イカ耳って呼ばれてる
登場人物
リシュ・レーン 駆け出し盗賊
リティア・ウィンフィールド 先輩
シンシア・ルフィン プリ盾姐さん
アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー
ララ・ヘルミナ アデルちゃん
ジーン・トアロ 輩ウォリアー
マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段
ジェフリー モヒカンロード
ティアナ 盛り髪修道士
リリィ ツン系魔法少女
アデル スイーツ系悪魔
アンベル スイーツ系小悪魔
リッティ 肉球ドクロ
ウォーレン・ジーク 紫オーラ
フィリア 海底アイドル
先輩のもとへ駆け出して行く2人を見ていると、さっきアンベルさんが
言っていた他の種族で”小さいの”が子供じゃない事に気づいて、改めて
チラ見で観察していたら、アリッサとリリィはまじまじと見つめている。
「何だろう、小動物のナニかに似てるんだよー」
「あの子たち子供なのかな。チマチマしててかわいいけど」
「2人ともあんまりガン見しない方が、相手だって気分悪いだろうし」
まるで動物園のマスコット的な生き物を見ているかの様な2人。
アリッサの言う何かに似てるというのをリリィと考えているみたいで気付いた
特徴を言い合っているのだけど”丸顔、目と黒目が大きい、口鼻が小さい。
体系は幼児っぽくてお腹がポッコリしてる”歩くのもトテトテといった感じで
デカめのスリッパの様なモコモコした履物をしているから余計に小動物っぽい。
「髪型だと思ったら、耳なんだね。ピョコって動く時あるよ」
「え?」
あれ耳だったのか、どこかで見た記憶があると思ったら”イカ耳”だ。
猫や犬が警戒していてアンテナみたいに周囲の状況を伺っている時になるヤツ
ララより身長低いけど、あれで年齢不明だと見た目は子供、頭脳は大人かも
すばしっこい感じで、小回りは利くが非力っぽいので戦う姿が想像できない。
「何か緊張してるのかな?左右の耳が色んな方向を向くよね」
「あれさ、もし猫科と同じならかなり警戒してるよ。イカ耳って呼ばれてる」
「ふへえー。怒ってるって事?とてもそうは見えないよ」
観察していたリリィが動いている耳の事を話しているので、2人にあれは
不安を感じて警戒している猫が見せる仕草だと説明したがアリッサさんは
意味を履き違えている様で、怒ってイライラ状態だと思っている。
「そういう場合もあるよ、イライラしてる。こっちの視線に気付いて
あまりにしつこいから気分を害しているのかも」
「そうなんだ。あんなにカワイイのに気が短いのかなー(アリッサ」
「普段と違う場所に来ているからね。
他の種族もいるからピリピリしてるんじゃないかな」
俺たちも遠い大陸から来てるけど、そんなに緊張していないのは先輩や
アニキ達と一緒にいる安心感がある。アリッサはそもそも人の多い場所が
好きというか楽しいじゃんっという考えだから、人間以外の種族がいても
同じで、落ち着かない状況に敏感となる理由が分からないのかも知れない。
そういや、最初にアニキ達と会った時”借りてきた猫”状態だったな。
「どうしてん、シンシア達並んでるで」
「あ、先輩。いや、あそこにいる小さな子供みたいな種族を
見ていたのですが、警戒されているので離れようとしていたんです」
「コットンテイルっていうんだよ。愛らしくて有名だけど男女で呼び名が
違っていて手先が器用な種族。こういったイベントに来るのはめずらしい」
先輩が戻ってきて声を掛けてくれたので状況を説明すると、アンベルさんが
あのちっこい種族の事を話してくれた。コットンテイルっていうのか、大陸の
東側に住んでて、交流をほぼしないが自分達で作った洋服や農作物、道具等
を売りにくる商人がいる様で、その完成度はかなり高く、評判が良くて高値で
取り引きされていると云う。ここで女神を見る為にやって来たんじゃないかと
”それなら入る場所が違っている気がするけど、間違えているのかも”
その事が気になってしまっていたけど、先に参加申請をしてから考えようと
アリッサ達の後ろに並んで順番を待っていた。程無くして大きめの鉄机が見え
俺の番が来たので魔法用紙を手に取ると、いくつかの注意事項が書かれていた。
・参加資格はレベル20以上とする。年齢による制限はなし
・時間は30分とする。決着がつかない場合はポイント制による判定。
・魔法職の場合、回復を使用してはならない。継承している者も同じ
・各装備による能力値、底上げは可能。
・使い魔などを使用する場合、相手にも分かる様に対峙する前に召喚する。
・3秒間、カウントして起きあがら無ければ負けとする。
・闘技台から落ちたり、場外へ出た場合も同じ様に負けとする。
・女神像は闘技台の四方に置かれているので即座に復活すること。
・60秒以内に復活しない場合、女神様による甦生を行う。
「あらら、アリッサどうするんだろう。目の前で召喚しなきゃダメなのか」
色々あるなー、と思いつつもサインして担当者に渡すと何だかマノンくんの
表情が固まっている。まさかっ、とアリッサを見たらニコニコ顔でサインした
紙を手にして渡しているし。あれ、マノンくんの名前が書かれていると思うわ。
ナゼに使い魔として使役しないであのまま参加させるのか、もう理解不能っす
「いいの?マノンをそのまま参加させても、使い魔なら呼び出していいんだよ」
「いいよー。誰と当たるかなー、私となら帰還させればいいのだ☆」
「・・・(さすがに引き気味のリリィさん」
こ、このお方は!マノンくんをルーレットの様なギャンブルにしてやがる!
忘れてたけど、かなりのギャンブラーだったわ。他の人と対戦させるのを
企んでいたな。自分と当たったら帰還させれば自動的にアリッサの勝利だし。
”あ、リリィも引いてるわー。参加させるとしても自分の為って思った所を
まさかの対戦を楽しむコトなんだもの”
お読み頂き有難うございます。
拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。




