表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
179/345

資材置き場にて

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ マジカルクラッシャー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段

ジェフリー モヒカンロード

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

アデル  スイーツ系悪魔

アンベル スイーツ系小悪魔

ローレンス 泣きの元騎士

ウォーレン・ジーク 紫オーラ

ー屋敷外 林道ー


アンベルにブツ切りにされたカリフラワーさん達をどうしようかと

考えていた俺とジーンは、とりあえず一旦は下に持って行って、

屋敷から運搬できそうな業務用台車か荷台を借りてこようと話し合った。


「俺が下へ降ろすから、リシュは屋敷へ行って借りてきたら

 下にある木材を運んでくれ」


ジーンなりに考慮してくれたって事なのだろうか、山というのにあまり

慣れてない海側の男だからなー。山の中にいなくていいのは有難い。


「了解だ、しかしこれ10年分くらいあるんじゃないか

 全部じゃなくてある程度にしとかないと”割る時間”なくなりそう」


「確かにそうだな、ローレンスさんにその辺りの事も聞いてくれ

 置き場所にも限界があるだろうし」


分かったと合図して俺は屋敷へと向かい、ローレンスさんに置き場所や

運搬用の荷台があるのか聞いた後、ジーンが言っていた様に林道近くに

運ばれてきた木材を荷台に乗せて屋敷内の資材置き場へと往復した。


ーおおよそ数時間後ー


感覚では夕方近くになるんじゃないかと思っていた。

まだ夕暮れではないから時間だと午後5時前くらい、夕焼けが始まりそうだ。

ローレンスさんは夕方くらいまで運んでくれと言っていた。おそらく、

数年分は貯蔵しておきたいのかも知れなかったが、このあと割るのかっ


”ジーンにそろそろ戻ろうと伝えないとなー”


普段からこういう仕事してるとLVUP時のSTR値に影響あるんかな。

その辺の事はよく分からないが、天性の才みたいのがあるのだろうか、

そんな事を考えながらジーンの元へ行き、ローレンスさんが言っていた事を

伝えて2人で屋敷の資材置き場で作業していると、先輩がやって来た。


「なんかようワカランけど、薪割り手伝え言われてん

 これ全部持ってきたんかー」


うーん、微妙だ、あまりメイド姿を見ているとまた怒りそうだしなー

何故先輩をチョイスしたのかローレンスさんを問い詰めたいっ


「大浴場を使う為だそうです。ここ風呂場が5つもあるそうで

 子供達がいるから大きい方を使うって(俺」


「5つってなんちゅう屋敷や、しかしこれ2人だけでやったん?

 こんだけ伐採できるなら林業で引く手あまたになれるで」


資材置き場にもう入りきれなくて山積みになっている木材を見ながら

俺とジーンだけでこんだけ切ってきたと先輩は思っているようなので

アンベルが昼ご飯を持ってきてくれた時に、魔法でやってもらったと

説明すると、あの蝶娘。自分で魔力を蓄える事が出来るのだという。


”なんだろう・・・風車で動力を得ているのと同じ的な?

 もしかして他にもあったりして火力と水力と地熱とか、アデルの召喚だしな”


「だからあんな強力な魔法を連続して使えたのか(ジーン」


「元は風の精霊らしいで闇堕ちしてあの姿になってんねんて」


”まあ、悪魔の使い魔だから暗黒面にいってしまわれても仕方ないか”


どうやら先輩とアンベルは案外気が合う様で色々話しをしてるみたいで

昼ご飯も先輩が持っていく様に頼んでたという。


「そうだったんですか、昼に屋敷へ戻るのかと思っていたから助かりました」


「山へ行くと聞いておったからの、しかしまっ、無事で良かったわ

 昨日のヤツらと出会うのかも知れんと思っておったし」


慣れた手捌きで木を細かくしながら話す先輩の言った事に、

そういえば5人組みのシーフ崩れの無法者がいるというのを思い出した。

屋敷との距離が少しあるけど、この辺りはラングフォード家の敷地内だし

許可なく勝手に入る事が許されないのは分かってるはず、様子見してるのか


「そういえば、どうしてあの子達、バークレイルへ移すのですか?

 この町にも同じような保育施設があってもいいような」


「うーん・・・(先輩」


俺の質問が悪かったのか、先輩の表情が曇り始めてる。

アルテミシアさんを呼んだって事からして不思議に思ったから聞いたのだが


「それがな、どうもあの子ら孤児院から連れて来られたんやて

 レニーが言うにはそこが拠点になっとるそうや」


「えっ?(俺」


「なんだってっ、じゃあ孤児院が子供を流してるといのか(ジーン」


なんてこったい!本来、身寄りの無い子を養う場所が本拠地なんて、

だからバークレイルへ移すのか、だけど何故孤児院がそんな場所に・・・。


「子供をタダで集められて、いなくなっても不思議がられない

 胸クソ悪くなるクズどもだな(ジーン」


なるほどジーンのアニキの言う通りだ。孤児院の中でいなくなっても

中にいる者しか知りえない。しかし院の長が子供を集めて流してるとは


「これはまあ、問題が大き過ぎるで、ティアナも絶句してたし

 うちのマスターに来てもらうしかない問題や」


「あのシーフのマスターが金銭抜きで動いてくれるのか?(ジーン」


うーん、ジーンの言う様にこれまでのあの人の行動を省みると

難癖つけてのお金絡みが多いけど、相手が盗賊崩れとくれば違う様な


「うちのマスターはな、掟にめっちゃ厳しい人やねん

 相手がシーフ崩れなら、そこにお金は関係ないで

 盗賊として守るべきラインを超えた者は絶対に容赦せえへん」


だよねー。掟とメンツを重んじる人っていうのは嫌ってほど分かってるから

相手次第では容赦ない人、そういう意味ではマスターが来てくれたら


”安心感が違う、あの人なら絶対にどうにか出来るし、やる人だ”


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ