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安達

作者: やす

いつも元気で愉快な安達が今日はやけに口数が少ないのである。早く聞いてくれよ、と言いたげな顔をしてるので仕方なく今日はどうしたと聞いてやった。さっきまでの暗い顔は演技だったのかと言いたくなるくらい嬉しそうな口元で話始める。

「先週彼女に振られちまったよ」「おおマジか、それはまた残念だ」どうせ女の事だろうと思っていたが正解だったようだ。「なんでまた?」「いつも通り寝る前に電話かけたらよ、なんかおとなしいんだよ。様子がどうにもおかしいから『なんかあったの?』って聞いたら、新しい職場の男と出来たみたな話されて、ごめんねだってよ。いろいろ話して、じゃあ仕方ないねって電話で分かれたんだよ。」「そりゃあ辛かったな。よく受けとめてあげたな。」「すごく悔しかったさ。箱根の旅行まで計画組んでたのに。」溜息をつき、落ち込んでる感を出しながらゆったりと語る。「あまりにもショックで飯も食べられてないんだ。」「ホントかよ。それは体に悪い。まぁ突然そんなこと言われたらしょうがないけど。」相当こたえてるんだなと同情をしていた。足立の立場になって辛さを味わっていると「この1週間食えなくてな、体重が大分減っちまったんだよ」と言ってきた。「何キロ減ったんだ?」「それが500gしか減ってなかった。」「俺の体は意外と丈夫みたいだわ。」ニコニコとやっと言えましたわ、と言いたげな顔で安達は笑ってやがった。


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