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学園の関係者たち

「チートが我が学園に?それは何かの間違いでしょうなあ」


 俺が自分の身分を明かしてこの学園に来た理由を告げると、学園長はやたらと長い髪をなでながら尊大な態度で接してくる。


 「間違いではありません。残念ながらこの魔術学園にはすでにチートが入り込んでいるのです」


 「我が勇者学園のチート対策は万全でしてなあ。世界でも有数の探知能力を有していると自負しておりますが。特に入学時の選別は完璧なのです!その我が学園にチートが入り込むなどと・・・簡潔に言ってありえませんな」


 この世界最高レベルの勇者養成校だけあって無駄に自らの魔法技術に対する信頼がすごい。


 だからこそ気付けなかったんだろうな。


 まさかチートが入り込んでいるわけがないという思い込みのせいでわからないらしい。


 「それではこちらを見て頂きましょう」


 「これは・・・」


 余裕たっぷりだった学園長の顔色が一瞬にして青ざめる。


 「どう思いますか?」


 「これは・・・チートの可能性がありますな」


 俺がこの学園に潜入して調べたチートンの入学試験の異常な成績簿と素行調査票を見て学園長も素直に認めざるおえないらしい。


 「なぜ、これほどの事をしている生徒がいながら教師は私に報告しないのだ!明らかにおかしいではないか!」


 傍らに控えていた学年主任の教師は学園長の恫喝に震え上がっている。


 「それがチートに関わった者の正常な行動です。その圧倒的な暴力の前には下手に動けばどうなるかわからず、恐怖のあまりに正常な判断ができなくなる。そして、周りのそれを受け入れてしう。ましてはこの学園ではチートは入り込んでいないと思い込んでいるものだから余計にパニックに陥ったのでしょう」


 俺は極めて冷静に解説する。ホントは学園長と同じように「ここまでされていて何で気づかないんだよ!このタコ!」と言ってやりたい(学園主任はハゲている)がそれを言っては話が進まないので大人の対応をしているのだ。


 「では我々はどうすればいいのでしょうか?」


 「私に任せてください。私はこの道のプロです。そのためにここに来たのですから」


 堂々とした俺の態度に学園長と学年主任は安堵の表情を浮かべる。


 いいねえ、この反応。それじゃあ、俺の『作戦』を発表することにしよう。


 この『作戦』には学園の関係者の強力が必要だからな。

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