23章 燃え上がれ町内大会
『3 2 1 Dullahan fight!』
道人VS深也の闘いが始まった。ダブルスクリーンにはハーライムと深也の貸し出し用デュエル・デュラハン「アクアス」が出現した。トライデントを持った魚人のデュラハンだ。
「ジークヴァルは使わないのか、道人?」
「うん、ディサイド・デュラハンはデュエル・デュラハンにはインストールできないみたいなんだ。」
「なるほどな。そういうもんか。」
「Iyaッ!!お嬢さn、覚悟しなよ!」
道人は隣りから聞こえた大声に驚き、左を向いた。大声の主は愛歌の対戦相手、轟バンペイのものだった。両手にたくさん指輪をつけているアフロヘアーの男。
「俺は必ず準々優勝し、あの壺を手に入れてyaるmon!」
自分たち以外にも準々優勝狙いの人がいて意外に需要あるな、あの壺と道人は思った。
「あたしとルブランのコンビネーションを舐めないでよ?壺はあたしたちがもらう!」
愛歌とバンペイは闘志を剥き出しにし、壺を巡る闘いを始めようとしていた。
「僕の相手は海音様か!やったぁっ!」
「お手柔らかにお願いしますね、健太君。」
深也の隣りの試合は愛歌とバンペイとは違って温度差がすごく、和やかな日常的な風景だ。
「やるわよ、エリンツ!」
「勝利者は既に決まっている…。ジャスティース!」
「キキッ、賞金は進様のものだぁっ…!」
「割引き券は私んのだよ!」
各ブロックで選手たちの火花が散り始めた。
「おい、道人。何よそ見してんだ?俺たちも始めるぞ。」
「あ、ごめんごめん!じゃあ、行くよ!」
バトルフィールドは選手全員海岸ステージ。海と陸が大体半分ずつ。深也の貸し出しデュラハンは水陸両用だから向こうが有利だ。
ハーライムが両刃の斧を構えたと同時にアクアスがトライデントを勢いよく前に投げた。ハーライムは何とか斧の側面でトライデントを弾くが、アクアスはもう間合いを詰めていてすぐにアクアスはトライデントをキャッチした。
「速い…!」
「おら、行くぜ!」
アクアスはトライデントをキャッチした後、そのままハーライムに斬り掛かる。
「させない!ヘッドチェンジ!ランス!」
ハーライムに頭パーツが付き、出現した槍を右手に持った後、両手で持ち直して槍を縦にし、槍の柄の部分にわざとトライデントの刃の隙間に入れた。その後、ハーライムは力を入れて槍を左に傾け、トライデントの刃の一つをへし折った。
「へっ、やるな!」
「深也もヘッドチェンジする時じゃない?」
「いいぜ、リクエストに応えてやる!ヘッドチェンジ!ダブルトライデント!」
アクアスに両耳が尖った新たな頭パーツが装着され、両手にトライデントを持った姿になった。元々あったトライデントは地面に刺す。
「さぁて、ニ本の槍のラッシュに耐えられるかぁっ!?」
アクアスは二本の槍で目にも止まらぬ連続突きを繰り出す。ハーライムも対抗し、連続突きで対抗。鉄が擦れる音が何度も鳴り響く。
(僕が先にヘッドチェンジしたから、先に時間切れになるのはハーライムだ…!でも、僕がリクエストして深也もその後すぐにヘッドチェンジをさせた。解除されるのは大体十秒差くらい…。アクアスのヘッド解除のタイミングを狙う…!)
お互いケリがつかない連続突きのラリー。三分経とうとする前に道人が動いた。
「今だ、ハーライム!」
ハーライムは連続突きをやめて後ろに飛び上がる。ヘッドが解除され、槍も消えた。
「今だ、ヘッドチェンジ!プロペラブーメラン!」
ハーライムにサングラスがついたヘッドが装着され、背中に浮遊ユニット、両肩にプロペラがつく。右肩のプロペラを前に投げる。投げられた後、ダブルトライデントは解除される。
「もらった!」
「甘いぜ、道人!」
アクアスはさっき地面に刺したトライデントを蹴り上げ、投げられたプロペラに衝突させた。
「しまった!?元々あったトライデントか…!回避するために…!」
「そのためのトライデントよ!ヘッドチェンジ!バブルランチャー!」
アクアスにゴーグルがついた頭がつき、水中用のエンジンバックアップが装着。両手にバブルランチャーを持った姿に変わり、海に入った。
「このタイミングで海に入るか…!」
アクアスは上半身を水面に出して海を横移動し、両手のバブルランチャーで無数の泡をハーライムに向けて撃つ。
「硫酸の泡だ!当たったら一溜まりもないぜ!」
「どうかな?飛べ、ハーライム!」
ハーライムはさっき投げたプロペラを回収し、両肩のプロペラを回転させて空を飛び、泡を避けた。
「ほぉ、空か!」
「ダーバラ戦で空飛ぶヘッドの必要性がわかったからね!用意して正解だった!」
ハーライムは両肩のプロペラを前に移動変形させ、プロペラを高速回転。二つの竜巻を発生させてアクアスを海ごと浮遊させた。竜巻の中に囚われるアクアス。
「そこだぁっ!これで三分割!」
ハーライムは両腕を交差させて両肩のプロペラを外し、空中で無防備となったアクアスに向かってプロペラブーメランを横にして投げた。
「ちぃっ!アクアス!」
アクアスは銃を構えずにバブルランチャーを発射し、竜巻の中を泡だらけにした。
ゲームなので自分の出した硫酸の泡は自分へのダメージにはならない。泡がかろうじてクッションになり、致命傷は避けられたが、アクアスに二つのプロペラの傷跡がついた。
「楽しい…!楽しいぜ、道人!」
「あぁ、僕もだ!深也!」
二人はお互いを讃えあってスマホのコントローラーを操作した。愛歌とバンペイ以外のバトルはもう終了していてみんな道人と深也の闘いを魅入っていた。
「…二人とも、すごく楽しそう。」
「うむ。もう賞品の事を忘れとるくらい楽しんでおるな、二人とも…。」
潤奈と博士も二人の激闘に笑みを浮かべて見ていた。
「よし、あたしとルブランの勝ちぃっ!」
「俺が、負けた…!?俺の準々優勝が…!?」
愛歌とバンペイの闘いも終わった。バンペイは両手両膝を地面につける。
「Iyada!あの壺は俺の計画に必要なmonだ!渡すmonかよ!来i、俺のデストロイ・デュラハン!」
バンペイはこの場で呼んではいけない者の名を口にした。道人と愛歌、深也は思わず耳を疑い、バンペイの方を見た。
「デストロイ・デュラハンだと…!?」
深也が驚愕した後、ゲーセンの天井を突き破ってそいつは姿を現した。全身ダイヤモンドのデストロイ・デュラハン。テレビが爆発して火災が発生し、ゲーセンの観客や選手たちは恐怖し、逃げ惑った。
「燃え上がれ、俺が負けた町内大会!壺はこの俺とディフェンスダイヤトウがもらったmon!」




