第十一話 荒川孔対処不可能
ここまでは上手く行ったが、ここから本当の恐怖が始まった。
大泉「片瀬くんは優秀だな。防衛大臣の補佐官にどうかね」
片瀬「私は荒木研究室と家庭で精一杯ですよ。それより最も対処が難しい荒川孔が残ってます」
大泉「そうだな。荒川孔の状況は?」
オペレーター「現在池袋へ向かっています。直径約48m」
荒木「その大きさだと神田川で止まらないね」
片瀬「確かに移動範囲が神田川と荒川の間だけとは考えられませんね」
大泉「神田川を越えたらまた何処か移動線上で向きを変えて船舶対処しかないか」
赤羽、十条、板橋の様子がドローンで映し出された。
大泉「これは、、、まるで戦後の焼け野原のようだな」
片瀬「時代が違うから直接見たことがありませんが本当にそんな感じですね」
荒木「いや、もう当時の姿を見た者は少数だろう。しかし移動線上を割り出して直ぐに対処を考えよう」
片瀬「はい」
今は考えるよりまだ先にやる事があるのだ。
室井「・・・いや、あまりの被害に私も呆然としてしまったが荒木教授の言う通り対処を考えよう。しかし巨大だな」
片瀬「全くです。神田川を越えたら凄まじい被害になりますが、」
オペレーター「池袋の東側を通過して江戸川橋公園付近で神田川に当たります。越えたら恐らく牛込濠に当たり、新宿方面ではないかと予測されます」
大泉「その予測進行方向をラインで出してくれ。幅50mだ」
映し出された。
ああー!
大泉「新宿は壊滅だな」
片瀬「なんとか牛込濠付近で停められませんかね」
大泉「JICAの地球広場が線上だな。ここで工作班なら可能かもしれない。至急準備を頼む。距離が短いから班を更に増強して対処しよう。総理に掛け合って来る」
片瀬「時間が足りますかね」
室井「やれるだけやるしかない。後はこんな現象なんだ神のみぞ知るだ」
◇◇◇◇◇
施設課隊員「今度はここですか?」
隊長「今度の孔は直径50mだそうだ」
施設課隊員達「「ひゅー!」」
隊長「そら、ふざけてないで直ぐに測量開始だ」
施設課隊員「アイサー!」
隊長「監督。また大型重機でお願いしますが私の退避命令には従って頂きますよ」
現場監督「勿論ですよ。命あってのも物種ですからね」
正確な予測ラインが割り出され現場に白線を引き突貫工事が始まる直前だった。




