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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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アースクエイク

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩 姉御

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ お子様メイジ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

山羊頭との戦闘を行っている人達をよく観察してみると、

おそらく3組くらいのパーティーが入り混じっている感じで、

盾役の人が2人いたが、どこにヘイトが飛んでるのか分らない様で


ある意味 ”カオス状態”


「パムちゃーーーん、おーーーいっ!」


アリッサがパムに声援を送っているのを見て、

咄嗟に女神像の裏、死角になる位置へと移動すると

妹はこちらに気づいた様でアリッサを見つけて駆け寄って来る


と、少し間を置いて”ドォォォォーーーーンっ”という

地面が揺れるほど強い振動が走り、

3組いたPTメンバーのほとんどが消滅して姿が見えなくなった。


※アースクエイク メイジのスキルで広範囲に地震を起こし、

自分の周囲にいる敵にダメージとノックバック、移動速度低下効果を与え

スキルレベルが上がるにつれ威力が上がり多段ダメージになる。


”あいたたた・・・一体何っ?”


駆け寄って来た所を地面が揺れて転んだパムは

擦り傷を抑えながら立ち上がり自分のPTメンバーの方に向き直った。


「えぇーーーっ、皆いないし!」


つい数秒前まで、一緒に居たメンバーの姿が

見えなくなった事に気づいたパムは驚嘆の声を上げ、

そんなバカなという表情で棒立ちになっている。


「パムちゃん平気ー?」


転んだ事に気遣ったアリッサが声を掛けるが

パムはいきなりメンバーが消滅したのが信じられない様で

茫然自失したまま山羊頭の方を見つめていた。


「頭でも打ったのかなー、そんな風には見えなかったけど」


「ハッ、うん、平気だよ、アリッサもここに来たんだね」


「良かったー、転んで打ち所が悪かったのかと思ったよ

 ボーッとしてる様に見えたけど、何かあったの?」


駆け寄って来た時とは違って不安そうというか

どうしようという表情のパムを見てアリッサは心配になって声を掛けた。


「いや、さっきの振動でうちのメンバーが全員女神送りになったみたい」


「ありゃりゃ・・・ララちゃん、さっきのって魔法なのかな?」


パムの話しを聞いて、自分の隣でへるぴを抱っこしながら

戦いを見ていたララなら分るかもとアリッサは聞いてみる。


「そうね、土属性の広範囲魔法、アースクエイクだと思うわ

 近接だと最大3段ダメージで吹き飛ばされるから耐えれないと辛いわね」


「そんな魔法も持ってたんだ、アイツ・・・」


おそらくパム達のパーティは何度か山羊頭に挑んで

敵の挙動や使用スキルを分析していたのだろうけど、

HPが減ってくると初見のアースクエイクを使うのだろう。

そんな話しをしていると女神像が光り、パムのPTメンバーが復活した。


「こりゃダメだ、パム、リペアするので戻るよ」


根に持つタイプって言っていたから

どんな奴なのかと女神像の後ろから息を殺して見ていたら、

妹のPTリーダーは体格のいい勝気な印象のする女の子で驚いた。


”例えるなら女性ボディービルダー、タンパク質の消費量が凄そう”


「はーい、それじゃねアリッサ、また遊ぼう」


「うんっ、パムちゃん達の仇は取るよーっ」


「いやいや、死んでないから(笑 帰還したら教えてね」


そういうと妹達はヒーラーであろう男が光のサークルを召喚し

帰還魔法リターンを行使して粒子の様に消えていった。


「よーし、ここはパパにもらった秘密兵器を出しちゃうぞ」


妹達が帰還したので女神像から出てこようとした俺にアリッサが

腰の道具袋から妙な人形みたいなモノを取り出す姿が見えた。


”・・・まさかっ、そいつは”


俺の脳裏に蜘蛛の館でアリッサが使った期待のニューフェイス

ゴーレムくんの嫌な記憶が蘇ってくる。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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