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涙のステラ  作者: Fio
1 弱い私
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1-3

夕食の時、突然告げられた。


「一姫、急で申し訳ないが…北海道に引っ越すことになった…」


「えっ?」

いきなりおとうさんから、引っ越す。と言われた。

「ごめんね、急に言って…お父さんの転勤が決まったの…」

おかあさんが謝る。

「おかあさん、あやまらないで、私は大丈夫!」

そうだよ。あやまらないで。


しょうがない…

しょうがないんだから…

でも、胸がモヤモヤする…

なんで?


*・゜゜・*:.。..。.:*・'


引っ越す…

ご飯を食べ終わって、自分の部屋にあるベットに寝転がる。

ちょっと実感がない…

でも、

「これで嫌がらせしてくる子たちと離れられる…」

そうだ。もうない。

学校の教室に着くと嫌でも目に入る落書きされた机も、

お手洗いのたびにかかってくる水も、

とげのような視線も、

嘲笑う声も、

でも、

でも。

「宇宙ともう会えない…?」

そうつぶやいた瞬間、目から涙が溢れた。

「なんでっ…」

嫌がらせしてくる子たちと離れられて嬉しいはずなのに…

それ以上に…

「そっか…嫌なんだ…宇宙と離れるのが…」

それ以上に、宇宙と離れたくない。

机に落書きをされても。

水がかかってきても。

視線が痛くても。

笑われても。

いつだって救ってくれて、いつだって味方だった宇宙と。

離れたくない…

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