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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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移動速度低下のスキル

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客

シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  トゲ 魔法少女 倍返し

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

一瞬で3人より少し離れた位置にウォーレンが現れた事に

奥に居たのが虚像だったのかの様にリリィは目をこすって疑った。

さっきもそうだが気配がなく突然出現する筋骨逞しい大男

こんなのがモンスターとして現れたら真夏の肝試し大会より怖い。


「だからっ、そういうスキルは使わないのっ!」


アリッサとリリィは分らなかったが、ララにはウォーレンが

何らかのスキルを発動させて移動した事が分ったようで

声を上げて近くにいるウォーレンを咎めている。


「おまえなぁ、そう言うならスロウ(鈍足)くらいやれよ

 遠隔魔法職だったら状況からわかるだろ」


不機嫌なララに対して命令口調で追い込みをかけるウォーレン


「スロウ?それって何ですか?」


「うーん、わっかんないっ」


スロウという言葉が何を意味するのかリリィとアリッサは

互いに考えてみたが全く意味不明で、図星を指摘されたのが

堪えたのか怒りを必死で抑えているララに聞いてみた。


「移動速度低下系のデバフの事よ

 こういった状況では有効なスキルになるわね」


「だろーっ、そこの魔法少女2人が互いに掛け合えば

 時間も稼げるし、俺らは見物できてバッチリじゃねーか」


ララの説明に2人がなるほどと納得している表情を見て

ウォーレンが茶々を入れてくるが、ララに睨まれて明後日の方を向いた。


「でもわたし、それ使えないよー

 なんていうか地味そうなスキルだったんでスルーしたんだ」


「あー、私も、パッとしない地雷スキルだと思って攻撃系を習得しちゃった」


2人に習得状況を確認していたララは理由を聞いて絶句していたが、

すぐさま悪どそうな表情に変わりウォーレンに話しかけた。


「どうやらご所望のスキルをこの子達は所持してないそうよ」


「・・・マジかよ、俺達の世代じゃ必須スキルだったのに

 これがジェネレーションギャップか、って、お前は使えるじゃねーか!」


ウォーレンのツッコみに小生意気な顔をした態度で

“やれやれ”と両手を広げ皮肉なポーズをキメるララ

もう魔力が残っていないという意味合いの合図である。


「嘘つけっ、さっきまであの杖持って・・・あ、やべっ」


ララにかまけていて敵が迫って来ている事に気づいたウォーレンは

宙に舞う様に高く飛び上がり、敵の遥か頭上から影になっている部分に

腰から取り出したナイフを数本突き刺す様に投げた。


※影縫い 侍のスキルで敵の移動速度を低下させる

     スキルレベルによって効果と時間が変わる


「いま何か投げたように見えたんだけど、なんだろー?」


アリッサの目にはウォーレンから光るモノが敵の影部分に

刺さるのが見えた様で不思議そうにしている。


「投げ用のナイフね、バインド系のスキルに使うのかしら

 確か侍に相手を束縛したり移動を低下させる時に使う事があった様な」


「侍かー、何かカッコイイけど近接で難しいイメージだなぁ」


ウォーレンと幾度となくパーティーを組んだ経験のあるララも

見た事のないスキルの様で隣にいるリリィ達に憶測を立てて説明していた。


「あらら、めっちゃ動きおそーーっ

 ナマケモノだっけ、あれが動く時みたいっ」


アリッサの目に敵の動きがノッソリになっているのが見え、

着地して距離を取ったウォーレンの方へ身体の向きを

変えるのにも一苦労している風に見えた。


「ソロだとよく使うが、影縫いって鈍足与えるデバフだ

 これで歩いて待ってれば、あいつらも来るだろ」


「あらそう・・・使えるのだったら最初から使いなさい!」


互いにマスターとなってからソロで活動している事は知っていたが、

デバフ系を継承している事を知らなかったララは残念そうな

顔をしたあと背を向けて歩いていくウォーレンにツッコみを入れた。


※キリの良いところで作品タイトルを変更します。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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