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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
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見学は20G

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段

ジェフリー モヒカンロード

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

アデル  スイーツ系悪魔

アンベル スイーツ系小悪魔

ローレンス 泣きの元騎士

ウォーレン・ジーク 紫オーラ

ー屋敷外 庭園内花の手入れ、草むしり中ー


魔王を目指してフハハハしたいと目標を決めたアリッサだけど

アデルが言っていた相手をララが知っていて、しかも占い師になってるなんて

何故分かってるんだろう?と思ったが、自分が魔王になりたいと知ったら


”確実に怒られる。なので魔王という直接な言葉よりも

 アデルやメルヴェーオみたいな悪魔がどんだけいて、それを率いてた人?

 もいたのかという聞き方のほうが角が立たないと悪知恵を働かせた”


「ね、ねぇ、ララちゃん。そのメルなんとかちゃんみたいな仲が悪かった

 悪魔って他にもいたのかな?そもそも何で占い師をしてるの?」


「ジーーーーーーーーーーッ(何か感じ疑う様な眼差しのララ」


「な、何もアデルちゃんから言われてないよっ

 だいたいアデルちゃんは数百年くらい宝箱の中だったじゃん」


そうなのだ。ララにとってもそれが謎の1つだった。

憑依する悪魔だとしても本体の姿があるはず、アデルがメルヴェーオと

戦っていたのなら階級は大悪魔クラス。そんな力を持ってるのに何故、

砂丘の奥で宝箱の中に幽閉されていたのだろう、誰かにそうされたのか


「ま、まあ、アデルに関してはそうだけど・・・」


もしくは憑依した者の命が尽きる時に自分であーいう風にしたとも

考えられるけど、宝箱を開けた者が魔力を有してなかったらどうしていたのか


「ねー、教えてよー。ララちゃんなら知ってるでしょう?」


「何か妙ね、あなたがそんな事に興味を持つなんて、

 とりあえず、アデルが大悪魔だとしたら他に数人いるわね」


「数人?じゃあアデルちゃんを入れて何人くらいいるの?

 それを知っているってのは、他の人の名前も知ってるんだよね」


アリッサの悪知恵に勘付き始めたのか、

知っているが教えようか迷っている素振りのララだったが、


「まあ、いいわ。メルヴェーオはエストリアにある占いの館にいて

 他はシエルグ、アネモネ、タナトス、アイリーン、デズモンド、

 メルティエルだったかな、あとはウォーレンなら知ってるでしょう」


「へ?あのシーフのマスターひとだよね、え?なんで?」


アリッサはウォーレンと砂丘内で一緒に行動していたが、リリィは怖がって

いたのに対してアリッサはそうでもなく、むしろ驚異的な強さはアレニェの

時に見ていたので話すと口は悪いが頼れる人という感じが強かった。


「悪さしたら捕まえる役目だからね。

 まあ、飲み友になってると聞いたし居場所くらい知ってるでしょ」


「そんな適当なっ、だいたい何であの人が捕まえる役目なの?(アリッサ」


「それはあなたが王都に来れる様になったら分かるわよ」


なんかはぐらかされた気がしたアリッサだが、王都へ行く為には

上位職に必要な能力値がないとダメで、それはメイジのみでは不可能だった。

メイジからプリーストを得ていくのが一番早いが、現時点では考えていない。


「うーん、エストリアに占いやってる人っていたかなー

 あーっ、そういえばすっごい並んでるの見た事あった!女の子に人気だよね」


「そ、そうなの・・・まあ繁盛してるのならいいんじゃない

 ウォーレンに売り上げをピンハネされてるだろうけど」


もしかしてシーフのマスターから占いをやってみろと言われたんじゃ

お金を稼ぐ事に対して守銭奴っぽいなぁと、アリッサは父とマリアもどきを

作っていた時に傍で見ていたのだが注文が多くて、細かっと思っていた。


◇ -朝食後 屋敷外 馬車小屋ー


街へ行くから準備しておけとローレンスさんに言われていたが、

よく考えたら昨日あの人、本低へ行ってるよな。だから荷馬車そのままで

助かったけど一体何をしに向かうのだろう、食材とかか。


「まあ、ジェフリーの注文品と飾る花とかじゃないか

 玄関って彩るのが慣わしなんだろ、あーいう貴族?っぽい人達の場合」


「そう考えると色々気を使うんだなー、気苦労も多そうだ(俺」


ティアナの様な階級の人達って俺たちより人付き合いが多いだろうし

屋敷内の景観や内装もキチンとしてないと裏で何を言われるか・・・。


”そりゃ神経尖らせるワケだ、どこで噂になるかワカランし”


ローレンスさんは少し遅れて来たけどティアナから調達確認と警護者を

先輩とアンベルの2人に頼んでいた様だ。あの蝶娘は加減知らないから

ヤバいと思うのだけど、こういった屋敷を狙う者は捕まえた方が他の

仲間やらボスを聞きださないと何回も襲ってきそうだしなー。


「では向かうとするか、ちょうど良い機会だ

 お前たち2人も馬車の操り方を覚えるといい」


馬車の前部に乗って馬を走らせる人の事を御者と呼ぶと

ローレンスさんから説明を受けて、まずジーンが前部に座って

横で指導を受けながら馬車を走らせていた。


”いい風だよなあ、海風と違って爽やかというか優しい”


◇ -リバーガーデン 街中ー


林道を抜けて走り続けていると船で着いた時に見た

花に彩られた街が見えてきて、舗道を進んで行くと入り口に馬車などを

停車する為の施設の様な建物があって、そこで一時的に預ける様だ。


「さて、我々の仕事は食材や洗剤、飾り花、燃料などの購入だ

 ジェフリーから欲しい料理道具の調達もしてくれとある」


料理道具か、そういや厨房に一杯あったけどあれも1つ1つに名前が

あるんだろうな。スパイスとか調味料も含めたら、覚えるのって相当な

量になるけどジェフリーって几帳面なのか、うーん・・・。


ローレンスさんについて回って取り扱ってる所や馴染みの店などを

教えてもらっていると、冒険者風の人達が集まっている場所があって

この街にもマッチングサービスがあるのかとジーンと一緒に驚いた。


「しかし、バークレイルと違って妙な格好のヤツが多いな(ジーン」


「そ、そう?装備品が違うからじゃないか、ジョブも分からないし」


妙な格好といってもなー、この街そのものが観光地みたいな感じだし

ギルドがあってもどんなのか知らないけど、剣闘士はあるだろう。

それにアニキの普段着だって十分妙な格好だぞ、チンピラじゃん、あれ。


「おお、そういえばコロッセオを見に来たといっておったな

 この近くにあるので場所を覚えておくとよい」


ローレンスさんに案内されて街の中心あたりの場所へ向かうと

めっちゃ大きい壁に囲まれている球状の施設が見えてきて、入り口には

”見学は20G”と書かれていた。中を見るのに料金取るんかっ


「うーん、コロッセオ内を見学できるのは有難いけど

 これみんなで休暇取れた日に来るのがいいよな(俺」


「そうだな、イベントとしてやってる事だし

 それに結構、歴史もあるんだろ、見て回るのに時間かかりそうだ」


ジーンと意見が一致したのは良かったけど20Gはボッてるだろっ

山の上や船の上での飲食ブツも値段が異様に高いけど


”観光地だからだとしたらアコギな商売だよな”


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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