見た目とジャンプ力
登場人物
リシュ・レーン 駆け出し盗賊
リティア・ウィンフィールド 先輩
シンシア・ルフィン プリ盾姐さん
アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー
ララ・ヘルミナ アデルちゃん
ジーン・トアロ 輩ウォリアー
マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段
ジェフリー モヒカンロード
ティアナ 盛り髪修道士
リリィ ツン系魔法少女
アデル スイーツ系悪魔
アンベル スイーツ系小悪魔
ローレンス 泣きの元騎士
ウォーレン・ジーク 紫オーラ
さっきアニキに”攻撃的”と言われて、思わず口走っていた事を聞かれたなと
普段の俺はそういった他人に対する事は頭か心の中で処理してツッコむ。
人間関係でメンタルを削ってしまうのが一番”面倒くさい”
何で自分がそいつの事で悩まないといけないのか、そう思っていた。
親や兄妹であれ、親しき仲にも礼儀あり。遠慮がなくなると不和しかうまない。
目標を決めたら、それに向かう過程において人間関係は必要だろう。
だけどそのせいで目差すモノを見失ったり、届かなくなるのは絶対に嫌だ。
幸運だったのは先輩が他人の事を根掘り葉掘り詮索しない人だった事か
”見えないところで友人の事を良く言ってる人こそ信頼できる”
シーフに成り単独でトレハンできる様になってグローリーホールを探したいと
言った時に、オヤジが言った事でトーマス・フラーという偉人の言葉。
まだ俺は人生経験が浅い、人を見抜く目を持つ意味で言ってくれたのだろう。
「やっと終わった様だ。しかし絶妙なコンビネーションだな、あの5人組み」
あまりにも異様な光景だったので”黙想”をしてさっきの事を考えてたぜ。
アニキとジェフリーは見てたのかっ、よく意識を保てたな、俺なら飛ぶわっ
「もう1試合目が始まるそうです、近くで見てみましょう」
「そ、そう、アレと試合するのに勝ち上がるってのも何だかなー」
黒光りの5人だったけど参加は3人だから、残り2人は補欠って事だよな。
どうみても負傷とかしそうにないし、スタミナが弱点とかだったりして
「普通っていうか一般的なビーチバレーの試合ですね」
「でも、あれだな。砂に足を取られて動き辛そうだ」
男子組で最初の試合が始まったので3人で見ていたのだが、
ビーチバレーってアニキの言う様に、砂で足が滑ったりするんだ。
細かいので飛び散った砂が目に入ってしまうと視界がヤバいな。
「あと、炎天下ってのもキツい、汗が邪魔になってしまう」
そうなるとジェフリーを動かすのは益々不利になる可能性があるかも
タオルをかけているけどすでに汗だく、常時サウナ状態だ。
この状態で砂の中に倒れ込んだりしたら、サンドマンになっちゃうぜ。
◇
5点先取した方が勝ち残りというルールだけあって、サクサクと試合が進み
俺たちと「61」の組が試合の場に立ち会ったが、相手は普通体格の3人。
見た目じゃどこのギルドに属してるのか不明だ。商売人かも知れないし、
挨拶をしたらごく普通に返してくれたけど相手もこちらを伺っている。
「向こうのサーブだって、すまん」
「いや、謝る事じゃないよ。相手の番号が若いし、先着順なんだから」
先攻後攻が登録した順番で先に参加申請した方に権利があるというので
こればっかりは仕方がない、俺たちは先輩が気付くまで知らなかった。
砂浜にネットを張ったコート内に担当領域を作って、そこにボールがきたら
中央にいるジェフリーへ。あとは打ち上げてくれれば俺とアニキで攻撃。
”相手は俺の身長からアタックとスパイクはムリと判断してるはず”
2人に比べて10センチ以上、身長が低いから俺が相手側だとしても
コイツでは真下へスパイクとはいかないと思うだろう。そこを突くのだっ
シーフであるが故に敏捷力とジャンプ力はある、不意打ち上等作戦。
「1回サーブしたら交代なんだって、そういうルールなんだな」
予想していた通り、俺のジャンプ力では届かないと思っていた相手の
ミスをついて2点先取し、サーブ権を取ったらアニキがそう言ってきた。
「じゃあ、俺が先に打つよ。ジェフリー、その次にお願い」
あまり深く考えずに、相手コートへサーブしたら奇跡的にラインギリギリを
攻めてしまって、レシーブミスからの失点となり、俺たちが勝利してしまった。
「ふー、どうなるかと思ったけど、結構ジャンプ力あるんだな」
「ホント、さすがシーフですね。相手も予想外だったみたい」
「あはははは、俺が一番低いから多分そうじゃないかと思ってさ
でも、先輩は俺よりかなり跳べるんで見たら驚くよ」
チュートリアル時代に階段をウサギ跳びで競争した事があるけど、
あの体勢からトンデモない距離を飛んだからな。あのひと、人間技じゃない。
ピョンピョンじゃなくて”びょーーーーん、びょーーーーん”
「そ、そうなのか、じゃあ女子組で一番脅威かも知れない相手・・・」
アニキとジェフリーの表情から不安が隠せなくなってるぜ。
先輩たち3人と試合することになったとしたら、どんな手段を使うのか
見当もつかない。攻撃担当はおそらく先輩だろうけど。
次の試合まで休憩する意味も込めて俺たちは飲み物を買いに向かった。
お読み頂き有難うございます。
拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。




