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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第一章 ー蒼の洞窟ー
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とてもお勧めの案件なんですよ

 チュートリアルを終えて、あれから2日くらい経った頃、

ギルドの中で主に金銭管理をしていて、ギルドの金庫番とアダ名のある

アルテミシアさんから、とある案件について俺はギルドへ呼び出された。


「で、どうかな?うちとしてはこの案件は下層への同行なので

 駆け出しのリシュくんにお勧めなんだけど」


 テーブルに向かいあったアルテミシアさんは眼鏡をかけた事務員の様な

風貌で細身だけど背が高い。おそらく170近いのではないだろうか、

外見からじゃ見た目の判断になるけど、俺よりかなりの年上っぽくて

20代後半。ギルド内では経理っぽい事をしているという認識だった。

こういった仕事依頼?みたいな案件を受けないかと進めてくるとは意外。


「うーん、いいのですが、これリティア先輩のですよね?」


 どっちかというとリーゼロッテさんの方がそういう事を担当してると

思っていたのだけど、件名のところにリティアという文字を見た瞬間に

何かあるのかも知れないという悪寒が走ったが、確認の為に聞いてみた。

先輩の名前があるって事は本来、俺ではなかった。どんな理由があるんだ。


「まぁそうだけど、リーダーの方はヒーラーさえいればメンバー構成に

 特にこだわりはないとの事なので、こちらとしては2名出したいなぁ、と」


「確か回復役ですよね。ヒーラーさえいればって・・・」


 リーダーがどんなヤツなのか分らないが、ヒーラーさえいればという

フレーズから自己中心的な印象を受けたので思わず口に出してしまった。

しかし何故2名なのか聞いてみたら、ギルド間での案件を調整する場合

戦闘経験の浅い後輩と指導する先輩を組ませる事もあると言う。おそらく

俺が初めてギルドに加入してチュートリアルを終えたばかりだからだろう。


「いやいや、リティアさんはほら、経験者としてここの下層に行った事が

 あるから、リシュくん初めてのチュートリアルだったでしょう」


 あの背後から急に出没するのが趣味なあぶねー奴が経験者とか”不安”の

2文字しかよぎんねーよ。と思っていたら不意に背後から気配がした。


「なんやリシュくん うちと一緒のが嫌なんのけ」


 全く気配を察知させないシーフの鏡のような井手達で現れたのは、先輩で

俺の教育係りでもあるリティアぱいせん。この人から色々学んだけど、

正直に言って性格はノリ重視、後先考えない。破天荒で面白ければそれでいい

という傍迷惑な所があるけど真面目な面もあって色々と掴めない年上の女性。


「だからあの、背後霊のように現れるのやめてもらえませんか」


 半ばこなれ感のある登場に内心は驚きながらも平静を装ったが

先輩は首に手を回してチョークスリーパーをかけ、本気で締めてくる。

落とすというより、気付いたら”息をしてなかってんっ”とか言いそう。


「いいやんかー 蒼の洞窟やとレベル的に丁度いいし

 地下遺跡にまだ発見されてないお宝あるって噂やで」


”なんだとっ!地下遺跡にお宝がっそう聞いたら血が騒ぐってもんですぜ”


「じゃぁ決まりね。リシュくんはリっちゃんの同行者ってことで」


 地下遺跡の下りで心奪われた俺の隙をついて、

ポンッと判子を押す金庫番のひと。このギルドの人らは油断ならねえっ


「よーし、記憶にこびり付いて消えないぐらいの旅にしてあげるからなー」


 手を振り上げて意気揚々と身を乗り出すリティア先輩とは対照的に

不安というか”無事に戻れるかな”状態の僕、手加減が逆になる人だからな。


「頑固な汚れ的な旅路ですか、有難う御座います」


 先輩との冒険は多少不安はあったが、シーフとしての実践的な立ち回りを

覚えるいい機会になると思い、この頼りになる女盗賊と同行する事を決めた。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。


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