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第六章 〜矛盾の連続〜

第六章。皆さん前回の問題は解けたでしょうか。

こちらを読んで答えまでお近づきを。


部屋には時計の針が進む音だけが響いていた。

部屋の真ん中に座った三人は、ヒロのスマホを囲みながら頭を悩ませていた。

ヒロはもう一度画面に浮かぶ画像を見た。


fig5. 先輩の居場所

挿絵(By みてみん)


その文はわずか二行にして成り立ち、一見すると完全なる矛盾をしていた。

「どういうことなんだ。結局シロは1/2なのか、それとも1/8なのか。それで変わるだろうな。」

「もしかして先輩方、間違って問題作っちゃったんじゃないかしら。どっちかは黒とか赤とかが入ってたのかもしれないわ。」

「俺もそんな気がするな。」

そういう一年生二人に木坂が言った。

「私は間違えてないと思うわ。あの人たちは問題作る時でも、間違いの有り無しや解答不可能になってないかとか確認する為に、関係ない人に一度解かせるのよ。恐らくあっているはずよ。」

「でも、これじゃどうにもならないですよ。」

とヒロは机に顎を乗せた。


三人が頭を回す間、同じく時計の針も回っており、着信が来てからもう長い針が半周を迎えようとしていた。

「そろそろ三十分が経つね。お二人、解けて無いですかね。」

「私暗号は作ってたけど、こういうタイプはまだまだね。あと二年でこんな風なのが作れるようになるのかしら。」

と美紅は不安そうに言った。

「大丈夫よ。きっと。それに謎が解けない時、その大抵の理由は私たちが勝手に勘違いをしてるからだわ。こういう時はあらゆる考えを『もしかして違うのでは』と疑わなきゃ。」

と木坂が言うが、なかなかそれが難しい。

人は問題を解いてる間は、絶対の確信を持って進めているから、それを否定するなど本能的に拒んでしまう。従って計算ミスや写し間違えをやってしまうのだ。


「私の勘違いってなんなんでしょう。」

と美紅が自らの頰に指を当てグリグリと押した。

ヒロはそれを見ながら

-俺にやってくれねえかな。

と、しょうもない妄想を掻き立てながら考えてるような考えてないような、そんな時間を過ごしていた。

「あーもう四十分になるわ!全然わからない!」

と木坂が言った時、今度は美紅のスマホに着信が来た。

「コガマン先輩から着信だわ。」

美紅がスマホを開きトーク画面を出すと古賀から再び謎が来ていた。



fig6. もう一つの先輩の居場所

挿絵(By みてみん)



「なによこれ。先輩からのセクハラじゃない。」

と木坂が細い目をした。

「コガマン先輩だから冗談ですよ。」

と美紅が笑い『了解です!』と返信をした。

「しっかしまた矛盾ですね。今度はカドが二ヶ所なのか四ヶ所なのか訳わかりませんよ。」

「もうほんとにあの人たちってどう言う頭持ってるのかしら!」

と木坂はイライラも溜まり始めていた。」

「でもこれ無理じゃ無いですか。」

と美紅が言う。

「なにが?」

「だって、カドが二ヶ所ですよ。四ヶ所なら四角形の場所、例えば駐車場とかがあるわ。でも二つしかない図形なんて存在しない。つまりそんな場所ないんじゃないかしら。」

「そしたら車はどこに…」

と木坂が頭を抱えた。

「ダメだわ。なにも浮かんでこないどころか頭痛がして来たわ。ビスケット食べて糖分摂りましょう。」

と木坂がまた新しいお菓子をバッグから取り出し、すぐに箱を開けザクザクと食べ始めた。

「ほら、二人とも食べていいわよ。」

とビスケットを口にしながら木坂が言うので、二人も食べ始めた。


「こう言う時は、一度問題なんか忘れちゃうのよ。そして新しい気持ちで臨む。そうすればさっきまで見えなかったものが見えることがあるわ。」

「そんなもんですかね、木坂さん。俺はもうわかる気しないですよ。」

「向こうも見つけて欲しいんだわ。また時間が来れば追加でヒントも来るわね。でも…やっぱりできればその前に解いておきたいわ。」

と再び二つの謎を木坂は顔で覆った。

「二人は同じところよね。」

「そうですね。」

「つまりこれは同じものを指しているんだわ。半分が白でかつ八分の一が白。しかも二つのカドに車。」

「違いますよ先輩。車は四ヶ所よ。」

「ああ、もう整理すればするほどこんがらがるわ。そんなことってあるかしら。」

と今度は木坂が机に顎を乗せた。


ここでヒロはとてつもなく良い案を思いついた。

「あのお、木坂先輩…この三人って部活動の場所にいるんですよね。」

「そうね。そうらしいわ。コガマンによると。」

「それなら先に部活動を全部あげちゃえば何か見えませんかね。」

「名案だわ!獅子目くん!」

と両手を合わせたのは美紅だった。

ヒロは美紅に褒められ、ニヤケながら顔を鮮やかに染めた。美紅はすぐに鞄から『明流学園へようこそ』と書かれた新入生向けの冊子を取り出し、部活動紹介を開いた。

「このページだわ。」

「美紅ちゃんありがとう。準備がいいわ。」


そこには明流学園に存在する多くの部活動が並んでいた。



fig7A.

「明流学園へようこそ!」P21【部活動紹介】

挿絵(By みてみん)


fig7B.

「明流学園へようこそ!」P22【サークル紹介】

挿絵(By みてみん)



「うわっ、思ってた以上にありますね。」

「あら、獅子目くんは見なかったの?」

と美紅に突かれた。

貰った記憶すらなんだか曖昧だったヒロであったが、何か見てなかったことが恥ずかしいように思えて

「いや、まああれだけど。」

とよくわからない返事をした。

「なるほど。この中なのね。さあ、これでかなり答えまで近づいたわ。決着つけてやりましょう。あの三年たちに!」

そういって木坂は一人オーッと言って手を挙げた。二人もちょっと小さめにオーッと手を挙げた。

今回は謎放置!

もう少し皆さんには頭をひねって頂きます。

部活・サークル一覧が登場したのはいいヒントでは?次回をお楽しみに!

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