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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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部屋の中の仕掛け

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 先輩 姉御

シンシア・ルフィン プリ盾姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー

ララ・ヘルミナ お子様メイジ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  ツン系魔法少女

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

マスターを見てると単独でトレハンの出来るシーフには

必要な事が多いなと、自己回復やアイテム、ドロップ品の知識

もちろん火力も必須になるし出戻りしてから活動してる

先輩の言う通り鑑定は後回しに・・・。


とか考えながら歩いているとアリッサ達の方で何やら話していて

ジーンに問題でもあったのかと聞くと、どうやら蒼の洞窟での事らしく、

さっきの宝箱の事でアリッサが蒼の時に失敗したのを口走ったら

マリアがあの土砂が起きた洞窟内に俺たちが居た事に驚いて、

さらにララがマリアを見かけたと噛み付いたらしい。


”何がなんだかワカり辛いけど、もう狂犬だな、ある意味”


「そんなの後でいーだろ

 こんな辛気臭い空気の悪い所じゃなくてよ

 目的はここの暴れん坊、外に出てからじっくりやり合えや」


ララとマリアが言い合いになりそうなのを

先手を打って止めに入ったマスター

確かにアイツに近づいてるせいか空気の淀みが酷くなってきている。


「わかったわよ、この件が片付いたら

 あの時のことちゃんと聞かせてもらうわ」


どうやら洞窟でララが俺たちとハグれた時に何かあった様で

2人の態度から察するに何かしらの隠し事をララが知った様な感じだ。


「確か戒律別になった時は、それぞれの部屋から転移したんだよな」


「そうやな、という事はあの扉の先に

 魔法陣があれば同じ様に転移しそうやで」


ララとマリアは不穏な雰囲気だが先へ進まないと

砂丘の問題は解決しないと感じたジーンが切り出すと

先輩も記憶を思い出したかの様に話し始めた。


「なんか、燭台みたいのあってんなー

 それを灯したら魔法陣が起動したんやった」


「あー、同じですね、秩序でもそうでした」


「ま、まあ俺たちもそうだったよね、リリィぃぃ」


先輩とシンシアが同じ状況だったと言っているので

中立の俺とリリィも、と言おうとしたら睨んでるし

あれは確かにラッキースケベ的な行為だったけど

謝罪したのに結構根に持ってるとは、これは別の手も考えないと

リリィとギスギスしたままだと魔法に関して聞き辛い。


「とりあえず、中に入ったら分るんじゃねーか」


そんな俺の心境をバッサリ切ってサーキュラーデスが

侵入者から守っていた扉を調べ始めるマスター


「扉に仕掛けや罠はないようだが鍵がねーな

 さっきのモンスターも持ってなかったようだし

 めんどくせぇ・・・」


そういうと鍵穴にピックキングツールを入れて、いとも簡単に扉を開けた。


※匠の技 盗賊のスキルで宝箱や扉などに使用すると

     自身の解除率に上乗せして高い確率で開錠する


「さ、入るぞ」


俺には宝箱を開錠するように開けたのと同じに見えたけど

先輩はスキルを使用したのが分ったようで、扉が開いた時に

”匠の技”と呼ばれるスキルを使用したのだと教えてくれた。

高レベル帯のシーフだと宝箱1つの開錠に手間はかけてられなくなるから

こういった特殊な開錠スキルがないと悲惨な事になりそうだ。


「あっ、何か似てますね、地面に魔法陣も描かれてるし」


扉の中に入ると小部屋の様になっていて、

戒律別になった時と似ている状況に気づいたシンシアが呟いた。


「確かにそうやけど、あの時は壁に3つの燭台あってんなー」


「あー、3つありましたね、ここいら調べてみましょうか」


先輩の言葉にそういえばあったなと思い出して、

皆で壁伝い調べ始めるとアリッサが何か発見したのか

片手を壁穴に入れてレバーの様なモノが3つある事を発見した。


「大したものだが気をつけろ、罠があったら危ないんだぞ」


「わかってるよー、でもこれ何かありそうだねっ」


さすが怖いモノ知らず、確認しているマスターの言葉にも動じないで

見つけた事にウキウキしてララ達を呼んでいる。


「何のレバーなんでしょう?」


「大きな仕掛けっぽいな、他の所じゃ戒律が関係あったんだろ

 とりあえず引いてみるしか道はなさそーだ」


戒律別になった時と違う状況に不安を感じていた

シンシアが壁穴前で屈んでいるマスターに尋ねたが

仕掛けという事以外どんな事が起こるのか知る由もない感じだ。


「これでお前らが言う様に魔法陣から転移できりゃーいいんだけどな」


そういうとマスターは3つあるレバーのどれかを引いたのか

地面が揺れ始め、俺たちの乗っている魔法陣が鈍い音を立てて動き

まるでコンパスの針が北から南へ動くかの様に回り出して停止すると

正面の壁が崩れ始め、下へと続く新たな道が現れた。


お読み頂き有難うございました。。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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