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happy time  作者: TOURU
4/10

再び

「あの、商品イベントの件で宝田社長にお会いしたいのですが・・・」

私は男性にアポイントをとっているか確認し、社長秘書に内線でその旨を伝える。

私は大手衣料メーカーの受付窓口の仕事をしている。

会社の顔となるこの仕事に誇りを持ってはいるけど、私このままで良いのかなぁ。毎日繰り返される同じような日常を想い、時々こんな風に考えてしまう。


時計の針は18時を指そうとしている。もうすぐ勤務終了時間だ。

プルルル

あっ、企画営業部から内線だ。

「はい。受付窓口佐藤です。」

「あっお疲れ様です。今から10分後くらいに海外イベント会社の影山社長が来られるので、5階の応接室までご案内お願いします。」

内線は、企画営業部の坂本さんからだった。彼はルックスも良くその上仕事も出来ると評判の男性だ。

「はい、わかりました。」

私はそう返事をして、電話を切った。


今日は、ちょっと遅くなりそうだね。引き継ぎ事項を書いていると、前に車が止まった。

えっ!!

車のドアが開き、自動ドアから入ってきた男性を見て、一瞬思考が停止した。


彼だ。

でも、スーツ姿のせいか雰囲気がまるで違う。

「こんにちは、海外イベント会社の影山と申します。企画営業部の坂本さんにお会いしたいのですが。」

彼はまるで私のことなんて知らないようなそぶりで話かけてくる。

彼・・だよね。

「こんにちは。坂本から聞いております。ご案内させて頂きます。」

戸惑いながらも丁寧にお辞儀し、笑顔で受け答えをした。

「どうぞこちらへ」

私はエレベーターに向かい、上へ上がるボタンを押した。

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