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第三話 ちょっと向こうへ

三日目です。

早いもんですね。

序盤は移動と練習ばかりで言うことないのでだいたいこんなもんです。

戦闘だって見せ場も特にないですしね。

地味に動物とスライムとゴブリンと戦ってます。

そのうち一日がぎっしりしてくるといいですね。

スライムは魔法の、ゴブリンは武器の訓練をしてないとちょっと厄介だったりするはずなんですが。

間違っても一般人が気軽に相手できるような雑魚ではありません。

動物だって結構馬鹿にはならないんですよ?


踏み固められた道を商人の馬車に乗って進むと、きらきらとした海が見えてきました。

村は海からそこそこ離れた山の奥、隣村もその麓なので、海は一度も見た事がありません。

夏に泳いだらきっと気持ちいいんでしょうが、今は魔物が活発なので無理です。

海には一度入ってみたいと思っているので、誰かが魔王を倒したらもう一度来ましょう。

真っ白な砂浜が綺麗です。


町へ入ると少々通りは閑散としてました。

もともと海水浴客で賑わっていたそうですが、海に入れなくなり、

彼らを相手していた店の人も故郷へ帰るなどして止めてしまったそうです。


それから、本来この町では漁業が盛んでした。

綺麗な浜辺が有名になる前はそちらがメインだったので、

護衛の依頼を出してなんとかそちらを復活させようとしているそうですが、

揺れる船の上で、海から空から縦横無尽に動き回る魔物の相手は難しく、

住人も旅人も減った現状ではなかなか依頼を受けてくれる人はいないようです。


うん、俺達も正直厳しいかな。

船とか乗ったことないし、遠距離技は俺の攻撃魔法だけだし。浮遊魔法とかもないしな。


なんてことを考えながら依頼掲示板を見ていたら、

先程の商人が眉を下げて申し訳なさそうにこちらを見ていました。

うん、知ってた。

後ろの人達も藁にも縋る思いなんでしょ。

でも、船に穴でもあけられたらどうすんの?

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