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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
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君は生き残れるか

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段

ジェフリー モヒカンロード

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

アデル  スイーツ系悪魔

アンベル スイーツ系小悪魔

ローレンス 泣きの元騎士

ウォーレン・ジーク 紫オーラ

女子の試合している方へジェフリー達を呼びに行こうとすると

アリッサがリリィに何かを話しているの姿が見えて、その時ふと脳裏を

過ぎったのは「船の上でアデルが言っていた事」だった。


”リリィがいるなら何かを使えばいいと、メイジ2人で効果倍増する”


あれから2人ともレベルが上がっているのだから使えてもおかしくない。

先輩が妙に余裕なのは、それを知っているからなのでは・・・。

船を押せるだけの風の力、いや他の魔法になる可能性だってある。


”アンベルさんの姿は見かけないけど、近くにいるはず”


人が多いので低空を飛んでたりしたら全く気付かない。

マノンくんが嫌そうだったので気配を感じていたのは違いないのだけど


「ジーンさん達を呼びに行くのですか?」


「うん、リリィが気遣ってくれた様に参加を降りたら

 こちら側へ来て試合を見ようって」


どうもリリィは先輩に言われてやったみたいだから、

他の2人と違って武闘派じゃないと思う。居心地悪いねと言ったのも

俺たちの立場からしたら男子側にいない方が良いだろうし


”うちのユニオンで穏健派ってシンシアとリリィくらいかも

 青い影の乙女さんは怒るとヤバい。ジェフリーの顔面がメリ込んでたから”


そんな事を考えながらマノンくんも1人は嫌だろうとアニキ達の所へ

誘って迎えに行くと、ジェフリーだけでアニキは試合放棄をしに行ったと


「なんか開催側の人が来て、余り時間がなかったみたいで」


「あ、いや、それなら好都合だよ。帰ってきたら先輩達の方へ行こう」


「向こうはどうなってるのですか?リティアさんがスキルを使ってたら

 こっちと同じ状況になってそうですが」


ジェフリーもステルスを使ってしまってないか危惧していたんだ。

先輩なら問答無用で消えそうだし、俺もそれを心配してたんだが

女子組の方は男子よりスキルを使って”エンジョイ”してると話して

まだ試合相手にはシーフという事はバレてないとジェフリーに伝えた。


「見たらビックリするよ、スキル使いまくってる様だし」


「それでよく試合が成立してますね。あ、ジーンさんが戻って来た」


ジェフリーが言う、試合が成立してるかどうか微妙なんだけど

俺が見たのはコートの残骸みたいなモノだから一方的に終わった感じ。

魔法ありだと先輩たちに勝てるビジョンがどうやっても見えないぜっ


「おー、戻ってたか、リティア達は見つけられたのか?」


アニキも戻って来たので、女子組で見た光景や先輩たちの事を話したら

表情が固まっていたが「おそらく俺と同じ気持ち」だろうな。

だけどリリィが言ってくれたように、こっちに居るよりは向こうからの

方が応援しやすいし、何よりあの黒光りの補欠メンを見なくてもいい。


「何かとんでもない事になってそうなんだが(アニキ」


「まあ、女神送りに躊躇ない感じだったよ。女子組の方は」


向こうへ歩いている時に、そういえばアニキとジェフリーは「秩序」

なのだから対人間相手だと戸惑ってしまうのかなと感じた。

先輩から言われたら俺も使うだろうなー、リリィはまさにそれだ。

本人の意思もあるけど、後押しがあればスキルを行使してしまう。


”そう考えると中立って天秤の真ん中だよな、均衡を保つのか”


フォルマさんとフォルテさんの間を取り持ってるのかも

どちらかの力が強すぎたら傾いてしまうし、三つ巴状態が一番いいのか

歩きながら女神さんの事を巡らしていると先輩たちの姿が見え


「そっちは大変やったな。まあ、うちらに任しておきーな

 シーフとさえバレなければ大丈夫やろ」


「すまないな。試合に出れなくて、女子の試合はどうなっているんだ?」


「うーん、数が多いからのー。あと3つくらいで決勝ちゃうか」


やはり数というか参加者が多いから試合数も増えるわなあ、あと3回。

女子側にもシードの選手いるんだろうか、男子はアレだったけど。

その事を先輩に聞こうとしたら、呼ばれて試合場のコートへと向かって行った。


「何を話してるんだろ、アリッサに指示してるみたいだけど」


「相手側、何回か出場経験ありそうな感じだな

 ウォームアップが手馴れてる(アニキ」


アニキの話しを聞き流しながらサーブ権を得た先輩が相手側へ

ボールを打つと、いきなり相手コートの砂地が渦を巻き始め

「蟻地獄」みたいな感じで相手選手が足を取られていると、

リリィが上空へ魔法を使い、相手側へ落ちてくる爆発系の魔法が炸裂。


”そんな、ボールが1回も戻って来ない内に終わるんかいっ”


圧勝であった。相手選手の姿が無く、渦になった流砂と爆発後の煙。

完全に女神送りにされてるわー。あれを魔法防御なしで防げるワケないっ


※アレナ・ヴィアベル メイジの土属性攻撃魔法。指定範囲内の

地面を流砂の渦に変えて相手に継続ダメージと鈍足の効果を与える。

※ダウンバースト メイジの風属性攻撃魔法。

指定範囲内に上空から突風を起こして激突させた後に爆発する。


「もうムチャクチャだな・・・」


「ああ、俺もここまでとは思わなかった」


先に点を先取するとかのレベルじゃねーぞ「君は生き残れるか」になってる。

呆気に取られてる俺たちとは違って、勝利して嬉しそうな先輩たち。

この調子だと試合消化するの早そうだけど魔力持つのか・・・あの2人


”控えの選手にアンベルさんがいるのが怖くなってきた”


たしか風属性以外を使うと疲れるだけで風力を自分で魔力に変換して

供給できる無限魔力なんだよな。あと、先輩が言っていたけど

アデルが使う悪魔専用のスキルもあるらしいが、それの方が恐ろしいっ


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。


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