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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第一章 ー蒼の洞窟ー
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女神像まえのひととき

登場人物


リシュ・レミルトン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン パワー系プリースト

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ

ジーン・トアロ 脳筋ウォリアー

 戒律「アライメント」を象徴する宝石には3つの種類がある。

誰がどの戒律なのか示す為に持ち歩いている場合もあり。

 スキル使用時での恩恵や効果を得るのに所持していなければならず


※秩序:青:アクアマリン

※中立:黄:シトリン

※混沌:紫:アメジスト


に分けられていて、所持者が宝石に触れると淡い光を放つので戒律がわかる。

※シーフのバックアタックだと混沌は追加攻撃の特殊効果を持ち、

中立だとステルスのCT「クールタイム、リキャスト」時間が短くなる。



 ララが言っていた宝石のことを確認した後、全員が所持していたので、

俺たちは第二女神まで足を伸ばした。中立が1人だけだったので寂しい感じ

するけど、戒律を変える方法はもっと経験を積んで洗礼を受ける必要がある。

 今はまだ変更したいとは思っていない。駆け出しだし色々学ばなきゃ、と


「そういえばジーンさん、あなた転職間もないって言ってたけど

 以前は何処に所属していたのです?」


 ジーンの隣を歩いているシンシアが世間話し感覚で唐突に話し掛けると

少し困惑していた。そういえば間もないって話してたっけ。

 あの時は顔合わせなので気にもしていなかった。というよりシンシアが

シーフを経験していたという事の方が衝撃過ぎて、すっかり忘れてたわ。


「あ、いや、実は自分に向いてるというか、しっくり来るジョブを

 色々巡ってて、ウォリアーの前は錬金術を学んでたんだ」


”えー。いや、錬金はナイわー。体格考えたらどう見ても近接っすわ”


 というツッコミを心の中で叫びつつ、皆もブッコむのを期待する僕。


「なるほど。ま、まぁ、実際に経験しないとわからない事ありますよね」


 ジーンの見た目から思っていた感じと違ったのか完全に愛想笑いに

なってるシンシア。先輩も何も言わないし、口にしちゃうとダメージ大きい

からセーブしてそう。そんな事を考えていると俺たちの前に女神像が見えた。


「あー、歩いた歩いた。ここで休憩しようよー」


「そやな。一息入れるかいの、第三まで同じくらいやし」


 背負っていた荷物を降ろして伸びをするアリッサとララを見ていると

俺と先輩だけが軽めというか、両腰のポシェットと畳んで担いだ感じの

大きめバッグ。先輩はポシェットから飲み物やおやつっぽいものを取り出して

干しパイナップルみたいなものを齧りながら、片手で何か道具を漁っている。


「第二でこんぐらいの時間ってことは第三で野宿になるわね」


 荷物の中から小さい袋を取り出し、中にあるチョコレートのような

お菓子をアリッサとわけあうお子様魔法使い。見た目だけじゃ完全に子供

だから、お菓子を食べていると尚更、実際は何歳なんだろうと思ってしまう。


「そうですね。着く頃くらいには表が夜になってて、

 像の近くに湧き水もあるから泊まるには丁度いいでしょう」


 シンシアが話しているとララがお菓子の欠片を手渡して、先輩とも

交換してる。第三女神の近くに湧き水があるという情報を地図に書いて、

俺も罠道具と弓を地面に置き、野宿なら火をどうするか考えていると


「そういえば、何でこのPTは洞窟の下層を目指してるのー?」


 アリッサにそう言われて、そういえば何でだろ?皆の頭にクエスチョン

マークが浮かびあがるのが見えた気がした。下層に行くのは分かっているが

そこに到達したら解散なのだろうか、それだと付添みたいなモノだよな。


「ジョ、ジョブクエストだ。下層にいる魔物討伐が条件なんだ」


 手に持った水筒を一口飲んで、このメンツで下層に行けるのか

不安そうなジーン。うーん、先輩とシンシアがいるから大丈夫だと思うけど

討伐対象のモンスターがいるって事に、それがどんなヤツなのかで違うハズ。


「ふーん、そのジョブクエストってなに?」


「ある条件を達成したら求められる課題のようなものよ

 それをこなさないと、そのスキルを得られなくなるの」


「えー、課題なのーっ、嫌だなー」


 ララの説明にジョブの課題と聞いて不満そうな声を上げるアリッサさん

もしかして勉強というか、机に向かうのが嫌い?魔法職ってそういうのが

得意で常に本を読んで覚えるってイメージだけど・・・この子は違う様だ。


「メイジのは、私が用事に行っている間ギルドの人に頼んでおいたわよね

 アリッサはどうしたのかな?本人から話すって聞いていたけど」


 お菓子を持っていた手が微妙にワナワナと震え始めるララの表情がドンドン

雲って来て、アリッサにその事を聞くのが怖い様な、微妙な空気が漂った。


「それがねー。4日くらい前に召喚したワンちゃんがいたんだけど

 どっかへいっちゃった」


その言葉に、皆が飲み物を噴出す音で空間が揺れる気がした僕。


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