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短編

コント:な〇う小説で受ける方法

作者: kayako

 

 ボケ「僕、な〇う小説を書いてみたよ」


 ツッコミ「絶賛深夜残業中に何やってんだ」


 ボケ「小説書いて一発当ててこんな会社辞めてやろうと思って」


 ツッコミ「で、どんなの書いたんだ」


 ボケ「今流行の異世界転生チート無双」


 ツッコミ「今流行なのは悪役令嬢ざまぁらしいが」


 ボケ「主人公は最強中の最強。どんな敵でも数行で吹っ飛ばぁす!」


 ツッコミ「数行?」


 ボケ「敵が出てきたら数行改行入れて、改行後には敵がぶっ倒れてる」


 ツッコミ「ノンストレスにもほどがある」


 ボケ「ややこしいバトル描写もないし、この設定なら投稿した瞬間から評価ポイント4桁超、ランキング入り間違いなしさ!」



 ツッコミ「1週間後~」



 ツッコミ「で、どうだった」


 ボケ「1週間経っても評価ポイント2だったよ……」


 ツッコミ「一応ポイント入れてくれた読者がいたんだな」


 ボケ「もっともっと主人公に無双させなきゃ駄目だね」


 ツッコミ「改行無双以上の無双なんてそうそうないぞ」


 ボケ「そこは逆転の発想だよ。

 主人公以外のキャラを超バカにすりゃいいのさ!」


 ツッコミ「例えば?」


 ボケ「主人公が息をするだけでモブ住民が大絶賛!

 すごい! 主人公は息が出来るんだ!! 勇者爆誕!!」


 ツッコミ「そのモブ住民は鰓呼吸生物か何か?」


 ボケ「とにかくこれで、今度こそ評価ポイント4桁だ~!」



 ツッコミ「さらに1週間後~」



 ツッコミ「で、どうだった」


 ボケ「もはや1ポイントも評価が入らなかったよ……」


 ツッコミ「たった一人のレア読者にすら見捨てられたか」


 ボケ「こうなったら、伝家の宝刀を抜くしかないね!」


 ツッコミ「んなもんあるなら最初から使え」


 ボケ「それで初めて、色んなな〇う小説読んでみたんだけどさ」


 ツッコミ「というか今まで読んでなかったのかよ」


 ボケ「な〇う小説には決定的に足りないものがあるんだ!」


 ツッコミ「というと?」


 ボケ「エロだよ、エ・ロ♪」


 ツッコミ「あっ……」


 ボケ「異世界転生チートといえば勿論ハーレム! 女体! 酒池肉林は当然でしょ~!

 な〇う小説にはそれが圧倒的に足りないんだよ、キスシーンさえめったにないって、みんなとんでもない童×君だよねぇ♪」


 ツッコミ「なんかもうオチが見えた」


 ボケ「だから早速エロシーンを書いて書いて書きまくるぞぉ~!!」



 ツッコミ「またまた1週間後~」



 ツッコミ「で、どうだった」


 ボケ「アカウントがなくなったよ……」


 ツッコミ「だと思った」


 ボケ「うぅ……なんでさ、な〇う小説なら僕でも書けると思ってたのにぃ!」


 ツッコミ「どんなジャンルでもそう甘い話はないということだな」


 ボケ「もうこうなったら……

 読者のアカウントに片っ端から突撃してポイント入れてってお願いするしか」


 ツッコミ「悪いこと言わないからそれだけはやめとけ。

 参考になるか分からんが、俺もな〇う小説を書いてみた」


 ボケ「はぁ~? 文学的センスの欠片もなさそうな仕事の虫の君が~?」


 ツッコミ「一応4桁ポイント行ったぞ」


 ボケ「え、えぇ!? どどどどどういうこと!?」


 ツッコミ「ちなみにタイトルは

『深夜残業中なのに同僚が異世界転生小説ばかり書いて仕事しません助けてください』」


 ボケ「どっしぇぇえ~~!!?」


 二人「「ありがとうございました~!」」



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― 新着の感想 ―
[良い点] バトル描写を省略した改行無双は面白いですね。 車田正美先生の「男坂」における「〇〇番目の砦、突破!」みたいな構図が、脳裏を過りました。 また、波紋使いなら呼吸で充分に無双できそうですね。
[良い点] 最後のやつ面白そう。 [一言] いろいろやりますよねぇ……成果が出るかはともかく。
[一言] エロのところでアウトおおおおおってなった!
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