209章 孔雀による美の協奏曲
「よぉし、Ms.大和撫子!さっさとあいつらをやっつけて、片付けちゃいましょう!」
「うむ、けちょんけちょんじゃ!」
意気投合したグルーナと十糸姫は互いにデバイスを前に出した。
「騎士足りえぬ四騎王よ、僕とグルーナの無限の翼!学べるものなら、学んでみなよ!孔雀のセンス、魅せてあげる!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは背中の孔雀の羽を大きく開き、虹色に輝かせた。
伸ばした羽は刃のようにもなり、周りの棒人間たちを串刺しにして消滅させた。
グルーナの持つディサイドビーストデバイスに筆のようなパーツが出てきた。
「共に未来を描くわよ、ルレンデス!まずは赤!連想するは炎!」
グルーナはディサイドビーストデバイスで宙に炎の絵を描いた。
エターナル=ビーフォールルレンデスが羽を伸ばし直すと羽が全て赤き炎で燃え始める。
「フレイムフェザー、連続照射ぁっ!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは二体の竜鳥亀虎=四騎王に炎の羽根の嵐を浴びせた。
二機の竜鳥亀虎=四騎王はジェルの三度笠と亀の甲羅で防ごうとするが、ジェルの三度笠の方は炎の羽根が貫通してしまい、もはや盾の意味がなかった。
「盾が意味ない?何だか熱そう!ならさ!冷やしてあげない、グルーナ?」
「OK!続いて青!連想するは氷!」
グルーナが宙に雪結晶を描くとエターナル=ビーフォールルレンデスは羽を一瞬閉じてまた開くと今度は青い羽になって氷の羽根を飛ばした。
ジェルが氷漬けになり、地面に落ちた。
変質した方の竜鳥亀虎=四騎王は平気だが、普通の竜鳥亀虎=四騎王は凍りつき始める。
「ヒューッ!良いねぇっ、炎に氷とド派手じゃねぇか!さて、俺も踊るかねぇっ!」
動きが鈍くなった竜鳥亀虎=四騎王の左に雷牙・蒼鷹、右にガイア・グレートジークヴァルが互いに武器を構えて立った。
ガイア・グレートジークヴァルは胸の球体にエネルギーを溜める。
エターナル=ビーフォールルレンデスは変質した竜鳥亀虎=四騎王に集中的に氷の羽根を浴びせた。
「へっ、考える事は同じかい!」
「あぁ、お互い様だな!」
雷牙・蒼鷹は爪で、ガイア・グレートジークヴァルはヴァルムンクですれ違い様に竜鳥亀虎=四騎王を斬った。
「追加で喰らえ、ガイア・ブラスター!」
ガイアグレート・ジークヴァルはすぐに振り返って胸の球体からガイア・ブラスターをゼロ距離で浴びせた。
「おらおらぁっ!」
雷牙・蒼鷹も両手から光弾を連射する。
「これで!」
ガイアグレート・ジークヴァルと雷牙・蒼鷹は互いに竜鳥亀虎=四騎王を左右から剣と爪で斬り刻む。
「一丁上がりぃっ!」
最後にまたすれ違い様に竜鳥亀虎=四騎王を斬った。
竜鳥亀虎=四騎王は爆発し、地面に倒れて沈んで行った。
「へっ、一機で四機分壊せて得した気分だったぜ!」
「残るはあいつだけだ!」
変質した竜鳥亀虎=四騎王は未だに氷の羽根を浴び続けていた。
「氷でびしょびしょなあなたを痺れさせてあげる!黄色が連想するのは雷!」
グルーナが宙に雷マークを描くとエターナル=ビーフォールルレンデスは一瞬羽を閉じてまた開く。
今度は電流を纏った羽根を連続して飛ばす。
変質した竜鳥亀虎=四騎王は感電しながらも全身からトゲを伸ばした。
「四聖獣がハリネズミになるとか格下げも良いところ!センスないわね!」
変質した竜鳥亀虎=四騎王はトゲを伸ばして道人たちを捕らえようとする。
自分でトゲを二本折って剣のようにして降り始めた。
「うざってぇぜ、このトゲェッ!ソル嬢!」
「えぇ!」
飛行形態のソルワデスがヤジリウスを背に乗せ、飛び回って黒の斬撃とビームで周りのトゲを粉々にしていく。
変質した竜鳥亀虎=四騎王の背後から大量のミサイルが当たり、仰け反った。
「面白い事になってんな、道人ぉっ!」
「…! 深也!」
嬉しい事に深也がヘビーアサルト=ホエールランドレイクと共に増援に来てくれた。
「大樹、親父を頼んだぜ!俺はこの祭に加勢するぜぇっ!」
「無茶するんじゃないぞい!」
「わかってらぁっ!おらおらっ!」
ヘビーアサルト=ホエールランドレイクはミサイルの雨を変質した竜鳥亀虎=四騎王に浴びせ続ける。
大樹はカサエルと深也の父親と一緒に近くの建物に隠れた。
「よし、我らもランドレイクに続くぞ!」
ガイアグレート・ジークヴァルはガイア・ブラスターと両肩の竜のエネルギー体で、雷牙・蒼鷹は光弾で、ヤジリウスは黒の斬撃を飛ばし、ソルワデスはビームと各々の射撃武器で変質した竜鳥亀虎=四騎王を蜂の巣にし始める。
「深やんたちに負けてられないわよ、ルレンデス!」
「OK!そろそろフィナーレと行こうか!」
グルーナは舞いながら宙に終わりのない虹を描き始めた。
舞っている最中にディサイドビーストデバイスから電流が発せられる。
「私とルレンデスのセンスは永久にして無限大!象徴するはエターナルレインボーアーチ!今こそ、虹を纏って、ルレンデス!」
「OK、グルーナ!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは羽を虹色に輝かせ、光を溜め始める。
「今、孔雀は飛ぶ!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは空を飛び、巨大な扇状の虹の羽を広げた。
両腕を交差し、力を貯める。
「放て、無限と永久の発露!レインボービーフォールスマッシャー!」
エターナル=ビーフォールルレンデスが両腕を思いっ切り横に振ったと同時に羽から扇状の虹光線が放たれた。
変質した竜鳥亀虎=四騎王に扇状の光線が当て続けられ、周りには色んな虹の動物たちが出現し始める。
「虹の光線?周りに動物?理解不能、理解不能…!?」
「真の芸術とはその場限りの貴重なパッション!芸術とは爆発!多段爆発!同じものは作り出せない!君に刻もう、僕らの芸術!」
「敷くわよ、ルレンデス!私たちの永遠のレインボーアーチ!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは照射しているビームの性質を変化させ、虹の橋を変質した竜鳥亀虎=四騎王に繋げた。
「必ぃっ殺っ!ビーフォールキィィィィィーク!!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは飛び蹴りで一気に空から下降。
変質した竜鳥亀虎=四騎王は永遠に続く虹の架け橋に身体を貫かれた。
「…虹…芸術…キック…関連性、理解不能…。」
「芸術ぅっ、爆ぁく発っ!!」
エターナル=ビーフォールルレンデスは地面に着地し、右手に力を込めた後、力強く握り拳を作った。
変質した竜鳥亀虎=四騎王は爆発し、砂となって地面に崩れて落ち、風で舞っていった。
『…ま、こんなものか。』
変質した竜鳥亀虎=四騎王が消滅したと同時にガイアヘッドが持っていた水晶が砕け散った。
ガイアヘッドはガードレールに座るのをやめて立ち上がり、道人たちを見た。
『じゃ、僕は消えるよ。君たちも早く帰った方がいい。気にならないかい?傀魔怪堕の兵が街からいなくなっている事に。』
ガイアヘッドの言う通り、竜鳥亀虎=四騎王が現れる前から首無し鎧武者たちの姿が見えなくなっていた事は道人も気になっていた。
『楽しみにしてるよ、鳥籠の中の君たちが限られた時間までにどう足掻くかをね…。』
「逃がすかっ!」
道人の近くに着地したヤジリウスが抜刀し、黒の斬撃を飛ばすがガイアヘッドには当たらずに弾かれた。
『ばいばい。』
ガイアヘッドはそう言うと地面に沈んでいった。




