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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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戒律の灯

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客

シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ 蝶

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  トゲ 魔法少女 倍返し

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

ー戒律の間 中立ー


俺には一体何があったのか理解不能だった。

リリィに言われて後ろを振り返ると

あの魔物とガルシアの姿が消えていて、

まるでキツネにつままれた感覚だ。


「一体どうして、ついさっきまで

 ガルシアが戦っていたのに、リリィ何があったんだ?」


俺は後ろ向きだったが、リリィは正面から一部始終を

見ていたのだから分らないという事はないだろう。


「私も分らないよ、あのオジサンがいきなり消滅して

 こっちへあの魔物が来ると思ったら、急に転移するかの様に消えたのよ」


「消滅した後に転移したって・・・」


どうにも信じ難かった、いくら防具を着けてなかったといっても

一撃死で消滅したというのか


「クリティカル攻撃を持っていたのか、あいつ」


そうとしか考えられなかった俺の呟きにリリィは意外な事を語った。


「違うと思う、ガルシアのおじさんは鎌を抑えていたから

 ゼロ距離で魔法を食らったのかも、窒息系だったらありえるわ」


「窒息、そんな魔法もあるのか」


「ええ、中級になると覚えるエストラってスキルで

 スキルレベルが上がると範囲魔法になるやつ」


ほぼ密着した状態ならおそらくその魔法かも知れないと思ったが

後々範囲になるなんて近接系やばい魔法だなと考えてしまった。


「ちょっと行ってみようよ、今ならさっきのヤツいないし」


部屋の中を見てみたいのか好奇心旺盛なのか、

リリィは部屋の中を見てみたい様だ。


「ああ、確かに行ってみないと分らない事が多いな」


俺はリリィの誘いに乗ってさっきの部屋へと向かっていった。


「大丈夫だよね、何か罠あってあいつ現れるとか」


心配そうに辺りを見回すリリィだが、

足を踏み入れても反応がないという事は罠は仕掛けられていない。


「罠は大丈夫だよ、さあ中に入ってみよう」


静寂とした部屋の中へ先に入った俺はあの魔物が居た場所を

確認し安全である事をリリィに告げると彼女も中へ入ってきた。


「何これ、魔法文字が一杯・・・」


壁の側面や天井までびっしりと描かれた文字にリリィは驚いていた。


「どういった意味があるのか分かる?

 あとこの壁の窪みにある燭台の様なの何かがあるのか」


部屋の左に位置する壁に燭台の様なものが3つ置かれ、

その回りに魔法文字が書かれていたが、魔法に疎い俺には解読不能だった。


「うーん、戒律・・・の火を、灯すな、かなぁ」


燭台の下に刻まれた文字をリリィに読んでもらったが、

自信なさげというか、文字滲み過ぎてこれしか分からんといった感じだった。


「戒律って、もしかしてアライメント中立?」


「そうだけど、あんたも中立なの?」


互いに顔を見合わせて驚いたが、

これで何でPTがバラバラになってしまったのか謎が解けた。


「そうか、アライメントごとに分かれてしまったんだ俺達」


「でも何でわざわざ・・・」


たしかに何でアライメント別に、と考えていたが、

魔法文字がこれ以上読める状態じゃないし、この燭台にそのワケがあるのかも知れない。


”戒律の火を灯すな”


「これじゃぁ、どれが中立とか分からないよ」


「でも早く決めないとさっきのヤツがまた出てくるかも」


確かにそうだった、またあの魔物が出てきたら、この中にいるとやばい。


「運まかせでいいからやってみよう

 リリィ、左下の燭台に魔力で火を灯してみてくれ」


俺は何となく第六感まかせでリリィに頼んだが

リリィが燭台に火を灯すと、天井から薄黄色の光りの波が落ちてきて

部屋全体を包み、激しい閃光の中で俺とリリィはどこかへ転移する感覚に襲われた。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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