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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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罠の種類について

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客

シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  トゲ 魔法少女 倍返し

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

こうして先輩と宝箱を前にするのは2回目になるけど、

さっきマリアが”まだ危険な罠は出てこないレベル帯だし”と

話していた事が気になって頭から離れずにいた。


”これまで失敗した毒の矢とガス爆弾って

 それほど危ない罠じゃないってことか、それじゃ危険な罠って一体・・・”


これまで宝箱を数回しか開けてないが、

失敗したのは毒の矢とがス爆弾でガスの時はアリッサに

俺より成功する確率が高いと判断したから任せたわけで、


「先輩、さっきまだ危険な罠は出てこないレベル帯って

 言っていた事、本当なんですか?」


屈んで宝箱に”下調べ”を使って識別している先輩に

危険な罠とはどんな種類を指すのか、興味本位で聞いてみた。


※下調べ シーフのスキルで罠を特定する「識別する」の正確さが上昇

     スキルレベルが上がってゆくと罠の特定確立も上がる。


「んー、まあ本当やで、うちが蒼の洞窟の時に解錠せんかったんのは

 あそこではそんな危険な罠は出現しないからや」


宝箱の罠を下調べで識別できたのか、俺にもやれと手招きする先輩


「じゃ、じゃぁ危険な罠って、一体どんなモノがあるんですか?」


「そーやなー、うちもそんな高レベル帯に行った事がないから

 聞いた話しだけど、ヤバイのは即死とか戒律シャッフル、変化系

 全パラメーターダウン、瞬間移動や魔物召喚もあるとか聞いたで」


”うわぁ・・・聞いてるだけで恐ろしくなってきた

 そりゃ、そんなのに比べたら矢と毒ガスなんて可愛いものだ”


「まあ、そんなヤバいのの反面、幸運なやつもあるそうや

 うちは当たったことがないけど、どうや、識別できたかいの?」


まだ下調べを習得していない俺はピッキングツールを使用して

罠の識別を行おうと鍵穴に聞き耳を立てた。

本当はこういった解錠系のスキルを習得したかったのだけど、

山羊頭の事があったので攻撃スキルのレベルを先に上げてしまった。


「おそらく”暗闇”だと思うんですが、先輩、同じですか?」


※暗闇 視界を数十秒間奪う罠


罠の種類を確信したが、レベルが上がって解錠率もアップしたとはいえ、

いまの解錠率は45%、まだアリッサより低い・・・。


「ほー、暗闇かいな、うちとは違うでー、リシュくん

 夫婦やったら識別の違いで離婚って感じや」


なにやらワケのわからん事を口走りながらニヤついている先輩

どうやら俺と意見が違うのは分ったけど、下調べを持ってないしなー


「手間どってるみたいだけど、何話してるのー?」


俺と先輩のやりとりを見ていたアリッサとリリィが近づいてくる。


「あ、アリッサちゃん、今回は開けるのヤバイで」


「わかってるよー、さっき怒られたばっかりだし

 でも魅力的だよねー 宝箱っ、ロマンに溢れててっ」


目を輝かせながら箱をみてるアリッサに先輩が釘を差す。

注意したけど本当に分っているのだろうか、この怖い者知らずの魔法少女は

先輩が頭を下げて丁寧に謝罪するって滅多に見られるモノじゃない。


「いやー、罠の種類について聞いてたんだよ

 さっきまだ危険な罠は無いって言ってたから、どんなのがあるのかなーて」


「へー、どんなのがあるの?」


とりあえず、さっき先輩から聞いた凶悪な罠についてアリッサに説明した。

中には恐ろしい罠もあるという事を理解して欲しいと思いつつ

内心は怖がって箱を開けたいと言わなくなればと思ったら、


「なーんだ、そんな感じなんだ

 もっとジョブ変わっちゃうとか性別転換とか動物になるとか

 巨大化するとか魔王呼び出すとかだと面白いのに」


「あーっ、いいね!私とアリッサちゃんが

 入れ替わったりしたら面白そう!」


”この子らは関わっちゃダメなタイプなのかも”


平然とそんな事を言うアリッサ達に俺は完全に引き気味になり、

改めて上手く手懐けているララの偉大さが分った気がした。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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