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第37話 入院中の日々

 私が、入院した日に、森田君も来てくれた。

 森田君の母親まで来たのは正直、驚いた。


 処置が終わって、運ばれた部屋が1人部屋だったけど、夜遅かったのもあり仕方がなかったのだろうと思った。


「大丈夫。」


 部屋に入って来た、森田君は優しく声をかけてくれた。

「うん。もう、大丈夫だよ。」


 私は、原因と処置の経過を説明した。


「直ぐに、戻れることは無いだろうけど、取り敢えずは安心したよ。

 出来るだけ、顔を出すからね。」


「ありがとう。」


「1人で、寂しいかもだけど、こっちの方が気兼ねしなくていいから。」


「うん。・・・ごめんね。」

 私は、心配させたこと、迷惑を掛けたことで、急に涙が溢れだした。


「もう、どうしたの。

 何も、心配しなくていいからね。

 赤ちゃんも、無事だったんだから、良かったよ。」


 それも、有るけど、そうじゃない。


 それから、森田君のお母さんが森田君を怒鳴って怒っていた。

 看護師さんから、注意されるくらいに煩かった。

 なんとなく、何で・・・と思った。


 森田君は、大学がお昼からなら、朝から

 アルバイトの前にと会いに来てくれた。


 無理をしているんじゃないかな。

 もともと、痩せた筋肉質の彼が、更に痩せたように感じる。


 入院3日目

 私は、4人部屋へ移動になった。

 すぐ隣の沙織さんと仲良くなったこともあって、気分も楽になる。


 夕方、慌てて森田君がやって来た。

 何やら、怒っているようだ。

「どうしたの。」


「ああ、何時もの部屋に入ったら、違う人がいてね。

 ビックリするし、看護師に連絡もなく移動させるなんてって言ったら、個室より安く済みますから、そちらが良いかと思って移したんですって、悪びれる事も無いだよ。」


 なるほど。

 うっかり連絡してなかった私も悪いか。

「それは、大変だったね。」

 と、笑いかける。


「もう、笑い事じゃないよ。

 部屋は言ったら、知らない人がいるし、何か食べてて吹き出しそうになるし。」


「凄く、驚いたんじゃない。

 私は、話し相手も出来てよかったわ。」


 横から、カーテンを開けて沙織さんが挨拶をしてくれた。


「こんにちは。

 私も、年の近くて話し相手が出来たからよかったの。」


「こんにちは、こちらこそ、ありがとうございます。

 良かったら、話し相手になってやってください。」


「ええ、こちらこそ。」


 こういう時は、ちゃんと挨拶もするし好印象でもある。

 違う、面があるのを知っている私は、時に違和感を覚える。


「今から、なの。」


「うん。もう急がなきゃ。

 ごめんね、余り、いられなくて。」


「いいから、気を付けてね。」


「分かってる。」

 手を振りながら、行ってしまった。



いつも、読んでいただきありがとうございます。

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