登下校
衝動で書いたものです
びっくりするくらいのテキトーさ
まぁ暇つぶしにでも。
「君は僕の何だ?」
下校中、突然男の人に声をかけられた。身なりはまぁ…ふつー
可もなく不可もなくって感じ
顔は…イケメンだな!?
思ったよりイケメンだな…
「いや…ちょっと言ってる意味が…」
「ふと思ったことでいい。突然アンケートにあったとでも考えてくれればいいさ」
「じゃあ…うーん…あなたを通報する人?」
「物騒だな、だがそれもいいだろう。それも答えだ。それではな」
何がしたかったかわからないその男の人はどこかへと去っていった
「なんだったんだ?」
私は深く考えないことにして家へと帰った。帰りに買ったサイダーは最高においしかった
次の日、私は下校していた。
雨が降っており傘をさして歩いていた。すると前の方に見覚えのある男の人が立っていた
「君は僕の何になれる?」
またこの人か…
しかも微妙に質問が変わっていた
何になれる…か
「今日もですか?本当に通報しますよ」
「まぁまぁ、君は突然看板に書かれた問いを見つけたと思ってくれれば良いんだ」
「じゃあ…私はあなたの被害者になれますよ」
「もう僕が何かした前提なんだね。相変わらず物騒だ。だがそのぶれない答えも君の答えなんだろう。それではな。」
そうして男の人はまたよくわからないことを言って帰っていった
あの人の帰る場所はあるんだろうか
私はちょっとした疑問を握りつぶし、家へと帰った。
帰りに出会ったカエルは思ったより可愛く見えた。雨補正かもしれない
次の日
登校中にまた男の人がいた
「君は僕が何だと思う?」
また変に質問が変わっていた。今日は登校中…
ついに朝まで暇になったのかこの人は。暇なのは私なのかもしれない。
「朝に見たい顔じゃないですね。」
「そんなこと言わないでくれよ。君は朝の番組の心理クイズが頭の隅に引っかかっているとでも思ってくれればいいんだ」
「じゃあ…あなたは犯罪者だと思います」
「相変わらず何かやった後なんだね。もう少し信用してほしいものだがきっとその警戒心故の答えに変化はないのだろう。その不変も君の答えだ。それではな。」
今日はどうやら自転車できていたらしくその男の人は自転車で颯爽と帰っていった。
あの人の自転車にはギア機能がついている気がする
そんなくだらない思い付きを脳のごみ箱にクリックしてドラッグした。
学校のあいつはなぜかカッコよく見えた。多分見えただけ。
次の日
次の日
土日を挟んで
次の日
次の日
次の月
次の年…
卒業式の帰り道、毎日のようにみたその男の人はまた話しかけてきた
目が涙で腫れているというのにこの人ときたら人の気も知らず…
「君に僕はもう会えないね」
この長い日、長い年月
ついにこの男の人は疑問形じゃない言葉をぶつけてきた
そして、私は思った
「本格的に不審者ですね」
「犯罪者じゃなくなっただけうれしいよ」
「…最後に私が質問してもいいですか?」
「いいよ。」
「あなたは私のなんなんですか?」
「…僕は友達だと思っていたよ」
「気のせいですよ」
「ひどいな。でも話し相手ではあった。それは確かだ」
「かもしれません。それでは」
「君から去るのは初めてだ。だがそれもきっと君の答えなんだろう。それではな」
登下校中すれ違うイケメンの男の人との妄想もこれまでか
今までなんだかんだ楽しかったな。妄想だけど。
そうして私は今日もその男の人とすれ違う
すると男の人は振り返ってきた
まさか…
「なんや、雨降りそうやなぁ…」
あんた関西弁だったんかい
オチが思いつかなかった