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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第三章 -イケメン探索指令ー
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臨時2等室

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ アデルちゃん

ジーン・トアロ 輩ウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー アロハマシュマロ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 盛り髪修道士

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

快速帆船:エミリー・ローズ号

やはり大きい、うちのオヤジの漁船が海の上に浮く葉っぱなら

こいつは巨大な笹舟だ。船名に女性の名前が付いてるのが気になったが


”そこは船長の趣味なのかも知れない”


タラップが見えてくると登り口の前に憲兵が居て戒律の石を確認してきた。

ここしか乗り口はないのだから当然か、戒律の石を見せてタラップを登ると

想像していたより広々とした造りで海の上なのに全く揺れていない。


「ほらっ、あんた達はこっちへ来なさい。部屋へ案内するから」


ティアナはこの船の常連客なのか船内の事に詳しいようで、

女子達に待っている様に伝えると、俺達男組を部屋へ案内すると

言って、扉を開けて船の下の方へ歩いて行った。


「ここよ、後でまた来るから、船外に出ない様にね」


「あの・・・ここって倉庫なんじゃ」


「失礼なっ、ちゃんとした臨時2等室よ

 まあ、客の荷物も一緒だけど寝るには十分でしょ」


臨時2等室というのが何の事だか分らないが、

見た目は倉庫にしか見えない。他の客の荷物がきちんと

整理されているが、空いてるスペースで寝れって事なのか、これ。


”そういえば女子達、荷物を持っていなかった様な”


すでに積み込まれているのかっ、俺達扱いが酷くないですかティアナさん!


「まあ入りましょう、折角取ってくれたのですし」


「そういえばそうだな、あの女、料金の事とか一切言ってない」


ジェフリーとジーンに言われて気づいた、

初めての船旅で浮かれていた事もあるが、そういやお金の話をしてない。


「それにしても殺風景な所だな」


「荷物の保管場所みたいだし、寝る時以外は外に居た方が良さそうですね」


まあ、その格好には合ってない場所だよな。なんていうか

バカンスに来たのに留置場に連行された感じに近い。空いてるスペースに

適当に荷物を置いて休んでいるとジーンが予想外の事を言ってきた。


「リシュ、お前それ普段着なのか?地味過ぎるぞ」


”なっ、なんだとぉーーーーっ、いま地味って言ったか、こやつ!”


「あー、僕もそれ少し思ってましたよ。せっかくの旅行なんだし羽を伸ばす

 意味でもいつもと違っててもいいんじゃないかと」


”貴様もかっ、このヒモカンめがっ!バカンス気分になってんじゃねーぞ”


「そ、そう?俺あまりファッションに興味なくてさ

 シーフに成れなかったら採金船造るつもりだったから

 それ用の部品を集めるのにお金が掛かるし」


思いっきりの心の叫びを脳内で再生させたが

そういえばジーンは、俺が海賊っぽい装備の時に気にいった感じだったな。

ゴテゴテしてるのが好きなのか、ジェフリーはよくワカラン。


「そういえば先日もリティアとそんな事を話してたな

 採金船って船なんだろ、何をする為のもの何だ?」


「そうだなー、簡単に言うと水中にある砂金を集めるモノかな」


「砂金って、あの細かい砂みたいのですか?」


どうやらゴテゴテしてるモノが好きな割りに金の採取方法を

余り知らない様なので、金鉱山で採掘する金とは別の方法で

金を採取する事が出来る事を2人に説明した。


「へー、パンニングって選別方法とかあるのか

 しかしバケットから掬う土砂の量が凄かったらどうするんだ?」


「その時はまた別の選別になるね、トロンメルという

 円筒形で回転してふるいにかけるヤツとか」


「でもー、そんなに金が取れる所ってあるのですか?」


うん、それが一番の難関なんだけどね。金鉱山から脈を辿って水の中に

埋まっているのを試し掘りして探すしか手がない。

ある程度、金脈が続いている場所があればラッキーだし、

海賊が財宝を投げたグローリーホールへの手掛かりになるかも知れない。


「うーん、金鉱山から脈を辿る運だめしみたいになるかな

 一生かけて探してる人もいるって聞いたよ」


「なるほどなー。さて、こんな窮屈な場所じゃなくて

 外の景色でも見に行くか、出航も近いだろうし」


そんな雑談の様な事を2人と話しているとジーンが外へ行きたそうで

出航の時間もせまってきているし、3人で詰め所から上甲板へと向かった。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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