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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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妹と悪魔

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩 姉御

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ お子様メイジ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

相変わらず凶悪な強さだなと、もはや動物園の檻の外から

暴れまわっている4本腕のクマを見ている気分だったが、

ふと脳裏を過ぎった事があった。


”確か、俺たちの目的ってアリッサのお父さんが

 必要っていうか欲しいモノだよな”


なんとなくマリアとマスター、ララと目的が違う様な・・・。

先輩が奪取出来なかった理由が、本当に化け物を完全に出現してしまった事で

天秤内にシールドが張られたからなのだろうか。


その辺の事を先輩に話してみようかと思ったが、

皆、山羊頭と他PTの人達の戦闘を食い入る様に観戦していて


”そんな事を言える雰囲気じゃなかった、空気読むってメンタル病むわー”


「なんかあの子、見た事あるねんなー」


「パムちゃんだっ、前にお店で一緒になった子だよー」


「ぇ?(俺」


戦っている人達の中に知り合いを見つけたのか

先輩が悩んでいるとアリッサが指をさして、刀を持って

山羊頭の攻撃を交わし斬りつけている少女の名前を声に出した。


”パムってまさか・・・”


今日、家を出る時に嫌な予感はしていた。

パーティーリーダーが根に持つタイプと言っていたから

もしかしたらアイツもここに来ているんじゃないかと


「あ、あのー、知り合いなんですか?」


まるで猛毒を持つガラガラ蛇を前にしているかの様に

恐る恐るアリッサさんに聞いてみる僕


「あー、あの子か、アリッサちゃん

 よく覚えてたのー」


「前にね、お菓子のお店で並んでる時に人が多くて

 相席になったんだ、それ以来気が合って友達ー」


「あはははは、そーなんだー」


って、妹の情報源は完全にアリッサじゃないか”灯台もと暗し”とは、あれ?

でも兄貴が俺っていうのは知ってない様な。妹の事だからあえて言わなかった

可能性もあるのでここは知らないフリをしておくのが最善策か。


”しかし、初めて戦っている姿を見るけど

 家に居る時と違って表情が硬く、別人の様だ”


妹は俺と違って財宝話しやトレハンに興味を示さず、

飾られていた刀を気に入って、幼い頃は毎日刀ばかり見ていた。

そして刀好きが高じて侍の職につき今に至るが、夜に部屋の中で

ニタニタして刀を研いでる姿は”正直、危ない奴”以外の何者でもない。


「あの、ウォーレンさん、さっきあの怪物がバフォメット系だから

 手こずるのも分るって言ってましたけど、そんなに強いのですか?」


荒ぶる山羊頭を見ながら、さっき言っていた事が気になっている様で

戦闘を見ながらニヤけているマスターにシンシアは問い掛けた。


「んー、その辺はマリアの方が詳しいからアイツに聞いてみろ」


「ぇー(シンシア姐さん」


「ちょっとっ、ウォーレン・・・あ、ダメだこれ」


どうやらマスターは山羊頭の挙動や戦っているPTの立ち回りを観察するのに

集中している様でマリアは何を言ってもダメと判断したようだ。


「もぉっ、バフォメットというのはデーモン族(悪魔)に分別される

 モンスターで上位の悪魔になると知的レベルが凄いから

 あそこにいるのは下位だと思うわ、魔力、魔法防御、各耐性が高いのも特徴かな」


「そ、そーなのですか、デーモン・・・。

 やはり召喚されているのでしょうか、かなり昔に居た魔物なのですよね?」


「うーん、それは分らないわねぇ、何かが原因で現れたとは思うけど、

 あれが暴君と呼ばれた魔物とは思えないわ」


マリアの話しにシンシアは固唾を飲んで聞き入ってたが、

秩序の回廊から転移してきた時にはすでにあの敵が現れていて、

その辺の事を他のPTメンバーに聞いてなかったが

アリッサの父親が欲しがっているモノに関係があるのかも知れないと思い始めていた。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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