奪取計画
登場人物
リシュ・レーン 駆け出し盗賊
リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客
シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん
アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら
ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ 蝶
ジーン・トアロ 盾ありウォリアー
マリア・ヴェルナーデ ドリル
ジェフリー マシュマロボディ
ルーファス 大剣メイジ
ティアナ 意識高い系のプリースト
リリィ トゲ 魔法少女 倍返し
ガルシア ヒゲ面
ウォーレン・ジーク シーフのマスター
ー背徳の広間ー
地面に胡坐をかきながらお菓子を食べつつ、
手にした木の棒で作戦を説明する先輩だったが、
その内容は一番足が速い人が取りに行くという単純なものだった。
「じゃぁ、こうですか、先輩がクイックムーブを
使ってる間、俺達であいつを引き付けて置く、と」
アリッサはアレニェの時に見てるだろうけど、
ティアナとリリィは”クイックムーブってなに?”という表情だったので
盗賊のスキルだという事を説明し、作戦へ協力してくれるよう願った。
「別にいいけど、単に囮って事でしょ
これも貸しだから、あんた達(盗賊)がいないとここから脱出するの面倒そうだし」
プラグ奪取は俺達のPT側の事情なので
ティアナ達には関係ない事になるけど、ここから先に何があるかわからない以上、
盗賊がいた方が何かと便利なのは間違いなかった。
「ま、まぁそういう事やな、ステルス無効って事は
デコイもダメやろうし、注意ひいてくれれば速攻で手にいれたる」
「何か、手のかかる事になってごめんね
でもあれ、お父さんが欲しいって言ってたから」
皆にペコリと頭を下げるアリッサの表情はどことなく
不安気に見えた、ララがいれば違ったかも知れないが
「そういえばあなた、メイジなの?
この子もそうだけど、専攻してるスキルが違いそうね」
アリッサの服の間から顔を出している召喚獣を見ながら
同じメイジでもリリィとは違うと感じたのかティアナが問いかけた。
「うん、スキルはサモナーの方をとってるかな」
「あー、なるほど、じゃぁ違うね
わたしはソーサラーの方だよ」
同じギルドでもタイミングが違えば、
顔を合わせる事もないので、2人が顔を知らないのも不思議じゃないが、
盗賊にも近接、罠、ヘイト支援系とある様に魔法系でも
選ぶスキルによって違うという事を話していた。
サモナーは召喚獣を使役して召喚魔術を極めていくが、
ソーサラーは四大元素の魔法を元にした純粋な火力タイプっぽい
「取るスキルによって違ってくるのは、うちらと同じやなー」
そういえば姉御、一瞬だけメイジだったと言っていた事があったっけ
魔力を帯びた武具を扱うのなら、やっぱり通る道なのかなーと思っていると
「じゃ、早速行ってみるかいの
うちは後ろにおって、リシュくん達がヘイトとったら行ってみるでな」
先輩の言葉で皆立ち上がり、装備を確認して広間の奥を見据える。
「まあ、俺が先頭ですよね、わかってましたけど」
ステルス無効である以上、もはや堂々と向かっていった方がいいと心に決め、
俺は広間の中央を歩き始めた、時間稼ぐのみで女神送りも確定してるし
”あいつ、あんなに天秤の近くにいたのか”
敵の感知範囲外とはいえ、前方にはあの巨大な山羊頭が天秤の前で
まるで守護者の様に仁王立ちになっていた。
「どのくらいで感知するんだ・・・」
ゆっくりと相手との距離を詰めてゆく俺の後ろには
ティアナ達がいたので、あの魔法で全滅を避ける為に横に広がるように促し、
前へ一歩踏み出すと、山羊頭が反応し俺に向かって突進してきた。
「うっそっ はやい!」
響き渡る雄たけびと共に攻撃態勢に入る山羊頭は
思っていた以上の素早さだった。明らかに俺より能力値が高い
「今や、頼んだであんたら」
俺達より後ろで敵の挙動を観察していた先輩はクイックムーブを発動させ
広間の横にある石柱を利用して隠れながら天秤に向かっていった。
「これかー ん?あれ? 天秤に手が入らへん!なんやこれっ」
山羊頭の腕の薙ぎ払い攻撃をバックステップで
なんとか交わした俺が聞いたのは先輩の手が入らないという言葉で、
プラグ取るのに何でまごついているのか知る由もなかった。
「うそやん、魔法の壁でもあるみたいに天秤に手が入らないんや」
「ちょ、ちょっと!あれ、魔法くるんじゃないのっ」
山羊頭の上の2本の腕が左右に広がり、
俺とリリィが食らった魔法と同じ様に炎が地面から噴出して
連続爆発すると、俺とティアナは霊体となって呆然としていた。
お読み頂き有難うございます。
拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。




