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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
336/345

今、ココにいないぞ

登場人物


リシュ・レミルトン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段

ジェフリー モヒカンロード

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

アデル  スイーツ系悪魔

アンベル スイーツ系小悪魔

リッティ 肉球ドクロ

ウォーレン・ジーク 紫オーラ

フィリア 海底アイドル

ーリシュとジェフリーが外へと向かっている頃ー


 2人と別れたリティアは真っ先に3階にあるティアナの部屋に突入。

しかしティアナは中におらず、リリィやリティア宛に書置きがないかと部屋を

探し回ったが何もない。闘技会の受付に行く前、ティアナは2人に明日から行

われる会議の様なモノに出席しないといけないけど、そんなに時間が掛からな

い。だから私の方が先にホテルへ戻って来るし、一緒にローレンスも行くと言

っていた。それなのに姿を見ないという事は、まだ戻って来れていない。


”あちゃー、うちらの方が早いってどういう事やねん”


 ともかくこの事をリリィにも伝える為に部屋から出た後、一応確認の為に

3階でお客さんを案内をしていた使用人が、挨拶を終えてドアを閉めたのを

見届けて、若い男性使用人にローレンスさんを下の階で見たか聞いてみると、

相手はリティアが身に着けている徽章を目で確認し、にこやかに話し始めた。


「数時間前にティアナ様は執事長とお出かけになりましたが、私が1階に居た

 時に、戻った来られた執事長にご友人の方が声をかけ、2人して外へ向かっ

 て行くのを見かけましたよ」


「ん?待ってーな。じゃあティアナ、いやティアナお嬢様もココにおるん?」


「いえ。お嬢様は明日の闘技会での話し合いが長引くという事で、執事長は

 先に戻って来られた様で、日が落ちてからお迎えに行くと仰ってました」


 若い男性使用人は、自分が1階でお客さんへ接待をしているとローレンス

さん1人でホテルへ戻って来る姿が見え、ティアナお嬢様の事などをお聞き

してる最中に、お客の様な中年男性がローレンス執事長に話し掛けてきて、

その男性と一緒にホテルの外へと向かって行き、話しのやりとりから御二人

は、旧知の知り合いの様に見えたという事だった。


「そうなんか、色々有難う。ところで、お嬢様が向かった場所に心当たりは

 あるんかいの?」


「それはちょっと・・・執事長が行って戻られた時間から、闘技会を主催する

 領主様達の会合場がココより東にあると耳にした程度で」


「なるほどの。じゃあうちはソコを探してみるけ。情報サンキューな」


 ティアナがいないと聞いたリティアは男性使用人に礼を言ったが、自分の

居ない間にドコへ向かったのか、多少情報を知っている可能性を考えて、改め

て聞いてみると、明日行う闘技会の進行などを話している場があると言う。


”まあ、昔からこういった催し物というのは国民からの人気取りなんやけど、

 レーヴェンベルクの領主が全て揃ってるんか、それなら長くなりそうやで”



 ーリシュ、ジェフリー、リティアがホテル外へ向かう前ー


 ララが昔、この闘技会で大暴れして出入り禁止となっている。その話しを

リティアやリリィから聞いていたシンシアは、砂丘の奥へ一緒に行ったマリア

の事を思い出したりしていた。王都から来たと話していて、司教でありながら

エストリア内で起こっている、何かしらの問題を解決する為に動いている。


「しっかし、目的があのお嬢様と話す事なんだろ?今、ココにいないぞ」


「へ?え、あれ?そ、そうなのですか」


「ああ、この近くにある領主の城で明日の予定と進行やらを話し合っている」


 あの時に砂丘へ来たのがアデルちゃんの事。現在は全責任をララがおってい

るから何も言わないのだろうか?そんな風に考えていると隣にいたウォーレン

がぶっきら棒に話し始め、居場所を知っている事にシンシアは驚いた。


「うーん、それは困りました。ティアナお嬢様にフィリア様の所へ向かうと

 断らないといけないのですが」


「なーに、いくら領主達でも相手が相手だ。ヘタして怒らせる様な真似を

 したら自分の首を絞める処じゃすまなくなるのを分かってるだろーよ」


「なんじゃ、随分と母様の事を悪く言うの。そんな気分次第で大事は起こさぬ」


「・・・そうか?まあ、それは冗談として、お前たちの片方が会合場所に

 行けば良いだろう。そしてもう片方は先に戻って緋鏡に報告だな」


 居場所を知っているのはシーフとして情報を掴んでいる。シンシアはそうい

う事だろうと、ウォーレンに自分たちがティアナに会って話さないといけない

説明をしたらウォーレンからトンでもない答えが返ってきて、傍でその話しに

聞き耳を立てていたみずもから、すかさずツッコミが入り、ウォーサンは少し

考える様な微妙な表情をした後、みずもとみずくを別々にする案を講じた。


「ですが、ウォーレン様。御二人を別々にしても問題ないのですか?

 失礼に当たるのを承知で言いますが、領主様達は存在を知らないのでは」


「知っている者もいるな。だが別々にするのはコイツらの能力を使って効率

 良くする為だ。それと俺がフィリアの元へ行って話しを付ける」


「ホントかっ、なら俺がいく!みずもはそっちな」


「・・・(無言のみずも」


 シンシアは冗談と言った前に微妙な表情をしたウォーレンの事が気になって

いたが、ローレンスがみずもとみずくを別々にするのは問題があるのでは?と

聞き返すとウォーレンが二人の能力を使って効率的にすると言っている。

 おそらくそれは「瞬間移動」の事なのかも知れないとシンシアはふと、みず

くが消えたのを思い出したら、かなり乗り気なみずくがみずもに対してそっち

と言い出し、それを聞いたみずもは無言のジト目でみずくを見ていた。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

第二章加筆修正中につき、更新遅めになります


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