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作戦
「・・・というわけで学園の皆さんにも協力していただきたいのです」
「本当にそんな事でチートを抑えることができるのでしょうか?」
俺の『作戦』を聞き終わった後に『作戦』の簡単さに不安を覚えたのか学園長が恐る恐るきいてくる。
「大丈夫です!間違いなくあのチートには有効なはずです!」
俺は断言する。
・・・まあ、失敗したらチコに『限定解除』してもらおう。
(あれだけ大口叩いておいて結局、暴力で解決するの?)
(おっと、盗聴チコちゃんに聞かれてたか)
(!・・・追い込まれても『限定解除』してあげないわよ?)
(いや、やばい時は頼むぞ。可愛いチコちゃん)
(調子いいんだから。まあ、その時は早く言いなさいよ)
チコと通信魔法でそんなやり取りそしていると、
「・・・わかりました!取締官さんの言う通りにやってみましょう!君も早速準備をすすめるんだ。いいな?」
学園長が意を決したよう学年主任に指示を出す。そして学年主任も「はい!」といい返事をしたのだった。