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盗賊稼業も楽じゃない!  作者: 北極えび
第二章 ー古代の暴君ー
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戦略的マラソン

登場人物


リシュ・レーン 駆け出し盗賊

リティア・ウィンフィールド 姉御 背後からの刺客

シンシア・ルフィン パワー系プリースト 姐さん

アリッサ・ハーメイ 放し飼いサモナー かぴばら

ララ・ヘルミナ お子様メイジ 雨がっぱ

ジーン・トアロ 盾ありウォリアー

マリア・ヴェルナーデ ドリル

ジェフリー マシュマロボディ

ルーファス 大剣メイジ

ティアナ 意識高い系のプリースト

リリィ  トゲ 魔法少女 倍返し

ガルシア ヒゲ面

ウォーレン・ジーク シーフのマスター

パム・レーン 刀マニアの妹君

前衛のメンバーが全員消滅して女神送りになってしまった事は

アリッサ達にとって思いがけない衝撃的な事だった。

相手が窒息魔法を使う事は理解していたが、

どんなタイミングなのかはその時にならないと分らない。


しかも麻痺デバフを与えて自由を奪った上の事だけに

シンシアも沈黙魔法を思うように発動できなかったのだろう。


黒い影のデバフスキルによって身体の麻痺した2人は

アリッサが後ろ手について座るような姿勢になり、

リリィはしゃがみ込んでしまい、とても動ける様な状態ではなかった。


※シャドウバイト 自身の影を円形状に伸ばして触れた者を十数秒麻痺させる


「まずいわね、ウォーレン、この子をお願いっ」


範囲探知内にいるアリッサ達の方へ向かう敵を見たララは

召喚獣へるぴをウォーレンに手渡した。


「お、おいっ、ヘルミナ」


いきなりの事で戸惑いながらララに声をかけたが、

ウォーレンがへるぴを抱っこするとララは左の手の平に魔法文字を描いて

専用の杖イストリアロッドを握り2人の方へ向かって行った。


「まあ、しょうがないでしょ、あの2人はギルドの後輩なのだから

 ヘルミナにほっとけっていうのは無理な話しよ」


「そーだけどよ、あいつ自分が子供になってんの忘れてねーか」


杖を手に走り出したララの目には両手鎌を構えた敵が

麻痺で思うように動けないアリッサへとせまっていた。

リリィもすぐ近くにいたが同じデバフの効果で身体がいう事をきかず、

2人して近づいてくる敵にジタバタと身じろぎしていると


”バンッという音と共に光り輝く杖が敵の腹部にブチ当たった”


「ララちゃん!」


敵の真横から杖で殴りかかっている姿を見たアリッサは声を上げた。


「2人ともっ、デバフが治るまでそこにいなさいっ」


「は、はい!わかりましたっ」


アリッサの指導役と聞いていたのでリリィにとっても先輩になるが、

ここ数日の付き合いで妙に容姿とのギャップのある

冷静で大人びた温厚なお姉さんという印象のララから発せられた

戒める様な言葉に戸惑いつつも、内心安堵するリリィ


”出来るだけ、あの子達が戻って来るまで時間を稼がなくては”


攻撃した事でヘイトを取ったララは敵をアリッサ達から

遠ざける為に小走りで奥の方へと向かって行く


「あいつ、足場が悪いのにマラソンするつもりか」


※マラソン 女神から復活してくる者が戻ってくるまで逃げ続けて

      時間を稼ぐ事を指す


片手でへるぴを抱えながらララの動きを見ているウォーレンは

敵の攻撃を交わすというより、逃げながら円を描く様にグルグル

回っているララとサーキュラーデスを見ながら呟いた。


お読み頂き有難うございます。

拙い文章ですがマイペースに更新しているので宜しくです。

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