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AI詩情  作者: ルビリンス
31/68

月下の孔雀

挿絵(By みてみん)


しあわせという名の国で

孔雀が空を飛んでいた

散華するように

羽色をまき散らしながら


黄金色の夕陽

黄金色の羽


琥珀(こはく)色の雲

琥珀色の羽


翡翠(ひすい)色の月影

翡翠色の羽


宇宙の儀式のように

天翔(あまがけ)る孔雀は

黒い影となって

青い満月を横切った


地上に降り立ち

青光りする飾り羽を

ゆっくりと開く


すると

羽の中から

真珠のような小さな月が

ポロポロとこぼれ落ちた


それは

夢の始まりのようでもあり

夢の終わりのようでもあった


~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~

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