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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
119/345

困惑する山羊頭

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩 姉御

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ お子様メイジ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

マスターから”使ってみせてくれ”と言われた

アリッサは広間の方へ歩き出し、手にしている人形に魔力を込めると

ゴーレム?と呼んでいいのか分らないあの人形は光りだす。


「おおっ、思ったよりデカいな」


魔力を帯びて大きくなっていった人形はあの山羊頭と同じくらいの

大きさになり、おそらく5メートルはあるだろうか

マスターはそこまで巨大化するとは想定していなかった様で驚嘆している。


なんとなく、構造等が気になったのでララにゴーレムを造作する

魔法があるのか聞いてみると、クリエイトという魔法で作れるが

形はゴツくて、動きは遅く簡単な命令しかに反応しないという事だった。


”つまり、これもうゴーレムじゃないよな、多分”


俺たちの前で屈伸運動をしたり軽快な準備運動をしているゴーレムっぽい達人。


「凄いなめらかな動きですね、まるで人間の様」


「そうだな、これだけ動けるのなら益々期待が出来るぜ」


シンシアはその体操選手の様な流麗さに目を奪われ、

マスターは売れるのを確信している目になっている。


「よーし、達人っ、敵はアイツ!やっつけてくるのだー」


アリッサの命令と共に広間の奥で魔法で生き残った人達を相手に

達人に背を向けている山羊頭に素早い動きで向かって行き


”ドコォォーッ”

という音を響かせて、不意打ちでドロップキックをかます達人さん


余程の衝撃だったのか山羊頭はそのまま更に奥へ吹っ飛んでいって

壁に激突する轟音が遠くから聞こえた。


”拳法の達人が不意打ち・・・って”


卑怯というか拳法家が不意打ちするのか考えているのは俺一人なのか、

マスター達は動きの軽やかさと、まさかの先制攻撃に歓声を上げて

敵が奥に言って見えないから広間の方へ向かって行く。


「拳法家のアドバイスは正解だったな

 あいつは魔法防御は高いが物理はそうでもない」


”いや、さっきのどーみてもプロレスの技だろっ”


マスターの言葉に心の中でツッコみを入れる僕。


吹っ飛んでいった山羊頭を追っていく達人が見えてくる位置まで来ると、

あの天秤に激突した様で大きな穴が開いて天秤ごと跡形もなくなっていた。


「あちゃー、あそこにアリッサちゃんの欲しいのあったのに」


「えー、そうなの?でもどっかに落ちてないかなー」


先輩も、まさか天秤に激突してしまったとは思っていなかったらしく

瓦礫の山と化している場所にあったプラグ状のモノの事を説明すると、

アリッサの言う様に何処かへ落ちている可能性もあった。


「でも何でアイツは、あの戒律別にシールドが

 張られた天秤を壊せたんだろう」


不思議に思ってそう口にすると、ぽっかり開いた穴から

山羊頭が現れ、どことなく何が起きたのか困惑している表情に見えた。


”そりゃま、いきなり自分と同じくらいの大きさの敵が現れて

 その相手が不意打ちしてきたら、何事か?と思うわな”


山羊頭は瓦礫を払いのけて立ち上がり、自分を吹き飛ばした相手の方へ

視線を向けると、達人は指先を曲げて”来い来い”と挑発している。


”芸細かいなーっ”


そんな事を思っていると山羊頭も4本の腕で

器用に”指ポキ”させて達人の方へ向かって突進して行く。


ーーーーーROUND、2 ファイッーーーーーー


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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