやむしろ俺は受験勉強に集中しなければいなけない。だから他の奴らと同じように、見て見ぬふりをしなければいけない。
別になんてことない...はずなのに、心のどこかでずっと何かが引っ掛かってる。本当にこれでいいんだろうか。もし仮に山根に最悪な未来があった時、ライチは大丈夫なんだろうか。山根がこういうことで心を病んで自ら...なんてするようには見えないが、高橋たちが誤って命を奪ってしまう。なんてことはないとは言えない。
残念ながらこの世には人間の限界を正しく理解できてない人間が多くいる。高橋たちがそこに属していないといいが、万に一でもライチに損害が出た場合俺にその穴を埋めることができるだろうか。
今回のライチは今までと違うように感じる。ずっと隣にいたからわかる。ライチの幸せな未来を今、守ることができるのは俺だけなんだ。あんな奴だけどライチを思う気持ちは俺にも匹敵するほどだし、ライチもあいつを大切に思い始めている。




