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4.居酒屋【まねき猫】宿屋【べっこう】



日が暮れたのを合図に今日は町へ戻ることにした。


薙刀術は練習出来なかったものの速さは最高の速度が分かっただけでまずまずの結果だろう。


それに、夜の町並みが綺麗なことがホームページに載っていたので楽しみにしていたのもある。


取り敢えず、ステータスの確認をしてから戻ることにした。


_______________________

紅華(こうか)

Lv1

種族:姑獲鳥


HP1500/1500

MP3000/3000


妖力 毒の息、毒の羽根、生命の吸収、


スキル 【自動回復】【薙刀術(正)new】【】【】


固定スキル 毒耐性、風耐性、重さ軽減、俊足new


称号 【皆の母様】【瞬く者new】


装備品 初期着物(袴)、初期草履、初期足袋、初期薙刀

_______________________


何か増えてる。

newって書かれてるものを薙刀術以外詳細確認。


俊足=足の速さが1.5倍あがる。


【瞬く者】=足の速さを活かしシャトルランを100回以上したものに送られる称号。足の速さが更にあがる。


おぉ!結構早かったのに更に上がるのか。

てか、100回以上するとか結構走ってたのか自分。


そんな事を思いつつ江戸壱に入ると町並みが変わっていた。


いや、実際は変わってないのだが、あたり一面を照らす提灯風景は何とも風情を感じさせ、お祭りに行ったかのような気分にさせられる。


一言で言うなら、おら!ワクワクすっぞ!である。

すみません、ご威力なくて。


とまぁ、そんな感じにワクワクしながら歩いてると昼には空いていない居酒屋とかが空いていた。


最近のVRは物を食べても味がある為女子に人気だったが、なるほど、これなら世のおっさんたちも喜ぶであろう。


私も入り組んだ裏路地にあった一軒の静かめな居酒屋に入る。

そこには表のような賑わいはなく静かに談笑している者が数人いるだけだった。


どうやら隠れ家的な店らしい。これは良いところを見つけた。


「こんばんは。こういうお店は初めてなのですが、何かオススメありますか?」


「おや、嬢ちゃん。初めてなのかい?初めてでこの店【まねき猫】を見つけるたぁついてるな!この店はどれを選んでもうめぇ!オススメなんて全部にきまってらぁ!店長は無口だが、気軽におやっさんって呼ぶとえぇ!」


隣に座っていたおじさんがそお言うので店長の方へ向くと1つ頷いてくれたので気軽におやっさんと呼ぶことにした。


「私的には、きのこの茶碗蒸しと豚の味噌煮がオススメだよぉ!」

「おいらにゃ、鳥の串焼きと酒だな!相性抜群よっ!」


皆仲がいいのか、ワイワイと各オススメを教えてくれる。

取り敢えず、最初に言ってた方の茶碗蒸しと豚の味噌煮とご飯を頼む。


出された物を口に運ぶと、やはり私は運が良いと思った。

なんせここの料理は他の客が言うように絶品なのだ。

幸せて頬が落ちてしまいそうとはまさにこの事!


「おぅおぅ!美味しそうに食いやがって!おっちゃんのこの串も分けてやらぁ!たんと食いね!」


他の人も何個か分けてくれて結局はいっぱい食べてしまった。

皆さんいい人過ぎる!


会計をしてまたびっくり。

安いのだ。

ご飯の美味しさに比べて安すぎるくらいである。

もう私はここ【まねき猫】の常連になる事を決めた。



✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡✡


宿を取りまねき猫亭の常連客に紹介された宿へ行く。

また、ここも入り組んだ所にあり見つけづらいのだが隠れ家は大好きなので大歓迎である。


「おや、ここを見つけるとは珍しい。いらっしゃい。ようこそ【べっこうの宿】へ。」


べっこうの宿は裏路地にある外見と違い内装はとても綺麗なところだった。


「はじめまして、紅華と言います。まねき猫亭の常連の方に紹介して頂いたのですが、、、」


「おや、まねき猫亭とはまた奇抜な!はっはっはっ、何とも面白いお嬢さんだ。ここ、【べっこうの宿】は1泊500楽からだよ。寝るだけなら部屋代の500楽。700楽は朝の食事と風呂がつくよ。昼は基本的に外で食べてもらうが弁当は別料金で作るさ。料金は前払いで、追加はその都度だよ。おや、自己紹介が遅れたね。私の名前は千だよ。気軽に千さんと呼んどくれ。」


丸眼鏡を掛けた男性、千さんはとても優しそうな方だ。


因みに、この様な宿泊施設はログアウトする時に安全な場所である。体はこちらに残るためログアウト時は必ず安全な場所でしなければならない。だから、体を残すために部屋代があるのだろう。

他の店と比べてないから分からないからそれでも相当安い気がする。


「はい!取り敢えず今日の風呂と明日の朝食、それと部屋だけを3日分お願いします!」


「はいよー、部屋は103号室ね。風呂は3号室の斜めに温泉から引いているものがあるよ。浴衣の貸出もしてるから着てみてね。それじゃあ、おやすみ。」


寝る前の挨拶を私も返し、温泉と聞いてワクワクしながら向かった。


今日は本当にワクワクしっぱなしだと思ったけど、楽しいのが悪いと思い。

部屋へと向かった。










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