髪飾りが落ちたら
登場人物
リシュ・レーン 駆け出し盗賊
リティア・ウィンフィールド 先輩 姉御
シンシア・ルフィン プリ盾姐さん
アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー
ララ・ヘルミナ お子様メイジ
ジーン・トアロ 盾ありウォリアー
マリア・ヴェルナーデ ドリル
ジェフリー マシュマロボディ
ルーファス 大剣メイジ
ティアナ 意識高い系のプリースト
リリィ ツン系魔法少女
ガルシア ヒゲ面
ウォーレン・ジーク シーフのマスター
パム・レーン 刀マニアの妹君
ジェフリーに恐怖攻撃が効いてないのが驚きだったが、
デコイの消滅時間を考えたら、すぐにリリィの前方に罠を作って
近接アタッカーとして参戦しようとファイヤトラップを設置して、
ジーンとティアナの様子を見ようとしたら
”シンシア姐さんも恐怖のデバフが効かないのか
動けていて、ジェフリーの真後ろへ行こうとしている”
一体何をするつもりなのだろう・・・。
ヒーラーの立ち回り方って近接と遠隔の間が多いと聞いていたのだけど、
あんなに盾役に近づいて大丈夫なのか?と心配になるほどだ。
「ぇ?ジーンからヘイト取ってるっ」
デコイが消える前にステルスをした俺の目に、立ちすくむジーンから
赤い色のヘイトがジェフリーに渡されている様に見えたが、
”よく見ると、シンシア姐さんの手が見えて二人羽織状態になってる”
なるほどっ、さすが姐さん!
ジェフリーの体格なら後ろに隠れても攻撃食らうのはジェフリー。
真後ろからヘイトを吸うという超荒技で攻めてきやがる!
”こっちだよーって、手だけ振ってるのが妙にコミカルだけど”
「ふぅ、いまの食らうと十秒くらい体の自由が利かなくなるのね」
「ああ、だからあれが発動する前にどうにかしないと
それに範囲攻撃もあるかも知れない」
恐怖状態が解けたジーンとティアナが話していたが、
確かにジーンの推測する通りネームドだし範囲攻撃もあるかも
クリティカル持ちなら”残念だよジェフリー”が止まらない。
「挙動が見えたら気絶させれる様にしてみるよ、効けばだけど」
「オッケー、まかせたわ。そういえば、ヒーラーは?」
「あれ・・・じゃないか」
サイドブレイクが効けば気絶させれる事を2人に告げたら
ティアナ達はシンシアがこっそり移動していたのを見ていなかったのか
盾役の後ろで手を振っているのをジーンが見つけた。
「な、何してるのあれ?」
「シンシアはヘイトを吸えるから、二人羽織みたいになって
ジェフリーに攻撃を向け様としてるんじゃないかな」
「そ、そうなの、変わったヒーラーね
さて、一気に攻めましょう」
そういえばティアナもプリだった事があっただけにヘイトを吸える事が
”変わってる”と思ったに違いない。俺は蒼の時にララの説明を
聞いていたから納得してたけど、そもそもプリ盾というのが高レベル帯
での事だと聞いが、現状ならシンシア姐さんでも可能そうではある。
ーその異変が起こったのは、それから間もなくだったー
俺の隣で一心不乱に楽しそうに殴りまくるティアナの姿があったのだが
修道士は突きと蹴り技が多い為に身体の動き自体に負荷というか、
段々とティアナの髪に飾ってあった髪飾りがズレてきて地面に落ちてしまった。
それを見たリリィが大声でティアナを呼んでいたが数秒くらい気づかず
”何よっ、て感じでリリィを見たティアナは
ジェスチャーで髪飾りの部分を差しているリリィを見た瞬間に”
怒涛の速さでリリィの元へ向かって行き、
手を取って2人で俺達の元から見えなくなるほど遠くへ走っていった。
”えーーーー、俺達ほったらかしかいっ”
まさかの行動に呆気に取られている俺達とアサルトグリズリーさん。
何なんだ、何があった、ズレ落ちた髪飾りに意味があるのか全くの謎だ。
お読み頂き有難うございます。
拙い文章ですがマイペースに更新しています。