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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
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海で一番強いのは

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段

ジェフリー モヒカンロード

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

アデル  スイーツ系悪魔

アンベル スイーツ系小悪魔

ローレンス 泣きの元騎士

ウォーレン・ジーク 紫オーラ

もう夕闇が迫ってきた頃合くらいにローレンスさんが大浴場の風呂焚きを

してくれと言ってきたので、先輩も巻き添えにして3人で湯釜の方へ行くと


”デカいってもんじゃねー、他のやつの数倍以上あるぞ、これ”


さすがは大浴場だぜ、というか最大何人くらい入る浴場なんだ。

街にあった銭湯の湯釜を見たことがないけどそれに匹敵するだろうな

大きさだとちょっとした物置小屋だ。そこに薪を投げ込んでいくのだろうけど


”ジーンのいっていた松脂が最高の仕事をしてくれそう”


たいまつが異様に長く持つのが不思議だったけど、樹脂を使っていたとは

山に詳しくて助かった、アカマツだっけ。これもかなりの量があるので

数年分は貯蔵できるだろう、力仕事だと薪割り用の資材調達が一番辛いと

思っていたので、それが半日で終わるとは・・・。


「さて、うちはもう行くで。風呂の前に食事を運ぶのを手伝え

 言われとるし、もう出来てるかも知れんからの」


「そうなのですか、俺とジーンはまだココにいると

 ローレンスさんに伝えて下さい」


男子組ってお風呂どうすんだろ?とふと考えてしまったが、

先輩を見送ったあとに、そういえばアリッサに罠を教えるって言ってたよな。

時間的に食事とお風呂の後になると思うけど、夜に仕掛けるつもりかっ



湯釜の番をしていた俺たちをローレンスさんが呼びに来て、

手を洗った後にダイニングルームへ行くと子供達は先に夕飯を食べた用で

シンシア姐さんもいなかったので、おそらくあの子達と一緒なのだろう。


”こういう状況じゃなければ、みんな一緒というのが

 ティアナの理想なのだろうけど匿っている状態だからな”


「木材の調達、ご苦労様。力仕事で疲れているでしょうけど

 子供達がいる間は大浴場を使うから、湯釜の番は頼んだわよ」


吃驚した、あのティアナが労いの言葉とはっ、ちょっと顔色が暗いというか

バークレイルに居た頃の覇気が感じられないけど考え事が多いのかも


「分かっているさ、俺たちが入る時は交代してくれよ(ジーン」


何だ、何だか知らんがどんどんアニキが格好良くなっていってる気がするぞ。

歳を知らないけど、多分俺より上だと思うんだが身長高いし

いや、俺は同年代にしたら低い方だけどまだ伸び代あるはずだっ!


”最終形態として170は欲しいかな、形態ってのも何だけど

 今は妹とも同じくらいだからなー、あいつも160近くあるって事か”


「どしたん?苦手なもんでも入ってたんか」


せめて先輩の身長は超えたいよなーと考えていたら、ツッコまれたので

改めてジェフリーの作った料理を見ると、魚介類が豊富にあるパエリアという

料理でリバーガーデン産の海産物で作ったという。


「リシュくん海育ちやろ、イカとかエビがアレルギーとか?」


どうやら俺の苦手なモノが入っていて食事の手が止まっていると

先輩は思った様で、この勘違いをどう交わすか、思考を巡らせて出した答えが


「サメは苦手ですね、アイツら血の匂いに敏感で肌はザラザラしてるし

 歯なんて常に予備があって数万回生え変わるんですよ」


「サメて・・・この料理の中に入ってないがな(先輩」


あきらかに方向性の違う答えに先輩も困った表情になってしまった。

さすがに身長の事を考えていて、もう伸びないかもとか思いたくねぇーーーっ


「あ、いや、食えるのばかりですよ。海の中で苦手な生き物の事かと」


「大丈夫かいな、力仕事で疲れ過ぎちゃうか」


「へー、サメって凄いんだねー。海の中で一番強いの?(アリッサ」


良かったーっ、ボーッとしてるのを山仕事での疲れからと思ってる様だ。

アリッサが何で海の中で最強を知りたいのか謎なんだけど、


「伝説になってるヤツを抜きにしたらシャチだと思うよ

 漁師の間ではサメが逃げ出す海のギャングって呼ばれてる」


「ほへー、何か凶悪そうな生き物だねー」


「そんな事ないわよ、シャチは見た目は大人しそうな巨大なイルカ

 知能が高くて人間以外の天敵がいないと言われてるけど

 仲間意識も強くてチームプレイで漁をしたりするの」


協力して漁をするっていうのは初めて知った、さすがララ先生。

そういえば人間が襲われたっていうのは聞いた事がないな

仕掛けに掛かった獲物を横取りしてしまう被害が凄いとか言ってたっけ。


「なるほど、賢い子なんだねー。でも伝説って海にそんなのもいたの?」


「そういう事は本を読みなさいっ、あなたの家には一杯あるのに

 まったく読もうとしないんだから(ララ」


「もーっ、わかったよー。そういえば召喚の本、読まなきゃだね」


アリッサの疑問を一蹴するとは、しかしアリッサって情報源どこなんだろ。

召喚の本を読むって事はまた何か呼び出すつもりなのか、

へるぴさえ放置してるのにっ、何故にサモナーになったんだ。


「あ、そうだアリッサ、風呂上がったら罠教えるから

 時間作っておいてくれ」


「あっ!そうだった、わかったー」


絶対忘れてたな、こやつ。というかあれほどモグラちゃんの事を

捕まえると言っていたのに全く何も言わないってどういう事なんだ。

まさかアデルと何かしたのか、いやだとしたら罠の事はいいって言うよな。

何だか奇妙な感じがしたが、気のせいだろうか・・・。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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