地上と海と空
登場人物
リシュ・レーン 駆け出し盗賊
リティア・ウィンフィールド 先輩
シンシア・ルフィン プリ盾姐さん
アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー
ララ・ヘルミナ アデルちゃん
ジーン・トアロ 輩ウォリアー
マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段
ジェフリー モヒカンロード
ティアナ 盛り髪修道士
リリィ ツン系魔法少女
アデル スイーツ系悪魔
アンベル スイーツ系小悪魔
ローレンス 泣きの元騎士
ウォーレン・ジーク 紫オーラ
”若気の至り”というのに誰もツッコまないのは
闘技会場ごと塵微塵にしてしまう程の力をその当時で
すでに得ていたという驚きなのだろうか、あの若さで・・・。
「で、でもあれやんな。ララちゃん達、戦ったことがあるねんな」
「という事はウォーレン様がヘルミナ様に負けたのですか?」
だからそういう事だろっ、とアルテミシアさんに目で合図している
俺と先輩の意図を全く汲んでくれない金庫番のひと。
「あのな、どこにるかワカラン上空からあんなの使われたら
どう交わせばいいんだ。しかもご丁寧にバインドまでしてくれてよ」
「だって足の速さに自信あるって言ってたし、逃げられたら困るじゃない」
「・・・困っちゃったのは俺の方なんだけどな」
状況を察するに、逃げられない様に固定したあとフロウウィングで
上空へ飛んで、そこからブチかましたと。逃げれるわけねーーーっ
それにしても若い頃のマスターって足の速さが自慢の少年だったのか、
決勝までいけたって事は相当だよなー、2人とも。
「あの、そういえば砂丘でマリアさんが来てから
不思議に思っていたのですが、マスター達がパーティーを
組んでいた時のリーダーって誰だったんです?」
「・・・(沈黙のマスター」
え?俺だけがそれを不思議がってたのか、
先輩達は考えた事もなかったと、そんな痛い視線が飛んで
きてるんだけど、この人らをまとめれてたって相当の事だと思うぞ。
「別に隠すことでもないし、わたしが話すわよ」
ララの話しでは当時の盾役はガルシア、近接がウォーレンとクロルド
ヒーラーがシスティナ、遠隔魔法職がララとマリア。
ラシェルという人の代わりにマリアが加入した6人だったと云う。
「ガルシアって、あのヒゲ面の悪人顔?砂丘で会った人だよね?」
「う、うん。顔は怖いけど助けてくれた人だからさ
あの人がリーダーだったという事ですか?」
「まあな、言っておくけど。アイツがその資質に
長けてたってだけで、俺は認めてねーぞっ」
向いてたのは認めてるんだ。従わないのはプライドなんだろうけど
俺に言う事を聞かせたいなら負かせてみろよって事だよな
自分より力のない者に従いそうじゃないし、大人気ない気もするが
「あなた、力を我欲のみしか使わん不届き者って
言われた事を根に持ってるのね、大人気ない」
”良かった、青い何とかの乙女さんもそう思っててっ”
「どの口が言うんだか、アイツの方こそ
酒飲んだら性格変わるクセによ、自制心ないのは向こうだろ」
「・・・それは、確かにお酒に酔わされてしまうけど
強大な力を持つ事の責任をガルシアは言っているの」
「あー、もう、分ってるよ。フォルマにも言われたからな
克己心だろ、お前が言いたいのは」
何だ、何だか分らないがこの人達。女神様の事を軽く言ってる気がする。
秩序の女神だよな、そのお方に何か言われたのかマスター。
「それはあなたの力の源が信念に基づくものだから(ララ」
「あれから14年か、早いもんだ」
「あのー、何を言われたんですの?秩序の女神様ですやん?」
先輩も気になってたのか、マスターに物申すって
王都にいた頃のララじゃないとムリというか聞く耳持たないのかなと
「まあ、己に打ち勝てって事だ。お前達も祝福を受けるつもりなら
試練があるから会えるだろうよ」
「え、祝福受けるのに試練があるのですかっ」
そんなー、ベタだけど女神様からのKISSでとか思ってたのに
試練があるのか、どんな内容なんだろう。戒律によって違うのかも
「王都へ来ると知る事だけど地上はフォルマ、海がフィリア
空にフォルテがいて、試練は戒律によって違うわね」
「あらら、フォルテさん空におるんかい。広すぎやろ」
「俺のところ海・・・って海中っ?」
マジかよ、フィリアさん貴女に会う為に亀を探さないと行けなくなるぜ。
待てよ、中立ですでに祝福受けた人がいるんだよな、たぶん。
空って何処いるんだ混沌のひと。良かったー、海で、空よりマシかも。
お読み頂き有難うございます。
拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。




