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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
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お嬢様の付き添いやろ?

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ 螺旋階段

ジェフリー アロハマシュマロ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

ーラングフォード家 別邸ー


到着したのは夕暮れ時くらいだったろうか、時刻を見てなかったが

バークレイルより日が落ちるのが早い気がする。気候が夏の様な感じなので

亜熱帯地域なのかも知れない、観光にはもってこいの環境だなー。



別邸と呼ばれる、やはり大きい屋敷の前でローレンスから話しを聞いたけど

ティアナの方で使用人とはいえユニオンメンバーでもある事から

お堅い形式ばった使用人としての扱いはユニオンとして溝を生む可能性も

あるので、それほど本格的なトレーニングはするなと言われているという。


”へー、意外に後々の事を考えてる人なんだな”


同じ戒律の先輩とアリッサを見る限り、私が面白ければそれでいい!

って周りを振り回しそうな感じだったけど、バークレイルに居た時と

雰囲気が違うんだよな、何と言うか常に気を張ってる様な・・・。


「とはいえ、お嬢様のバレットの方はいないといけないので

 リリィともうお一方にお願いしたいのだが」


「なら、うちでええで、お嬢様の付き添いやろ?」


おっどろいたーーーーっ、まさか先輩が名乗りを上げるとはっっ

バレットというのはティアナの付き添いをする専属の使用人で

身の回りの事を全てお世話する人だという。大丈夫か・・・先輩で

リリィも驚いていたがローレンスは女性であればいい様で何故か納得してた。


”ティアナが知ったらヤバいのではっ、

 先輩は根に持たないが倍にして返すタイプだからなー”


先に鍵を開けて別邸の中へ入っていったから、この場にいないけど

いやいない方が良かったのか、この場合。居たらチェンジって言ってたかも


「せせ、先輩、大丈夫なんですか?

 ティアナが知ったら嫌がりそうなんですが」


「何いうてんねん、うちはただ雑な性格ではなくて

 ちゃんと几帳面にお仕え出来るって事を証明したいだけやで」


”ゼッタイ本心じゃないっ、何か企んでるな。弱みになりそうな事を

 探すつもりなのか、お仕えとかいうキャラじゃないし”


先輩は笑顔でローレンスや俺に答えていたけど、

その笑顔が怖いんだよっ、ティアナとは因縁の様なモノがあるっぽいし

弱みを探るのなら相手の近くにいた方が色々調べれる。

先輩が本気になったら、躊躇なくシーフのスキルを使いそうだしなー。


「まあ、今日はもう日が暮れ始めているので

 明日から片付けなどをすると良いだろう」


「では僕、夕食と明日の朝食に必要な材料と

 食器などを持って行きますね」


「簡単なお掃除くらいはしましょうか、

 使われてないとテーブルに埃はついてしまうし」


そういえばジェフリーが料理担当だったっけ、何を作るのか分からないけど

レシピは多そうなので材料さえあれば問題ないはず。シンシア姐さんとリリィは

簡単な掃除をすると言って、俺とジーンには食器と食材を先に運ぶ様に指示を出し

ララだけはローレンスが部屋に案内するので寛いでいて構わないと言ったが、

自分だけそれは出来ないと拒否して、玄関前の掃除を先輩とする事になった。


”ティアナ、何してるんだろう。書斎みたいのがあるっぽいが”



「とりあえず、ジェフリーに言われた物を持ってゆこう」


ジェフリーは適当に食材を選んで持っていったのだが、

食器等を先に持って来て洗ってくれと言われたので、ジーンと2人でキッチンへ

運んでいると屋敷内の広さに驚きを隠せず、地図を作ろうかと真剣に考える程だ。


”まさか、ここも200部屋近くあるとかじゃないよなー”


夕食と明日の朝食の分を洗っていると、終わったら玄関前に来る様に

ローレンスが言ってきて、また何かあるのかと片付けて向かうと


”薪割り用の手斧を持って立つ姿がそこにあった”


まあね、そんな予感はしてたんだよ。

女子組を先へお風呂に入れる為に風呂焚きもするんじゃないかと


「夕食後の事を考えたら、先にやっておいた方が良いと思ってな」


「いいだろう、これは俺の得意分野だっ(ジーン」


”うぉーっ、ジーンが凄く頼りガイのある男に見えるぜ!”


実家が伐採業な事もあって木材の扱いには慣れてるんだろう。

ローレンスから薪割り場と風呂焚きの説明を受けたあとに

木材が積まれている場所で薪を割っていると、ジーンが手斧を貸せと

言ってきたので、何をするのかと思ったら二刀流で左右交互に

薪を割っていた。どんだけ日頃からこの仕事をしてるんだ・・・。


”かくし芸でも通用するレベルだぞ、これ。しかも異様に早いっ”


餅つきの時のこねる役の様に薪を立てると即割ってくる。

あまり有り過ぎると場所が無くなりそうなので、風呂焚きの方も

やらないと、とストップをかけて俺達は風呂を焚き始めた。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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