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ディサイド・デュラハン  作者: 星川レオ
第1部 始まりのディサイド
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35章 ランドレイクVSレイドルク

「道人、愛歌、これは俺とランドレイクに売られた喧嘩だ。手を出すんじゃねぇぞ?」


 レイドルクの流儀に合わせて深也はタイマンで勝負する姿勢だ。道人と愛歌、ジークヴァルとトワマリーは了承し、観戦する事にした。


「行くぜ、爺さん!覚悟しな!ヘッドチェンジ!アクアバズーカ!」

『あなたは全てが水の泡になっても立ち上がれますか?』

「何度でも立ち上がってやるさ!」

『承認。』


 ランドレイクの頭にレーダーヘッドがつき、バズーカを支えるための大きな肩パーツと姿勢制御のストッパーがついた両足パーツが装着され、右手で大砲を持ったアクアバズーカランドレイクとなる。


「ターゲット、ドラゴン爺さん!撃てぇっ!」

「あいよ、船長ぉっ!」


 水が圧縮された大きな水風船をレイドルクに向かって連射した。腕を組んだまま避けるレイドルク。


「おっと!いきなり飛び道具とは不粋(ぶすい)な奴じゃのぉっ!」

「あんたとのさっきの会話で己の拳に余程自信があるようだとお見受けしたんでねぇ。手の内がわからない以上、接近戦は避けさせてもらう!」

「以外と冷静な奴!」

「お褒めに頂きどうも!」


 ランドレイクは息つく暇もなく、弾切れまでアクアバズーカを乱射しまくる。


「オラオラッ!どうした、どうしたぁっ!?」


 レイドルクは瞬足で避けまくるが、身体は水飛沫(しぶき)で濡れ、地面にはたくさんの水溜りができ、足を滑らせる。


「ほう?何か狙っておるな?」


 レイドルクは避けるのをやめ、公園のコージードームに隠れた。


「隠れんぼって歳でもねぇだろ、爺さん!」


 ランドレイクはレイドルクが隠れても問題なく、コージードームの無数の穴目掛けて水風船を当てまくる。アクアバズーカの弾数は十五発が限度。もう弾切れを起こした。レイドルクはアクアバズーカの弾切れとみたら即座にコージードームから出て、ランドレイク目掛けて跳んだ。


「掛かったな!アクアバズーカの真骨頂はここからよ!」


 アクアバズーカランドレイクはアクアバズーカを変形させ、ビッグトンファーにモードチェンジさせる。


「何じゃとっ!?」

「あんた、お好みの格闘戦だ!今から付き合ってやれ、ランドレイク!」

「お!ら!よっ!」


 ビッグトンファーをレイドルク目掛けて思いっきり振る。レイドルクは即座に両腕を交差し、受け身を取って吹っ飛んだ。木に背中をぶつけ、地面に座る。


「隙を与えるな!追撃だ、ランドレイク!」


 アクアバズーカランドレイクの両足の姿勢制御用ストッパーも変形し、ホバー移動が可能になって水浸しの地面でも問題なく移動した。


「あのヘッドパーツやばっ!?すごい多機能じゃん!」


 愛歌もアクアバズーカヘッドの性能に思わず突っ込んだ。


「なるほど、アクアバズーカを連射したのは地面をぬかるませてわしの動きを悪くするためか。ならば!」


 レイドルクはランドレイクのビッグトンファーを木を足場にして跳んで(かわ)し、ジャングルジムの上やブランコ、シーソーなど次々と一箇所に留まらずに素早く移動する。


「そろそろ時間切れじゃろう?ヘッドが解けた瞬間に我が拳をくれてやろう!」

「…どうかな?」


 レイドルクの言う通り、アクアバズーカが解除された。透かさずレイドルクはランドレイク目掛けて跳んだ。


「今だ!ヘッドチェンジ!ライトニングフィスト!」

『あなたは怪我した腕でも許せない相手になら拳を振れますか?』

「あたぼうよ!」

『承認。』


 ランドレイクに雷の角がついた頭が装着され、新たな肩パーツと大型の右腕がついた。レイドルクの飛び蹴りを空中で回転して避け、右腕を地面につける。レイドルクが水浸しの地面に着地する。


「今だ、放電しろ!ランドレイク!」

「ふん!」


 右腕の大型アームから電流を発生させ、レイドルクを感電させる。


「ぬおっ…!?これは…!?」


 レイドルクは全身に電流を浴びる。


「やった!ライトニングフィスト自体は十秒間だけ拳に電流を(まと)わせる代物だけど、アクアバズーカとのコンボで倍以上の効力を発揮してる!」

「そのまま行っちゃえ、深也君!」


 道人と愛歌は勝利を確信し、深也を応援した。レイドルクは身体から煙を上げ、ふらつく。


「とどめだ、ランドレイク!拳を喰らわせてやれぇっ!」

「あいよぉっ、船長ぉっ!」


 ライトニングフィストに再び電流を纏わせ、拳をレイドルク目掛けて勢いよく前に出す。が、突き出した拳の上にレイドルクは腕を組んで乗っていた。


「何っ!?」

「ふむ、今のは効いた!最近肩がこっていてな。いやぁっ、ちょうど良かったわい。」


 レイドルクは両肩を鳴らし、腕を組み直す。


「ちぃっ!どけっ、爺さん!」


 ライトニングフィストランドレイクは右腕を思いっきり横に振ってレイドルクをどかした。レイドルクは同時に飛び跳ねて登り棒の上に着地する。


「わしは数多の戦士たちと長く激闘をしたいがために防御力の高い頭を常につけていてな。いやぁっ、なかなかの策士じゃな、お主ら。いいぞ、実にいい!褒美にわしのヘッドチェンジを見せてやろう。」


 そう言うとレイドルクは炎を纏った竜の頭に付け替え、炎の羽根が追加され、両拳に炎が纏った姿になる。


「そちらが雷の拳なら、わしは炎の拳!さぁ、殴り合いと行くかぁっ!」

「無理すんなよ、爺さんよぉっ!」


 レイドルクはランドレイクの前まで近づき、お互いに拳を乱打してぶつけ合った。

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