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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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金儲けの匂いがするぜ

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩 姉御

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ お子様メイジ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

”魔法関連”というモノに疎い俺がゴーレムという存在を知る

きっかけになったのが、父親の働いている船着場で

魚が入った大量の箱を運んでいた、石造りの石像みたいな奴だった。


漁師達曰く”重たい荷物を運ぶのに最適な人材”なのだそうだ。


実際、家の取り壊しや資材運びなど”力仕事”の現場には

必ずゴーレムがいて補助役としても優秀なんだとか


”まあ、あの蜘蛛の時のヤツはアリッサが原因だと思うけど”


結局、暴走ゴリラみたいになってジーンを吹き飛ばしてたからなー

そんな事があったのでアリッサが取り出した人形みたいなモノに

凄く嫌な予感がしていたのだけど、よくよく見てみると


”あの時とは違って石人形じゃなく

 凄く精巧に作られているドール(人形)の様なモノだ”


「ア、アリッサちゃん、それ、もしかして蜘蛛の時に使った物と同じ?」


あの時にいたシンシア姐さんも嫌な記憶を思い出したのか

ニコニコしているアリッサに恐る恐る聞いてる。


「そだよー、なぁーんと今回はあの怪物の話しをしたら

 パパが拳法の達人からアドバイスを聞いて造ったモノなのだっ」


”な、なんだってーーーーっ”


「ほう、そいつは面白そうだ」


予想外の所からアドバイスをもらった事に驚いている俺と

物珍しさから興味津々なマスター


「形は個性的だが、可動部と素材もよく研究されている

 デザインをメイドの様な召し使いにすれば需要があるかも知れない」


アリッサから手渡してもらった人形を色んな角度から観察しながら

”商売”にしようか考えているマスター

確かにいまの姿だとフェンシングマスクに道衣を着けた妙な格好だ。


「あんた、この状況でその人形使って商売しようと考えてるの?」


「いやいや見事な出来だ、例えば簡単な注文を受け付ける

 ウェイトレスとか家事手伝い用だと売れるんじゃないか」


どうやらマスターは金儲けの匂いを感じとった様で

マリアのツッコミなど全く聞いていない。


「そんなに気に入ったのなら、うちのパパと話してみたら?」


「そーだな、金に糸目は付けんから試作品を作って

 ウェンディーのヤツに置いてもらってみるか」


「え?あのお店の店長と知り合いなのー?」


人形を返してもらったアリッサはマスターに

父親と会って交渉してみる様に勧めたが、あの女の子に人気のある

スイーツ店のヒゲ面ドワーフを知っている事が意外だった様だ。


「何言ってやがる、あの店をプロデュースしたの俺だぞ

 ウェンディーの手先の器用さを生かせないかと思ってな」


「え゛っ(女子一同+俺


この見た目イカつい盗賊の頭があのメルヘン調の店をプロデュースとか


”想像できるかーーーーーーーっ”


「ま、まあ、街で店出すのは盗賊ギルドへの登録が必要だしの

 知っていても不思議じゃないけど、まさか制作から関わってたとは」


どうやら姉御の想像のナナメ上をいっていた様だ。

しかし店を出すのに登録しなきゃいけなかったのか


「街中でお店出すのって登録制なのですか?」


「ちょっと複雑だけど、出店許可は王都から下りるけど

 そのあとは街にある盗賊ギルドへの登録が義務づけられているの

 街の治安維持責任者がウォーレンだしね」


”え・・・全く知らなかった”


俺はまだシーフギルドへ入って間もないから上の人達が

どんな事をしてるのか分らなかったのでトレハン活動ばかりと

思っていたが、治安維持活動もしていたとは


「まー、その辺は”必要悪”もあるって事だ

 それよりその秘密兵器を使って見せてくれ」


そうだった、今はあの山羊頭を何とかしないと

どのみち天秤に近づくとアイツが来るのだから

先輩が言っていた事を確かめ様にも、どのみち倒すしか手がない。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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